50 / 143
第1章 「私が初めて殺されるまでの話」

48(414歳)「デビュタント! ただし冒険者として」

しおりを挟む
「では行ってきます、お父様お母様」

「王都のギルマスをビビらせてやれ!」

「気をつけてね」

「はーい」

 滞在している王都の宿を出る。
 5歳児たちの『お披露目会』は1週間後なので、その日までは表向き王都に滞在しつつ、各自【瞬間移動】で軍人さんたちの様子やディータの様子、私は店舗や工房の様子の確認(とチビ吸い)をしに行く毎日となる。

 そして今日は冒険者ギルドへの登録に行くのだ!
 聞けばノティアさんもリスちゃんも、すでに冒険者ギルドへは登録済とのこと。魔物の集団暴走スタンピードのような国防に関わる緊急依頼で、冒険者たちと一緒に活動する機会も多いのだそうだ。

 昨日、馬車で通った中央通り上空に【瞬間移動】し、人がいないところへ着地。

「きゃあっ、空から人が!?」

「だ、大丈夫かいアンタ!?」

 気づいた人たちにビビられた。
 ……しまったぁ。つい城塞都市の時と同じノリでやっちゃった。
 城塞都市だと、これと同じことをやっても『あぁアリスお嬢様か』で済むんだよね。

「お、お騒がせしてすみません! この通り【飛翔】の魔法が使えるもので!」

 ふわふわ浮いて見せると、ほっとした人々がそれぞれの行き先に戻っていく。

 私は私で、中央広場に面した大きな建物――冒険者ギルドのドアを開く。

 ――からんからん

 ドアベルが鳴り、冒険者さんやギルド職員さんたちが一斉にこちらを見る。

「ひぅっ……」

【リラクゼーション】!
 いかんいかん。いい加減、大勢の他人の目にも慣れないとね。

 時刻は朝8時。
 受付ラッシュの朝6時をズラして来たんだけど、メッチャ行列ができてた。
 うへぁ、城塞都市ならもう列なんてない時間帯なんだけど……これが王都補正か。

 まぁしゃーない。王都の冒険者レベルを観察しつつ並ぶとしよう。

「新人登録なら空いてる昼間にやれってんだ!」

 最後尾で並んでいると、さらにその後ろから来た冒険者に肩を掴まれ、横にどかされそうになる。
 振り向くと、

「あぁん? てめぇみたいなガキがやれるほど、冒険者稼業は甘っちょろくねぇんだ! 帰って母ちゃんの乳でも吸ってな!」 

 なんだよそのテンプレゼリフ!

 んー……まぁ、気持ちは分かる。
 通勤ラッシュの電車に修学旅行の団体さんなんかが乗り込んできた日にゃ、前世の私も心穏やかではいられなかったものだ。通勤時ってのは心に余裕がないものだものねぇ。
 とはいえ、いたいけな数百5歳児を無理矢理どかそうとするのは感心しないなぁ……。

「痛いですので放してください。お気持ちは分かりますが、順番は守らないとダメでしょう?」

「て、てめっ、大人なめてんじゃねーぞ!!」

 冒険者さんが殴りかかってきた。
【思考加速】発動――100倍に。

 あー……対応を間違ったな。
 諭すように言ったのが逆にまずかったか。『小娘にバカにされては引き下がれない』的な方向に思考がいっちゃったっぽい。
 でも、ゲームの中ですら大人しく行列を作って外人をビビらせるという日本人の、順番はちゃんと守りましょう気質をなめるなよ?
 ご多分に漏れず、私も横入りは大嫌いなんだ。

【闘気】をまとうまでもない。半身をそらして冒険者さんの太い腕を掴み、人のいない方向へ一本背負い。
 怪我をさせないように、床に【ウィンドクッション】を敷いてあげた。

 ――【思考加速】解除。

「糖分が足りてないからイライラするのです。これでも食べて落ち着いてください」

「な、ななな――もがっ!?」

 ビビッてる冒険者さんの口に、【アイテムボックス】内に大量備蓄しているドーナツを突っ込む。

「もがもが……う、美味い!!」

「「「「「「あ、【アイテムボックス】持ちっ!?」」」」」」

 うおっ、【アイテムボックス】を使える人が少ないこと、忘れてた。上級【時空魔法】だからねぇ。

「――お前ら、何を騒いでる!」

 声の方を見ると、ギルド職員っぽい服を着てるけど、やたらとガチムチな人が駆け寄ってくるところだった。


    ◇  ◆  ◇  ◆


「なんと! あのジークフリートの娘か!!」

 案内されたのはギルドマスターの部屋。ガチムチ職員はギルドマスターだった。

「父のことをご存じなのですか?」

「冒険者や冒険者ギルド関係者で、竜殺しの英雄のことを知らねぇやつなんざいねぇよ。あいつが王都で冒険者たちの縄張りを荒らし回っていた頃は、さんざん頭を悩まされたもんだ」

「は、はぁ……」

「大ベテランのAランクパーティーが命がけで狩るようなAランクやSランクの魔物を、お遊び感覚でポンポン狩りまくって、相場を大暴落させやがってよぉ。
 そりゃ溜まってた高難度依頼はすっかり解消されたし、肉や素材でギルドや都はずいぶん潤ったが、心が折れて引退しちまうやつや、逆恨みしてジークフリートたちとことを構えようなんて考える連中があとを絶たなくてよ。フォローする身にもなれってんだ」

「そ、それは……父らしいですね」

「だろう? それで、今日は冒険者登録に来たんだったな。さっきの立ち合いのことは聞いているし、ジークフリートの娘ってんだから将来には期待するが、さすがに早すぎやしねぇか?」

「これでも一応、父に一太刀浴びせることができており、許可をもらっています」

「――はぁっ!? あのジークフリートに一太刀浴びせたぁ!? あっはっはっ、そりゃあ面白い。じゃあ登録テストは俺が直々に見てやろう」


    ◇  ◆  ◇  ◆


「冒険者のランクはG~Sまである。これから行うテストによって、初期ランクが決まる。正確には、各ランクの依頼を各1回こなすだけでランクアップが申請可能なランクが決まる。
 例えばお前さんがDランク相当だと俺が判断した場合、お前さんはG~Eランクの依頼を各1回成功させるだけで、Dランクまで上がることができるようになる。まぁドブさらいや荷物運びも経験の内ってこったな」

 訓練場への道すがら、ギルマスさんが説明してくれる。

「テスト……ステータスは見ないのですか?」

「ステータスウィンドウは高位の【時空魔法】使いなら欺瞞できちまうだろう? だからステータスではなく、主要なスキルのレベルをテストで確認させてもらうってわけだ。
 ……まぁ逆に、欺瞞できるだけの実力があれば問題ねぇんじゃねえか? って意見もあるが、今はテストする方向で全国の冒険者ギルドは一致している」

「なるほど」

 かく言う私も陛下たち相手に欺瞞した。
 MPと魔法力が高すぎるのを隠す方向で、だけど。


    ◇  ◆  ◇  ◆


 訓練場にて。

「じゃあまずは【威圧耐性】チェックからだ。ゴブリンにひと睨みされただけで固まっちまうようじゃあ、魔物討伐任務なんて任せられっこねぇからな」

「【威圧耐性】には自信がありますよ!」

「ほう……では」

 ギンッって感じのギルマスさんのひと睨み。ドラゴンの咆哮にも動じなくなった今の私にとっちゃ、そよ風だね。

「ほう! 嬢ちゃん、気に入った! 本気でいってもいいか?」

「どうぞどうぞ」

「じゃ遠慮なく――ゥガァァァァアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 ――ビリビリビリビリッ!!

 ギルマスさんの雄叫び! すげぇな、【威圧】LV6くらいあるんじゃない!? このレベルになると、魔力が乗って空気が震えるんだよね! 小動物相手なら、これだけで絶命させることができるだろう。

 でも、ぬるいぬるい!

 リスちゃんの【威圧】は、ここからさらに突風が吹く。
 私の【威圧】はそんなリスちゃんを気絶させる。
 パパンの【威圧】は、レベル600の私ですら冷や汗をかく!

「……すげぇな嬢ちゃん! いったい、どんな鍛え方したらそうなるんだよ!?」

「父に本気の殺気を当ててもらって鍛えましたので」

 あと地竜アースドラゴン始め、魔の森の陽気な魔物たちにもみっちり鍛えてもらいました。

「マジか! 命が惜しくねぇのかよ!」

「初戦闘の時、オークにビビって動けなくなったことがあって……本当に死ぬよりも、死ぬ思いをした方がマシだと」

「大した根性だぜ」


    ◇  ◆  ◇  ◆


「次は戦闘スキルだ。得物は何だ?」

「片手剣と小盾です」

「ジークフリートと同じスタイルってわけだ。ほらよっ」

 ぽーんと放り投げられた模擬剣と小盾を、危なげなくキャッチする。
 軽く回転している剣の柄を掴むわけだから、それだけでも実力の証明にはなるんだろう……ギルマスさんがにやりと笑う。

「魔法なしで打ち込んでみな」

「【闘気】はありですか?」

「――はぁっ!? その歳で【闘気】持ちだと!?」

 まぁ【闘気】は武術系スキルLV6か【魔力操作】LV6から派生するスキル。LV4で一人前、LV5で一流、LV6が達人であることを考えれば、ここにいる見た目5歳の女の子(私)は達人ってことになる。

「……ちょ、ちょっと待て! この防具を身につけろ!」

 ギルマスさん、びっくり仰天からの復帰が早いね! さすがは王都ギルマスの職についている人だ。子供用の革鎧、革兜、小手を渡されたので装備する。ギルマスさんも同じく革製の防具を着込む。

「俺も【闘気】を使うからな。よし、来い!」

 ギルマスさん、当然のように【闘気】持ち!

「よろしくお願いします! ――行きます!」

 魔法はなしって話だから、【思考加速】は使わない。
【闘気】をまとい、訓練場をぐるりを回り込むように走り、ギルマスさんの背後を取る。打ちかかろうと剣を振り上げ、振り下ろした時にはもう、ギルマスさんはそこにはいなかった。
 どこへ? ――なんとギルマスさん、正面に向かって猛ダッシュ! 意味が分からないながらも私は追従。え、ギルマスさん、その先は壁しか――って、壁を駆け上がった!?

「えっ、ちょっ!?」

 壁にまで行き当たってしまった私は必死に振り返り、盾を構えるや否や上から衝撃! くそっ、【思考加速】なしじゃ全然判断が追いつかない!
 盾に叩きつけられたギルマスの剣を、【闘気】全開で跳ね返す!
 宙に浮いたギルマスへ追撃しようと足に力を込め――

「そこまで!!」

 ギルマスの声。ギルマスは危なげなく着地した。
 ――あ、白熱しすぎて、さん付けするの忘れてたわ。

「いや、見事だ!!」

 それはこっちのセリフだよ!! こちとらLV600越えだってのに、いくら私が魔法を封印してるからって、どうして渡り合えるんだ!? ギルマスさんマジつえぇ!!

「戦いの腕だけでいえば、文句なしのSランクだ。ジークフリートの時にも感じたが……末恐ろしいってのはこのことだな!」

「い、いえ……ギルマスさん、父と近衛騎士団長さんの次くらいにはお強いのでは?」

「はは、お前よりは弱ぇよ」

 そうかな? 【1日が100年になるワンハンドレット・部屋ルーム】で養殖レベリングしたら、すごいことになりそうだけど。


    ◇  ◆  ◇  ◆


「次は魔法だ。何か使える魔法はあるか?」

「全属性使えますよ!」

「マジかよ!」

 ギルマスさん大爆笑。
 私のハチャメチャっぷりに慣れてきたらしい。やっぱ順応力高いわぁ。それだけ優秀な冒険者だったってことなんだろうね。

「じゃあ、あの的に向けて得意な魔法を打ってくれ」

 ギルマスさんが指さしたのは、訓練場の端っこにちょこんと立っている的。そして私たちが立っているのはその正反対の壁際。的まで100メートルはあるんじゃないの!? 
 ギルマスさん、私の実力を予想の上で、遊んでやがるな?
 じゃあちょっとだけ意趣返ししてやろう。

「では――」

 目の前に、4属性のニードル魔法を100発ずつ並べ、猛回転させて射出!

 ――ずどどどどどどど!!

 的は跡形もなく消滅した。

「おまっ、訓練場を破壊するなよ――って、ありゃ?」

 ギルマスさんは首をかしげる。そりゃそうだ、あれだけの数の魔法が撃ち込まれて、的の背後にあった壁は無傷なのだから。

「【魔法防護結界】を張りましたから。あとこれはサービスです」

 ……ずももももっ

 的があった場所に、同じような的を土魔法で作った。もちろん、100メートル離れたままでだ。

「ははっ、マジモンの、バケモンだぜ!!」

 そんな、ポケ○ン、ゲットだぜ! みたいなノリで言われましても。





*******************************************
追記回数:4,649回  通算年数:414年  レベル:600

次回、異世界衛生事情にメスを入れます。
アリス「手洗いうがいだけじゃ足りねぇんだよ!」
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

異世界をスキルブックと共に生きていく

大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる

静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】 【複数サイトでランキング入り】 追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語 主人公フライ。 仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。 フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。 外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。 しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。 そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。 「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」 最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。 仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。 そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。 そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。 一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。 イラスト 卯月凪沙様より

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー

芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。    42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。   下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。  約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。  それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。  一話当たりは短いです。  通勤通学の合間などにどうぞ。  あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。 完結しました。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~

於田縫紀
ファンタジー
 図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。  その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。

処理中です...