入れ替わるようになりまして。

天野 奏

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入れ替わり攻略法…そんなの出来るか!!

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…………。


入れ替わっている亜貴は純のケータイを開いていた。


ケータイの画面には、誰から送られてきたか分からない画像。


理央と純が、楽しそうに笑う写真。


題名:佐倉 純の本性

“浮気者”


知らないアカウントから、どうやって調べたのかそのメールが届いていた。

亜貴は構わずメールを消去した。


「……ムカつく」


ガタンと席を立ち上がり、荷物をまとめる。


「純……?」

「帰る」


「え、お前バスケは……!?」


引き留めようとする健斗に、亜貴は目を細めた。


「俺がバスケしなくて、何が悪いんだよ」


「え……?」


呆気に取られてる健斗を前に、亜貴は電話をかけた。


「……鈴菜。
表出ろ」


いつもの倍以上ドス暗い声を出す純に、1人戸惑う健斗。


「……じゃ。
お先に」


ニヤリと微笑む亜貴に、健斗はゾクッと何かを覚えた。

それはやり取りをこっそり見ていたクラスのみんなもそうだ。

一体、何が始まるのだろう……と、不安が押し寄せた。


***


「亜貴と別れろよ」


昇降口の隅で、腕を組んだ鈴菜が純を睨んでいる。

亜貴とは知らずに。


「亜貴が嫌だって言ったら?」

「亜貴はそんなこと言わない」


絶対的な自信があるようで、鈴菜は引かない。


「だいたい、釣り合わないでしょ。
気付けよ。
まだよっぽど理央との方がおにあーー」

ドンッ!

鈴菜の横に、亜貴の足が上がった。

金属製の下駄箱は大きな音を立てた。


「……なんか言ったか?」

垂れる前髪の隙間から、鈴菜を睨む亜貴。

鈴菜は息を飲んだ。


「何よ……暴力でどうこう出来る話じゃ無いでしょ!
た、確かに、画像送ったりするのは悪かったけど……!」

「へぇー、あれやっぱあんたなんだ」


ニヤリとまた口角を上げる亜貴に、更に鈴菜が萎縮する。

「こ、恐いわあんた。
なんでこんなのが亜貴と……!」

「付き合ってねーもん、俺」

「………は!?」

足を外し、亜貴は鈴菜と向き合った。

「でもあんた、俺のだって……」

「言ったもん勝ちでしょ、あんなん。
こうでもしないと、あいつは気付かないだろうから」

「っ……」

「……賭けをしようか、鈴菜

「なに……?」

無表情だった亜貴の口角がまた上がった。


「体育祭、亜貴は誰と一緒にいるのか。
俺は亜貴と一緒にいる。
あんたは…どうなるかな?」

「そ、そんなの……亜貴と一緒にいるに決まってるじゃない!」

フンっと鼻を鳴らす鈴菜。

「上等だ。
じゃ、もし俺が勝ったら…亜貴のこと、諦めろよ。
俺への嫌がらせも終わりにしろ」

「っ!
あたしは負けないから!
逆に、あんたが負けたら、もう亜貴に引っ付かないでよね!」

亜貴は、目を細めてニヤリと笑った。

「契約成立な」
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