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入れ替わりマニュアル…って、こんなの無理!!
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朝、目が覚めると……。
ーーとかいうどこぞの映画のセリフも、現実になってしまうとあんな風には叫ぶ元気無いな。
まだCMしか見てないし、どうせなら映画見てこの問題の解決方法でも探すか……。
などと、2度目の入れ替わりは案外簡単に受け入れてしまう始末。
「はぁ~~~……」
深ーいため息が漏れた。
オレが怒らせた神様は、昨日ぐらいの反省じゃ許しちゃくれないようです。
オレ(女)が好きな人の幼馴染(男)と入れ替わるようになりまして、2日目。
今日は、朝から入れ替わってました。
オレは昨日の帰りに言われた通り、ベッド横に置いてあるあいつのケータイを開き、メモ帳に目を通す。
特に使ったことの無さそうなメモ帳には、1行だけ怪しい文章が保存されていた。
「京野亜貴のマニュアル……」
何このネーミングセンス!
自分のことなんだと思ってんの!?
「はぁ~……」
また深いため息が漏れて、頭を抱えた。
この“入れ替わりマニュアル”は、昨日の帰りに亜貴が考えたものだった。
『お互いのマニュアル?』
『そう。
俺もあんたのことよく知らねーし、あんたも俺のこと知らねーだろ?』
『おー、全然。
いたことすら知らなかった』
ホントはこんなヤツがいるなんて知りたくなかったレベル。
そんな嫌味を込めて返すと、亜貴は何1つ表情を変えずに話を続けた。
いや、なんか反論しろし!
『だから、自分のマニュアルを作って今のうちに保存しとけ。
またいつ、どうなるか、分かんねーから』
『は!?
ヤダよ!
なんでまたお前となんか……!』
『なったら文句言えねーだろ?』
うっ……
確かに、1度あったことは2度あるって言葉聞くしなぁ……。
『俺じゃ無いやつと変わるかもしれねーけど、念のためだ。
画面のロックも解除しとけ。
お互い必要なこと、やること、誰をどう呼んでるかとか、喋り方とか、テキトーに書いとけ。
もしもの時に読むから』
『めんどくせーなぁ……』
書くだけっても、頭使うことは苦手なんだよなぁ……。
自分が普段何してるかとか、詳しく考えたことなんかねーし。
『ちなみに、あんたの武田先輩は、理央呼びだから』
ドキッ!
耳元にわざとらしく囁かれて、バッと離れた。
『なっ……なんだよ!
そんな、た、武田先輩に、恥ずかしい呼び方……!』
『へぇー、あんたさ、理央のことになると顔真っ赤になるよな。
俺自分の顔が赤くなるの人生で初めて見たし。
オレとか言ってるけど結構乙女だよな』
お……乙女!?
口角を上げてニヤリと笑いながら、亜貴は顔を覗いた。
『ま、大事だぞ?
俺、理央の幼馴染だから』
『ど、どういう意味だよ?』
『俺に頭下げとかないと、理央のそばにはいられないぞってこと。
俺と理央いつも一緒にいるから』
『つまり、ハッピーセットみたいに、いらないオモチャが付いてくると?』
小さい頃、欲しくないオモチャが当たって、大泣きしたことを思い出した。
亜貴がついてくるってことは、それと一緒だ。
ただ、動かないオモチャなんかじゃなく。
ーー話の通じない悪魔、だけど。
『そ。
どっちにしろ、俺からは逃げらんないから。
残念だったな』
前方を見ながら、フッと笑う亜貴。
ムカッ……!
『な、何さ!
ちょっと弱味握ったからって調子乗んじゃねーぞ!
さっきだって、抱きついてきたのはそっち……』
『は?いつ?誰が?誰に?何のために?』
何言ってんだこいつばりに、冷ややかな目でオレを見る亜貴に、ビビる。
『いやいや!
お前がしてきたんだろ!?
俺じゃなくて!!』
『さぁ?
覚えがないんだけど』
『いやいやいや!
起きた時思い出せよ!』
『俺の身体があんたの身体抱いてたのは覚えてるけど』
『そ、そうじゃなくて……!』
『あ、なんか意識した?』
『してない!!』
そんなケンカみたいなことを言い合って歩いてるうちに、『あ、俺んちここだから』とか言ってさりげなく送らされて帰った。
ホント、見事に振り回されてる。
とりあえず、簡単に目を通しとくか……。
“朝起きたら洗濯物洗って干す”
ふむふむ、家庭的……
“朝食はパン”
キッチンにあるのか?
“出掛ける前に制服を着る”
それはさすがに当たり前だ。
学校なんだし。
男子のブレザーは問題ない。
女子もネクタイだから、そこはバッチリだ。
“トイレに行ってオナる”
………!?
……あのヤロー!
マジで、ぶっ飛ばす!!!
人に何させようとしてんだよ!!!
「変態!!バカ!!クズ!!悪魔!!エロガキ!!」
全力で罵倒し過ぎて、ゼーゼーと息を吐く。
ホントに、サイテー最悪の人と入れ替わってしまった。
あっちは、うまくやれてるだろうか……?
今日が朝練休みだとはいえ……
……不安だ。
ーーとかいうどこぞの映画のセリフも、現実になってしまうとあんな風には叫ぶ元気無いな。
まだCMしか見てないし、どうせなら映画見てこの問題の解決方法でも探すか……。
などと、2度目の入れ替わりは案外簡単に受け入れてしまう始末。
「はぁ~~~……」
深ーいため息が漏れた。
オレが怒らせた神様は、昨日ぐらいの反省じゃ許しちゃくれないようです。
オレ(女)が好きな人の幼馴染(男)と入れ替わるようになりまして、2日目。
今日は、朝から入れ替わってました。
オレは昨日の帰りに言われた通り、ベッド横に置いてあるあいつのケータイを開き、メモ帳に目を通す。
特に使ったことの無さそうなメモ帳には、1行だけ怪しい文章が保存されていた。
「京野亜貴のマニュアル……」
何このネーミングセンス!
自分のことなんだと思ってんの!?
「はぁ~……」
また深いため息が漏れて、頭を抱えた。
この“入れ替わりマニュアル”は、昨日の帰りに亜貴が考えたものだった。
『お互いのマニュアル?』
『そう。
俺もあんたのことよく知らねーし、あんたも俺のこと知らねーだろ?』
『おー、全然。
いたことすら知らなかった』
ホントはこんなヤツがいるなんて知りたくなかったレベル。
そんな嫌味を込めて返すと、亜貴は何1つ表情を変えずに話を続けた。
いや、なんか反論しろし!
『だから、自分のマニュアルを作って今のうちに保存しとけ。
またいつ、どうなるか、分かんねーから』
『は!?
ヤダよ!
なんでまたお前となんか……!』
『なったら文句言えねーだろ?』
うっ……
確かに、1度あったことは2度あるって言葉聞くしなぁ……。
『俺じゃ無いやつと変わるかもしれねーけど、念のためだ。
画面のロックも解除しとけ。
お互い必要なこと、やること、誰をどう呼んでるかとか、喋り方とか、テキトーに書いとけ。
もしもの時に読むから』
『めんどくせーなぁ……』
書くだけっても、頭使うことは苦手なんだよなぁ……。
自分が普段何してるかとか、詳しく考えたことなんかねーし。
『ちなみに、あんたの武田先輩は、理央呼びだから』
ドキッ!
耳元にわざとらしく囁かれて、バッと離れた。
『なっ……なんだよ!
そんな、た、武田先輩に、恥ずかしい呼び方……!』
『へぇー、あんたさ、理央のことになると顔真っ赤になるよな。
俺自分の顔が赤くなるの人生で初めて見たし。
オレとか言ってるけど結構乙女だよな』
お……乙女!?
口角を上げてニヤリと笑いながら、亜貴は顔を覗いた。
『ま、大事だぞ?
俺、理央の幼馴染だから』
『ど、どういう意味だよ?』
『俺に頭下げとかないと、理央のそばにはいられないぞってこと。
俺と理央いつも一緒にいるから』
『つまり、ハッピーセットみたいに、いらないオモチャが付いてくると?』
小さい頃、欲しくないオモチャが当たって、大泣きしたことを思い出した。
亜貴がついてくるってことは、それと一緒だ。
ただ、動かないオモチャなんかじゃなく。
ーー話の通じない悪魔、だけど。
『そ。
どっちにしろ、俺からは逃げらんないから。
残念だったな』
前方を見ながら、フッと笑う亜貴。
ムカッ……!
『な、何さ!
ちょっと弱味握ったからって調子乗んじゃねーぞ!
さっきだって、抱きついてきたのはそっち……』
『は?いつ?誰が?誰に?何のために?』
何言ってんだこいつばりに、冷ややかな目でオレを見る亜貴に、ビビる。
『いやいや!
お前がしてきたんだろ!?
俺じゃなくて!!』
『さぁ?
覚えがないんだけど』
『いやいやいや!
起きた時思い出せよ!』
『俺の身体があんたの身体抱いてたのは覚えてるけど』
『そ、そうじゃなくて……!』
『あ、なんか意識した?』
『してない!!』
そんなケンカみたいなことを言い合って歩いてるうちに、『あ、俺んちここだから』とか言ってさりげなく送らされて帰った。
ホント、見事に振り回されてる。
とりあえず、簡単に目を通しとくか……。
“朝起きたら洗濯物洗って干す”
ふむふむ、家庭的……
“朝食はパン”
キッチンにあるのか?
“出掛ける前に制服を着る”
それはさすがに当たり前だ。
学校なんだし。
男子のブレザーは問題ない。
女子もネクタイだから、そこはバッチリだ。
“トイレに行ってオナる”
………!?
……あのヤロー!
マジで、ぶっ飛ばす!!!
人に何させようとしてんだよ!!!
「変態!!バカ!!クズ!!悪魔!!エロガキ!!」
全力で罵倒し過ぎて、ゼーゼーと息を吐く。
ホントに、サイテー最悪の人と入れ替わってしまった。
あっちは、うまくやれてるだろうか……?
今日が朝練休みだとはいえ……
……不安だ。
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