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あとがき
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工事中。
この作品は、ある夏の日、タイムカードを刻印する列の順番待ちをしていたフィリピン人かベトナム人のおばちゃんが発想元になっています。その背中には、汗に濡れた白色のTシャツに紺色の紐。体重は僕の2倍くらいあるでしょう。紐の上にまで乗り出したお肉を眺めながら、順番が来て「オチュカレサマデース」という大きな声にハッとした瞬間に、この物語は動き始めたのです。
*****
限界でした。
本作は昨年7月より書き始め、更新が途絶えること十数回。丸1年かけた上にボロボロな終盤戦を繰り広げてしまい、すみませんでした。
間隔があく度に、過去作の『ムラムラが治まらない』を訪問頂いたりたり、謎のお気に入り増減があったりと、こんな所まで読んで頂いた精鋭の読者様に生かされた世界となりました。
何度も消そうと迷いましたが、何とか踏み留まることが出来ました。ありがとうございます。
唐突ではありますが、本作を最終作品にしようと思います。
そもそも「生まれてこないことが一番の幸せだ」とか言うような人間が、新しい世界に新たな人物を生み出したらダメなんだろうなと思う今日この頃です。
******
疫病、戦争、貧困化……。
平和な世の中から、戦乱の世の中へ。
まるで歴史の教科書をなぞるように、世界は変わり続けていきます。
クリニック放火、ジョーカー事件、元首相暗殺……。
ニュースでは今「無敵の人」による事件が増々、取り沙汰されるようになってきました。
(※暗殺は復讐という大義名分があるから狭義的な無敵の人には入らないと思うけど)
僕自身も全財産を相場に賭け、それを失えば、そちら側の人間なんだろうと思っています。
仕事中には、会社の屋上で近隣住民に見せつけるように首を吊ることを何度も考えてます。
しかし、せっかくの命です。
そんなしょうもないことに、使いたくない。
――どうせやるなら、ド派手に散らせたいでしょう?
誰にも認められない人間は、最後の最期に命を賭して、己の存在を、己の生き様を、世の中に認めさせようとするものだと僕は思っています。
明日は我が身。
今、唯一、僕に価値を見出させてくれるお金。
勝ち取るしかない。生きていくためには。
この作品は、ある夏の日、タイムカードを刻印する列の順番待ちをしていたフィリピン人かベトナム人のおばちゃんが発想元になっています。その背中には、汗に濡れた白色のTシャツに紺色の紐。体重は僕の2倍くらいあるでしょう。紐の上にまで乗り出したお肉を眺めながら、順番が来て「オチュカレサマデース」という大きな声にハッとした瞬間に、この物語は動き始めたのです。
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限界でした。
本作は昨年7月より書き始め、更新が途絶えること十数回。丸1年かけた上にボロボロな終盤戦を繰り広げてしまい、すみませんでした。
間隔があく度に、過去作の『ムラムラが治まらない』を訪問頂いたりたり、謎のお気に入り増減があったりと、こんな所まで読んで頂いた精鋭の読者様に生かされた世界となりました。
何度も消そうと迷いましたが、何とか踏み留まることが出来ました。ありがとうございます。
唐突ではありますが、本作を最終作品にしようと思います。
そもそも「生まれてこないことが一番の幸せだ」とか言うような人間が、新しい世界に新たな人物を生み出したらダメなんだろうなと思う今日この頃です。
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疫病、戦争、貧困化……。
平和な世の中から、戦乱の世の中へ。
まるで歴史の教科書をなぞるように、世界は変わり続けていきます。
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ニュースでは今「無敵の人」による事件が増々、取り沙汰されるようになってきました。
(※暗殺は復讐という大義名分があるから狭義的な無敵の人には入らないと思うけど)
僕自身も全財産を相場に賭け、それを失えば、そちら側の人間なんだろうと思っています。
仕事中には、会社の屋上で近隣住民に見せつけるように首を吊ることを何度も考えてます。
しかし、せっかくの命です。
そんなしょうもないことに、使いたくない。
――どうせやるなら、ド派手に散らせたいでしょう?
誰にも認められない人間は、最後の最期に命を賭して、己の存在を、己の生き様を、世の中に認めさせようとするものだと僕は思っています。
明日は我が身。
今、唯一、僕に価値を見出させてくれるお金。
勝ち取るしかない。生きていくためには。
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