3 / 22
一、ジーンの都
2.
しおりを挟む
オイラ気づいたら土の中でミミズと戦いごっこして遊んだり、荒地でサソリに乗って遊んだりしててさ。
親? オイラ達ノームに親なんていないさー。親がいるとすれば、この世界を作ったやつとかだろうなぁ。
でも、オイラ、レシェスさまを見た時、何故かついて行きたいって思ったよ。
いつだったかハリネズミの子どもと遊んだ時、父ちゃんが迎えに来て、いいなぁって思ったのを思い出したんだ。
父ちゃんってこんな感じかなぁって。
そうそう。一休みした場所は、後からわかったんだけど、砂漠の真ん中、南に近いあたりにあるっていう、綺麗なオアシスだったよ。
名前貰ったのがうれしくてさー。
どんな字書くの? って訊きまくってたら、近くにあった大きな岩に名前を彫ってくれたんだ。
3文字。『レスパ』『ヘムト』『レビス』って描いてリトって読むんだよー。えっへん!
水はうまいし、レシェスさまに貰ったパンはうまいしさー。うまいしか言ってない? まぁ気にしない気にしない。
オアシスにはジーン皇国へ向かう、四足の動物に乗った立派な商隊もいた。
確か、近くで水を汲んでいたおじさんが、サンガルヘイベン共和国から鉱石を売りに来たとか言ってたよ。
ん? また何か首かしげてるなぁ。そこの鎧君。何がわかんないわけ?
ジーン皇国って、ジィンベルグのことじゃないのかって?
いや、違う違う。
ジィンベルグはこの前レシェスさまが滅ぼした人間の軍事国家でしょ?
ジーン皇国は初期の純血エルフが作った世界最初の魔法文明だよ。
たしか、一万年の栄華を極めた大王朝で、最後には人間とハーフエルフによって滅亡。
って、レシェスさまの受け売りだけど。
その中心となったのはジット・ゴストン君とレム・シー。
ジット君はジィンベルグ初代国王になって種族による格差や差別のない、理想的な国家を築きあげた。
レム・シーはジット君が亡くなった後、地底にルード公国を築いて、そこで皇女としてハーフエルフ達を治めたんだ。
まぁその辺はおいおい話すよ。
何だい? 今度は? レシェスさまがジィンベルグを滅ぼしたってとこが引っかかってる?
あぁ。だから二匹の龍のうち一匹は、レシェスさまなんだって。ほら、最初に言っただろう?
もう一匹は金色だった。
あーもう!
今思い出してもムカムカする!
こともあろうか、レシェスさまに戦いを挑んできたんだ!
マスター?
何それ。知らないねぇ。
確かラディ…なんとかって言ってたような…。どうでもいいや。
まぁ経緯は忘れたけど、なんやかんやあって商隊に同行することになって、ジーン皇国に行ったわけさ。
首都エルザの都と言ったら、今ではどこにもない姿の芸術品だったねぇ。
その少し後にオアシスあたりを中心に出来たジィンの都ほどごちゃごちゃした感じじゃなくて、綺麗だったよ。
ジィンの都も知らない? あ、そっか。北の大陸。もうエンデリア大陸そのものがないんだっけかぁ。
エルザは大きな外壁に守られた魔法都市で、あの性格さえ悪くなければいいのにっていうエルフ達が作った要塞のような不思議な街だったよ。
横から見ると壁が緩やかな坂道になってることしかわかんないんだけど、一度鳥に乗せてもらって空から見たら五芒星になってて、内側の正五角形の五つの角のそれぞれに、巨大な縦長の荒削りな水晶みたいなのが浮かんでたっけ。
何か、全部色が違ってて、それぞれに赤、青、緑、無色、黄色っぽいのがあった気がする。
親? オイラ達ノームに親なんていないさー。親がいるとすれば、この世界を作ったやつとかだろうなぁ。
でも、オイラ、レシェスさまを見た時、何故かついて行きたいって思ったよ。
いつだったかハリネズミの子どもと遊んだ時、父ちゃんが迎えに来て、いいなぁって思ったのを思い出したんだ。
父ちゃんってこんな感じかなぁって。
そうそう。一休みした場所は、後からわかったんだけど、砂漠の真ん中、南に近いあたりにあるっていう、綺麗なオアシスだったよ。
名前貰ったのがうれしくてさー。
どんな字書くの? って訊きまくってたら、近くにあった大きな岩に名前を彫ってくれたんだ。
3文字。『レスパ』『ヘムト』『レビス』って描いてリトって読むんだよー。えっへん!
水はうまいし、レシェスさまに貰ったパンはうまいしさー。うまいしか言ってない? まぁ気にしない気にしない。
オアシスにはジーン皇国へ向かう、四足の動物に乗った立派な商隊もいた。
確か、近くで水を汲んでいたおじさんが、サンガルヘイベン共和国から鉱石を売りに来たとか言ってたよ。
ん? また何か首かしげてるなぁ。そこの鎧君。何がわかんないわけ?
ジーン皇国って、ジィンベルグのことじゃないのかって?
いや、違う違う。
ジィンベルグはこの前レシェスさまが滅ぼした人間の軍事国家でしょ?
ジーン皇国は初期の純血エルフが作った世界最初の魔法文明だよ。
たしか、一万年の栄華を極めた大王朝で、最後には人間とハーフエルフによって滅亡。
って、レシェスさまの受け売りだけど。
その中心となったのはジット・ゴストン君とレム・シー。
ジット君はジィンベルグ初代国王になって種族による格差や差別のない、理想的な国家を築きあげた。
レム・シーはジット君が亡くなった後、地底にルード公国を築いて、そこで皇女としてハーフエルフ達を治めたんだ。
まぁその辺はおいおい話すよ。
何だい? 今度は? レシェスさまがジィンベルグを滅ぼしたってとこが引っかかってる?
あぁ。だから二匹の龍のうち一匹は、レシェスさまなんだって。ほら、最初に言っただろう?
もう一匹は金色だった。
あーもう!
今思い出してもムカムカする!
こともあろうか、レシェスさまに戦いを挑んできたんだ!
マスター?
何それ。知らないねぇ。
確かラディ…なんとかって言ってたような…。どうでもいいや。
まぁ経緯は忘れたけど、なんやかんやあって商隊に同行することになって、ジーン皇国に行ったわけさ。
首都エルザの都と言ったら、今ではどこにもない姿の芸術品だったねぇ。
その少し後にオアシスあたりを中心に出来たジィンの都ほどごちゃごちゃした感じじゃなくて、綺麗だったよ。
ジィンの都も知らない? あ、そっか。北の大陸。もうエンデリア大陸そのものがないんだっけかぁ。
エルザは大きな外壁に守られた魔法都市で、あの性格さえ悪くなければいいのにっていうエルフ達が作った要塞のような不思議な街だったよ。
横から見ると壁が緩やかな坂道になってることしかわかんないんだけど、一度鳥に乗せてもらって空から見たら五芒星になってて、内側の正五角形の五つの角のそれぞれに、巨大な縦長の荒削りな水晶みたいなのが浮かんでたっけ。
何か、全部色が違ってて、それぞれに赤、青、緑、無色、黄色っぽいのがあった気がする。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる