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夕暮れの絵画(中)
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目が覚めた?
貴方、スヤスヤと眠りこけてるんですもの
酔っぱらっちゃったのかしら
食前酒でって…?
私は何も知らないわよ
ほら、暴れないで頂戴
まだ、眠る時間じゃないの
大丈夫、1からきちんと話してあげるから
ほら、大人しく、大人しく、ネ、、
そうね、まずは、この絵との出会いについて…
それは突然だった
窓から見えた、とても発色の良く、他のものとは見比べようもないものでした
一目見た瞬間、身体の中に入ってきて心臓に槍を刺されたかのような衝撃だった
それは、他のどのキャンパスよりも完璧なバランスで、鋭い輝きを放ちながら、今迄出会った事のない感動を与えてきたの
そうして、何としても手に入れたいと願い、どうにかして私の枕元に飾って、毎夜毎晩、手入れをして、そのまま共に眠りたいと希ったわ
でもその絵は、私ごときじゃ買えなかったの
人を魅了するものはやはり、高貴な方しか見合わないみたい
なんでもそうでしょう?
人気のある物にはそれ相応の、お金や、人柄や、地位が必要だって
私には何も無かった
服を見繕って、小銭を稼いで、なんとか日がな1日を過ごしているだけの婦人が、どうして手に入れられましょうか
けれども諦めきれなかったの
無理に、友人を回ってお金を借りたり、色んな仕事を掛け持ちして努力しても、手が届かなかった
どうして?
こんなに魅了され、愛しているのに
不思議だけど、思いだけでは、どうしようも無い事もあるんだと、思うようにしたわ
そしてある日、いつもの場所に、その絵を見に行ったの
手に入れられなくとも、眺めて、せめて目に焼き付けようと
でも、上手くいかないみたい
ガラス越しにあったはずのいつもの場所に、無いの
無くなってたの
きっといつも見に来る私を怪訝に思った定員が、寄せ付けないために、私を追い返すために、隠したんだと思ったわ
だってそうでしょう?
みすぼらしい女が、毎日毎日店の前に来るんですもの
迷惑がらない方が不思議だわ
その日の夜は、眠れなかったの
夜ってほら、みんな普段ならしようも無いことをやってみたり、ナイーブに考えちゃったり、するじゃない
定員が隠したのではなくて、誰かが持って行っちゃってたら、どうしてくれようか
私の思いを無視して、ひょいと、軽々しく触れていたら、どうなるのかしら
なんて事を考えちゃって、ふふ
だけど、段々、この思いをなんとかしたくて、堪らなくなってしまったの
時間が経つにつれて、忘れてしまうだろう、とか、あれは私がいつか見た夢だったのだろう、とか
でも、夜になる度に、思い出して考えちゃうの
あまりに毎日考えちゃうものだから、もう、いてもたっても居られなくなって、ついに、初めて店に入っちゃったの。
するとね、窓からは見えない所に、移動してちゃったの
あったの、あったのよ
ああ、こんな所にいたのね…
私は急いで店を出て、家に帰り、計画を立てたわ
なんとしてでも、あの絵を手に入れて見せようと試行錯誤を繰り返したの
そしてついに、私、気付いたの…
ああ、神様、有難う御座います、有難う御座います、私は幸せ者だと、深々とお辞儀を致します
なんて、幸せな日なのでしょう
楽しくて、こんなに満たされる事があるなんて
これっぽっちも思いませんでした
ああ、神様、有難う御座います、有難う御座います
幸せです、幸せです…
今私の元に、私の思いを返してくれる機会をくださったのですね
貴方への感謝の為なら、私は悪魔にでも身を売ることでしょう
ああ、有難う…
貴方、スヤスヤと眠りこけてるんですもの
酔っぱらっちゃったのかしら
食前酒でって…?
私は何も知らないわよ
ほら、暴れないで頂戴
まだ、眠る時間じゃないの
大丈夫、1からきちんと話してあげるから
ほら、大人しく、大人しく、ネ、、
そうね、まずは、この絵との出会いについて…
それは突然だった
窓から見えた、とても発色の良く、他のものとは見比べようもないものでした
一目見た瞬間、身体の中に入ってきて心臓に槍を刺されたかのような衝撃だった
それは、他のどのキャンパスよりも完璧なバランスで、鋭い輝きを放ちながら、今迄出会った事のない感動を与えてきたの
そうして、何としても手に入れたいと願い、どうにかして私の枕元に飾って、毎夜毎晩、手入れをして、そのまま共に眠りたいと希ったわ
でもその絵は、私ごときじゃ買えなかったの
人を魅了するものはやはり、高貴な方しか見合わないみたい
なんでもそうでしょう?
人気のある物にはそれ相応の、お金や、人柄や、地位が必要だって
私には何も無かった
服を見繕って、小銭を稼いで、なんとか日がな1日を過ごしているだけの婦人が、どうして手に入れられましょうか
けれども諦めきれなかったの
無理に、友人を回ってお金を借りたり、色んな仕事を掛け持ちして努力しても、手が届かなかった
どうして?
こんなに魅了され、愛しているのに
不思議だけど、思いだけでは、どうしようも無い事もあるんだと、思うようにしたわ
そしてある日、いつもの場所に、その絵を見に行ったの
手に入れられなくとも、眺めて、せめて目に焼き付けようと
でも、上手くいかないみたい
ガラス越しにあったはずのいつもの場所に、無いの
無くなってたの
きっといつも見に来る私を怪訝に思った定員が、寄せ付けないために、私を追い返すために、隠したんだと思ったわ
だってそうでしょう?
みすぼらしい女が、毎日毎日店の前に来るんですもの
迷惑がらない方が不思議だわ
その日の夜は、眠れなかったの
夜ってほら、みんな普段ならしようも無いことをやってみたり、ナイーブに考えちゃったり、するじゃない
定員が隠したのではなくて、誰かが持って行っちゃってたら、どうしてくれようか
私の思いを無視して、ひょいと、軽々しく触れていたら、どうなるのかしら
なんて事を考えちゃって、ふふ
だけど、段々、この思いをなんとかしたくて、堪らなくなってしまったの
時間が経つにつれて、忘れてしまうだろう、とか、あれは私がいつか見た夢だったのだろう、とか
でも、夜になる度に、思い出して考えちゃうの
あまりに毎日考えちゃうものだから、もう、いてもたっても居られなくなって、ついに、初めて店に入っちゃったの。
するとね、窓からは見えない所に、移動してちゃったの
あったの、あったのよ
ああ、こんな所にいたのね…
私は急いで店を出て、家に帰り、計画を立てたわ
なんとしてでも、あの絵を手に入れて見せようと試行錯誤を繰り返したの
そしてついに、私、気付いたの…
ああ、神様、有難う御座います、有難う御座います、私は幸せ者だと、深々とお辞儀を致します
なんて、幸せな日なのでしょう
楽しくて、こんなに満たされる事があるなんて
これっぽっちも思いませんでした
ああ、神様、有難う御座います、有難う御座います
幸せです、幸せです…
今私の元に、私の思いを返してくれる機会をくださったのですね
貴方への感謝の為なら、私は悪魔にでも身を売ることでしょう
ああ、有難う…
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