お見合い結婚が嫌なので子作り始めました。

天野 奏

文字の大きさ
27 / 104

26.本気でしたよ!

「えっと…シンさん…?」
「待たない」

  羽毛布団がガサガサと音を漏らす。
  言葉を遮った彼は、堰を切ったように背中へとキスを落としていく。

  リップ音と共に軽く肌を吸われる感触がして、その度にビクッと反応する。

  そしてその間も、胸への刺激は止めようとしない。
  触れるか触れないか、ギリギリのところで指を掠められ、全神経が集中し過敏になってしまっておるかのようだ。
  ほんの少しいい所に当たると、ゾクゾクと身体が快感に震えてしまう。

「あ……」
「あんたが昨夜、どう感じたか言うまで、止めない」
「だめ…っ」

  そんなの、恥ずかしい…!

  そう思いつつ、止めて欲しく無い。
  もう既に、心の半分以上に気持ち良さが優っていて。

「はぁ…はぁ……あぁん…」

  彼の舌が、背中を舐め上げた。
  また、変な声が漏れてしまった。

「結奈…」

  名前を呼ばれて浅い呼吸のまま少し振り返ると、彼は黒い瞳を細めていた。

「これだけ拒否が弱いと、男は勘違いするぞ。
嫌なら相応に動けよ」
「ち、ちがっ…!」

  あなたのそれが全部気持ちよくて、とは言えなくて、眉間にシワがよる。
  目を泳がせてどう説明しようか迷っていると、彼は唇にキスを落とした。

「もういい。
忘れろ」
「はんっ…!」

  また深く、キスが返ってくる。
  少し強引で、屈服させられる。

「はぁっ、はっ、はぁ…っ」
「はっ…」

  鼻を擦るようにジッと見つめられ、いつの間にか指が絡め取られ、切なげに目を細めている彼に、ドキッとしてしまった。

「シンさ…っ」
「……はぁ」

  質問は受け付けないとばかりに、彼は一度また私の唇を塞ぎ、色っぽい吐息を漏らした後首筋にキスをし始めた。

  

  また何も考えられなくなりそうだ。


  このまま、2回目もしてしまうのだろうか?

  2回もナカに出されたら…すぐ妊娠するのだろうか?

  それだけで目標達成ではあるが…

  こんな、悲しそうな彼に抱かれて、応えられてなくて、本当にいいのだろうか…!

  ふと、ベッド下のゴミ箱が目に付いた。
  ティッシュに包まれた、カラフルな何か…!

「あっ!!ま、待って…!」
「やだ」

  一言で打ち切られ、また上から押さえつけられる。
  初めて見る、不満げな表情に、一瞬ドキッとする。
  
「今更逃げんな」
「ち、違うんです!あっ!」

  カプッと、首元を噛まれる。
  彼はネコ科の動物なのではないかと、ふと思ってしまった。

「止めない」
「んっ!違っ…アレです!」

  必死に指先をゴミ箱へ向ける。
  彼もようやく顔を放し、眉間にシワを寄せながら指差す先に目をやった。

「何?」
「あの…ゴミ箱の…ピンクのヤツって…!」

  彼の眉間から、シワが消え、やはり予想通りの返事が返ってきた。

「ゴムだけど」
「も、もしかして昨日…避妊、したんですか…?」

  彼はまた、「あー…」と小さく声を漏らした。

「した」
「ですよね…!あぁ~…!」

  全く気付かなかった。

  そうですよね、普通しますよね…!

  子作りして欲しい、なんて言われて、将来ある大学生がハイわかりましたしましょう、なんて本当にあるわけないものね…!?

  でも、いつの間に!?
  あの暗がりの中で、そんな瞬間的に付けられるものなの…!?

  そしてイクと言ったあの後の刺激…あれはゴム越しだったってこと…?
あんなに、分かるものなの…!?

  顔を赤くして顔を背けているのを、ただ上から見下ろしていた彼は、軽く首を傾げた。

「本気で中出し、されたかったの?」
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに

家紋武範
恋愛
 となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。  ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。