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第2章 「私が領主になって無双する話」

86(1,791歳)「ゲ ー ム 無 双 !!」

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 むっふっふ……するよ、ゲーム無双。
 いつもの執務室にて、ディータ製パソコンを前に指をポキポキ鳴らす。

「まずはゲームのど定番、インベーダ○ゲーム! このくらいの簡単なやつなら、DetaディータScriptだけでも作れるから、リハビリにはちょうど良い」

「へぇ、スクリプト言語だけでできるんですか?」

 ものっそい隈を残したディータが覗き込んでくるけど、

「ねぇディータ、悪いこと言わないから1秒くらい寝てきなさい」

「……そうですね。【瞬間移動】!」

 で、またすぐに戻ってくるディータ。そりゃ【1日が1000年にワンサウザンドなる部屋・ルーム】があるんだもの。外部時間で1秒も寝ればすっきりさっぱりよ。

「とりま自機クラスと敵機クラスとミサイルクラス作ってー、自機のミサイル発射はマウスのonClickメソッドで発動。自機の左右への移動は『←』『→』キーにイベントリスナー仕込んでー、あ、敵機生成はsetTimeoutで再起処理~。んで画像はCanvasで描画して~」

「楽しそうですね」

「うひゃ、うひゃひゃ、たまんない」

 小一時間ほどで、1ステージのみのなんちゃってインベーダ○ゲームが完成。
 シンプルなブラウザ『Detaディータ』上で動かしてみる。

「ははぁ~なるほど、これがゲーム! 知識では知っていましたが、実際に遊んでみると、これは確かにハマるかも」

「でしょでしょ? ここにさらに、次のステージやら新しい敵やら新兵装、ボム、スコアアタック要素なんかを追加して、さらにランキングを付けるんだよ。人って数字を見ると積み上げたくなる生き物で、比べられると上に立ちたくなる性分を持つから」

「確かに。バンドのランカーたちも、お姉様に表彰された時は誇らしげな顔をしてましたもんね」

 脳汁ドバドバで開発を続け、その日中にインベーダ○ゲームの完成!


    ◇  ◆  ◇  ◆


 翌朝、城塞都市の『アリス喫茶1号店』にて。

「アリス様、なんですかソレ?」

 聞いてくる雇われ店長エミーリエさん32歳に、渾身のドヤ顔で答える。

「ゲームです!」

「ゲーム? ゲームならご覧の通りたくさん並んでおりますが……」

 店の棚にはありとあらゆるカードゲームやボードゲームが所狭しと並べられている。

「んっふっふっ……これはね、ゲームのど定番、テレビゲームなのですよ!!」

「はぁ……」


    ◇  ◆  ◇  ◆


「ふぉぉぉおおおおおおお!! もう1回! もう1回!」

「ちょ、店長、俺らにもやらせてくれよ!」

 パソコンを掴んで離さない店長エミーリエさんと、周りを取り囲むお客さんたち。ま、そうなるよね。


    ◇  ◆  ◇  ◆


 ってことで量産することにした。

「CPUってどう作るの?」

「こう、シリコンウエハーをエッチングして――」

 仕事の合間を縫って【1日が1000年にワンサウザンドなる部屋・ルーム】に入り、インベーダ○ゲーム用の筐体を作る。ディータってば一から十まで【土魔法】でパソコン1台作り上げちゃうんだから恐れ入る。

 昔懐かしの――いやまぁ私自身はバブル時代を知らないから懐かしくはないけれど――の机型筐体の中に搭載されているのは実際はただのブラウザで、筐体のボタンをキー入力・マウスクリックとみなして動かすことにする。
 

    ◇  ◆  ◇  ◆


 各『アリス喫茶』へ配って回ったよ。
 店長・店員の中には雷魔法を未修得の人もいたけど、私が手ほどきすればすぐ覚えた。だってレベル100の魔力と魔法力なんですもの。

 で、流行度合いはというと――

「ちわーす三河屋でーす」

「「「「「アリス様ぁ~~~~ッ!!」」」」」

 とある街のアリス喫茶に入るや、すし詰め状態のお客様方にすがりつかれる。

「「「「「インベーダ○ゲームの筐体、売ってください~ッ!!」」」」」

 あはは、そうなるよね。

「実はこんなものがあるのですが……」

 虚空からスッと取り出したるは、小さな箱。

「小型ゲーム機です」

「「「「「!?」」」」」

「ファミコ……げふんげふん、『ピコピコ』本体は5万ゼニス、ソフト1本5,000ゼニスです!!」

「「「「「買ったぁ~~~~ッ!!」」」」」

 雷魔法を未修得の領民の皆々様は、目を血走らせて習得に励んでいたよ。


    ◇  ◆  ◇  ◆


『ピコピコ』の販売は領内に留めることにする。
 カラオケと音楽スタジオでも娯楽過多で国民が仕事しなくなると陛下に懸念されてるんだから、こんな娯楽のダークフォース、野に放てるわけがないよ。
 さぁて私は次なる一手を――
 
『ピロピロピロッ!』

 むぉっ!?
 陛下から呼び出し!


    ◇  ◆  ◇  ◆


【瞬間移動】すると、いつもの略式謁見室に陛下と宰相様とフェッテン様がいた。

「アリス、『てれびゲーム』じゃ! 『いんべーだ○ゲーム』じゃ!!」

 目が血走ってる陛下。

「は、はい! 娯楽過多でしょうから、領外には漏らさないように厳重管理を――」

「売ってくれ!」

「……………………はぁ?」


    ◇  ◆  ◇  ◆


 結局、陛下も人の子ということであった。人である以上、テレビゲームの魅力からは逃れられないのだ。
 まぁ市井に放出されるわけでもなし、陛下も『ピコピコをする時は【1日が100年になるワンハンドレット・部屋ルーム】を使わせてもらう』と仰っていたので、国政が崩壊することはあるまいて。

 ってことで、私は次なるソフト開発に乗り出す。もちろん【1日が1000年にワンサウザンドなる部屋・ルーム】内で。
 あ、領政と冒険者としての活動はちゃんと続けてるよ!? 『アフレガルド王国対魔物警戒網』の構築もちゃんと進めてる。
 というかどの領のお貴族様も、私が直した城壁や、掘った井戸、敷いた街道、刷った魔法教本その他書籍の数々、トニさんの蒸留酒、私が生み出す数々の娯楽品や生活用品、ママンとアラクネさんが生み出す服飾の数々なくしては、もう生きていけない体になってしまっている。
 むっふっふっ……王国よ、我が領に溺れるが良い。まぁ、悪いようにはしないから……。

 で、次なる一手はファミコン時代を飾った縦スクロールシューティングゲーの神様・ゼビウ……げふんげふん、『アリウス』だ! 自機は私やディータやパーティーメンバーが空を飛ぶ形にしよう。東○Projectぽいって? うん、確かに……。
 敵はまぁ、スペースシップなんかにしたら領民から『これ何?』って思われるだろうから、風竜ウィンドドラゴン始め飛行系魔物にしよう。
 ゼビウ○の方はというと、あれって確かめちゃくちゃ深いストーリーとか、独自言語とかまで作り込んでたんだよね。
 下請けゲームプログラマに過ぎなかった私は、基本設計に基づいて詳細設計したり実装したりテストするだけで、ストーリーや設定に口を出す機会はなかったけれど……1から壮大な世界や物語が作れて、しかもそれが売れるってすごい。

 ま、私は偉大なる先達様にタダ乗りさせてもらおう。どうせ異世界に特許○はやってこれないのだから。
 ってことで開発開発ぅ!!


    ◇  ◆  ◇  ◆


シューティングアリウス』、私とディータが配管工になって魔物を退治しながら魔王討伐を目指す『横スクロールアリス・アクションブラザーズ』、そして私が陛下から120ゼニスとまつあきら……じゃなかった松明たいまつと魔法の鍵を賜って、魔王討伐に乗り出す『R P Gアリソン・クエスト』を作った。
『アリソン・クエスト』は、私が勇者だという設定にしていない。それをバラすにはあと数年早い。


    ◇  ◆  ◇  ◆


 一家に一台ピコピコが普及し、『アリス喫茶』では閑古鳥が鳴くようになった……というわけでもなかった。

「ちわーす三河屋でーす」

「あ、オーナー!」

 とある村のアリス喫茶に入ると、

「領主様、対戦よろですだ!」

「オラが先だ!」

「俺だって!」

「ハイじゃんけーん――」

 喫茶店の奥には向かい合った筐体が5対――計10台。
 インストールされているのは『アリストリートフ○イターIIツー』!!
 なぜ1作目なのにIIツーなのかって? そんなのカンケーないね! 俺より強い奴に会いに行くんだよ!!

 ってなわけで、村の皆さんとこのあと滅茶苦茶対戦した。
『対よろ』と『対あり』がある限り、アリス喫茶は滅びない!

 まぁ現実問題、いくら私やディータでも王国にインターネットを現出させるのはちと難しい。
 対戦相手が欲しければ、アリス喫茶ゲーセンに来るしかないわけだ。

 ちなみに私は弱い。仕方がないので待ちガ○ルする。それでも出禁にならないのは、領主であり開発者であり人気者である私だからこそだ。
 そうして村の皆さんを駆逐していると、次の相手がダ○シムになった。
 ……おや? もしかしてこの人、待ちガ○ル対策をご存じ?
 試しにまずは画面端でしゃがみながら待ちガ○ルしてると、遠距離からの伸びるパンチ! ガードしててもミリミリ削られる! くそっならばソニ○クブーム――ってダ○シムのしゃがみ強パーンチ! うぐぼげ!? 必死に突っ込んで蹴りかまそうとしたらヨガフ○イムで丸焼きにされた。

『YOU LOSE』

「な、ななな何者!?」

 思わず席を立って対戦者の顔を見ると、

「フェ、フェッテン様ぁ~~~~ッ!?」

 フェッテン様だった。

「あっはっはっ、開発者のくせして待ちガ○ルとは汚いぞ! 汚いなさすがアリスきたない」

「ぐぬぬぬ……」

 ってことで、魔の森に適当な【1日が1000年にワンサウザンドなる部屋・ルーム】を作って、ふたりで滅茶苦茶対戦した。


    ◇  ◆  ◇  ◆


 季節は移ろい、秋。
『アリソン・クエストII』発売。
 勇者の伝説が再びよみがえる!


    ◇  ◆  ◇  ◆


 さらに季節は移ろい、外での活動が難しくなり、ゲームが捗る冬。
 満を持しての登場。

『アリソン・クエストIII』、発売!
 そして、伝説へ――


    ◇  ◆  ◇  ◆


 界隈は『アリクエ3RTA any%』で大盛り上がり。
 私が創った時空魔法【撮影】と【投影】を必死に覚えた領民たちが、じたくにいる私に登録しに来るようになった。

「どうですかアリス様!」

 いつもの食堂で、領民のひとり、ガムルさん17歳男性の【投影】を見終わる。

「おぉぉ……ついに3時間を切る猛者が現れましたか。ところでガムルさん、あなた――」

「は、はい!」

「仕事はちゃんとしてますよね?」

「ぎくぅ!」

「まさか!」

「い、いえ、ちゃんと職場には出てますし手も動かしてますよ!」

「頭は?」

「チャート考えたりしてます……」

「ちゃんと仕事に集中すること!! 記録は受理の上、領の全ての都・街・村に公示しますのでご心配なく」

「ははぁっ!」


    ◇  ◆  ◇  ◆


 さらに季節は移ろい、7歳の春の昼下がり、城塞都市中央広場にて。

「eスポーツ大会、開・催!!」

「「「「「うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!」」」」」

 私の宣言に、大盛り上がりの参加者たち。

 ステージ上にはどでかいモニター! いやぁ技術ディータの進歩は素晴らしい! パソコンもいつの間にかノーパソサイズになってるし。

 んで、ステージの下には『アリストリートフ○イターIIツー』でしのぎを削るランカーたちが勢ぞろい!
 ゲームの流通は領内だけでは抑えきれず、王都や他領の人たちもたくさん来てる。近頃は我が領のレベル100冒険者たち宛の、『雷魔法でピコピコに電力を供給してくれ』系依頼が後を絶たないんだとか。

「野郎ども、勝ちたいかぁ~~~~~~ッ!!」

「「「「「うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!」」」」」

「俺より強いやつに会いたいか~~~~ッ!!」

「「「「「うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!」」」」」

 前のセリフと矛盾してるかもしれないけど、まぁノリだよノリ。
 ノリは大事。古事記にもそう書かれている。

「それでは第1回eスポーツ大会を始めます!! 対戦よろしくお願いします!!」

「「「「「対よろです!!」」」」」

 いやっほぅ! 異世界でテレビゲーム無双! 最高だね!!


    ◇  ◆  ◇  ◆


「閣下、領のあらゆる都・街・村が荒廃しつつあります」

 ある日の朝、ディータが報告してきた。

「なんで!?」

「そりゃ領民たちがテレビゲームにどハマりして、仕事が手につかないからですよ」

「そこまで!? はぁ~……お説教して回るから、各都・街・村へのスケジュール調整と公示をお願い」

「ははっ」


    ◇  ◆  ◇  ◆


 まずは私のおひざ元、城塞都市の中央広場にて。

「お集りの皆さん!!」

 集められた領民や軍人さんたちに告げる。

「ゲームが楽しいってのは分かります! 私も開発者冥利に尽きるってものです!! ――でも!!」

 目の下に隈を作ってる皆々様を見渡し、

「仕事はしなきゃダメでしょう!! あと適切な睡眠を取ってください!! ピコピコは1日1じか」

「いやぁぁあああああ!!」

「やめてください領主様、それだけは!!」

「1日1時間だなんて死んでしまう!!」

「……う、う、う、1日3時間まで!!」

 無理だった! 皆さんの悲痛な顔を見て、そしてゲーム大好き元日本人として、1日1時間はあまりに過酷過ぎた! 

「また、週に2日間だけは休日とみなし、何時間やっても良いこととします!」

「「「「「うぉぉぉおぉおおおおおおお!!」」」」」

 大喜びの皆さん。

「ちゃんと守りなさいね!? 守ってないとこ見つけたら、1日1時間にしますからね!?」

「「「「「畏まりました、イエス・マイ・閣下ロード!!」」」」」

 調子いいなぁまったく。





***********************************************
追記回数:20,777回  通算年数:1,792年  レベル:2,200

やりたい放題やったけれど、勇者の本分は魔王討伐。
次回、再びの魔王復活!
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