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24.初めての朝
「ん…………」
気づくと、カーテンの隙間から日差しが漏れ出していた。
朝だ……。
そう思いいつもならすぐ起き上がるのに、なんだか身体が重い。
そもそも、いつもと部屋が違う。
ビジネスホテルのようなシンプルな個室。
私の部屋じゃ、ない。
そして何故か、背中が暖かい…。
ハッと意識が鮮明になったところで、ずっとそこにあった二本の腕が私をそっと抱き寄せた。
「んん……」
聞き慣れない男の人の声。
まだ起きていないのか、私の髪に顎を埋めるようにして、また薄い寝息を立て始めている。
ここまでくれば、否応無しに現実を理解させられる。
何より少し、肌寒い。
密着している背中以外は風通しがいいのだ。
布団一枚以外何も纏っていないのだから。
起こさぬように、そっと腕枕から逃れ、気づかれないように後ろを振り向いた。
昨夜、無表情に私を見下ろしていたその本人が、目と鼻の先で無防備に眠っている。
そして鮮明に、昨夜のことが脳裏に蘇り、恥ずかしさに両手で口元を隠した。
最後までしてしまいました…!
この人と…!
いえ、やるとは決めていたのですが!!
まさか、セックスというものが、あんなだなんて思ってなくて…!
男性だというのに、彼の艶やかな唇を見つめて、ついまた胸がボッと熱を持つ。
この唇に何度もキスをされて、耳元で囁かれて。
『結奈……』
何故か彼は、私の名前を知っていて、切ない声でそう呼ばれて。
私はこの快感をどうしたらいいか分からず、何度も、彼の名前を叫んでしまった。
この大きな筋肉質の腕に抱かれて。
この長いまつ毛の下に隠れた黒い瞳に見つめられ。
初めに感じた痛みや違和感は、いつの間にか別のものへ変わっていき。
何度も何度も、突き上げられる度に込み上げる快感に身体を震わせ、我を忘れるように声を漏らしてしまった。
恥を感じる余裕すら与えられず。
お互いの体温が溶け合うように、何度も…。
心臓がドクンと強く脈打つと同時に、キュッと、子宮が疼いた。
私のハジメテは、驚くほどに快感で満たされていた。
もう、子作りという目的すら、奪われていた程に。
このクセになりそうな感覚は、まるで麻薬のよう。
中毒に、なってしまいそう。
この人の、おかげなのだろうか?
それとも、この人の、せいなのだろうか?
でも、この人がセックス上手なのは、間違いのない事実だ。
私が感じやすい、と彼は言ったが、それでもやはり経験が多いのであろうと思う。
ぶっきらぼうな物言いとは違い、手つきもキスも、労わり方も、エスコートに慣れているように感じた。
そして名前を呼ぶと、少しだけ、ほんの少しだけだけど、優しい顔をしていたように思うのだ。
あの薄暗い空間で、そう思えるくらいには。
「シン…」
綺麗な寝顔。
彼の浮き彫りになった鎖骨に、つい手を伸ばす。
指を這わせると、彼の眉がピクリと反応した。
あなたは、どんな人なの?
気づくと、カーテンの隙間から日差しが漏れ出していた。
朝だ……。
そう思いいつもならすぐ起き上がるのに、なんだか身体が重い。
そもそも、いつもと部屋が違う。
ビジネスホテルのようなシンプルな個室。
私の部屋じゃ、ない。
そして何故か、背中が暖かい…。
ハッと意識が鮮明になったところで、ずっとそこにあった二本の腕が私をそっと抱き寄せた。
「んん……」
聞き慣れない男の人の声。
まだ起きていないのか、私の髪に顎を埋めるようにして、また薄い寝息を立て始めている。
ここまでくれば、否応無しに現実を理解させられる。
何より少し、肌寒い。
密着している背中以外は風通しがいいのだ。
布団一枚以外何も纏っていないのだから。
起こさぬように、そっと腕枕から逃れ、気づかれないように後ろを振り向いた。
昨夜、無表情に私を見下ろしていたその本人が、目と鼻の先で無防備に眠っている。
そして鮮明に、昨夜のことが脳裏に蘇り、恥ずかしさに両手で口元を隠した。
最後までしてしまいました…!
この人と…!
いえ、やるとは決めていたのですが!!
まさか、セックスというものが、あんなだなんて思ってなくて…!
男性だというのに、彼の艶やかな唇を見つめて、ついまた胸がボッと熱を持つ。
この唇に何度もキスをされて、耳元で囁かれて。
『結奈……』
何故か彼は、私の名前を知っていて、切ない声でそう呼ばれて。
私はこの快感をどうしたらいいか分からず、何度も、彼の名前を叫んでしまった。
この大きな筋肉質の腕に抱かれて。
この長いまつ毛の下に隠れた黒い瞳に見つめられ。
初めに感じた痛みや違和感は、いつの間にか別のものへ変わっていき。
何度も何度も、突き上げられる度に込み上げる快感に身体を震わせ、我を忘れるように声を漏らしてしまった。
恥を感じる余裕すら与えられず。
お互いの体温が溶け合うように、何度も…。
心臓がドクンと強く脈打つと同時に、キュッと、子宮が疼いた。
私のハジメテは、驚くほどに快感で満たされていた。
もう、子作りという目的すら、奪われていた程に。
このクセになりそうな感覚は、まるで麻薬のよう。
中毒に、なってしまいそう。
この人の、おかげなのだろうか?
それとも、この人の、せいなのだろうか?
でも、この人がセックス上手なのは、間違いのない事実だ。
私が感じやすい、と彼は言ったが、それでもやはり経験が多いのであろうと思う。
ぶっきらぼうな物言いとは違い、手つきもキスも、労わり方も、エスコートに慣れているように感じた。
そして名前を呼ぶと、少しだけ、ほんの少しだけだけど、優しい顔をしていたように思うのだ。
あの薄暗い空間で、そう思えるくらいには。
「シン…」
綺麗な寝顔。
彼の浮き彫りになった鎖骨に、つい手を伸ばす。
指を這わせると、彼の眉がピクリと反応した。
あなたは、どんな人なの?
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