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第二十一話
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「ほう……なるほどな。それで今日のメニューは何にするんだ?」
「私はいつものを頼むぜ!」
「私も同じものでいいかしら?」
そうして三人は同じものを注文していた。
「私も同じでいいかな?先輩も一緒でいいですか?」
(うーん正直あんまり腹減ってないんだよなぁ。というかもしかして奢ってくれたりするのか?)
そう思っているとジュエリさんは笑顔のまま話しかけて来たのだ。
「あらあらあなたも遠慮なんてしないで頼んでもいいのよ。お金の心配をしているのであれば大丈夫だから安心なさい」
すると彼女はポケットから財布を取り出したのだ。そしてそこから金貨を取り出すとそれをカウンターに置いたのである。
「すみませんがとりあえずこれを人数分用意してくれませんか?足りなければ後程また来ますのでその時に言って下さい」
「おいおいこんなに沢山どうするんだ?一体何人前食べる気だよ!!」
「えっと、5人ですが?何かおかしいでしょうか?」
「いやおかしくは無いんだがな……まあいいか、少し待っていろ」
そう言い残し厨房の方に入っていったのであった。
しばらくすると次々と料理が出てきたのだがどれもかなりの量があり一人では到底食べきれるものではなかったので結局他の人に手伝ってもらうことになった。
「本当にごめんね!俺のせいで迷惑かけちゃったね」
俺達が食事をしている間ジュエリさんは俺の隣に座っていたが俺のことをずっと気にかけていたようで申し訳なさそうに謝ってきた。
それに対して俺は特に何も言わずただ一言だけ返した。
「別にいいよ、だって困った時はお互い様だからね!」
「アベル君……ありがとう!!」
そう言うなり抱きついてきた彼女に戸惑いながらも何とか落ち着くように促すとようやく離れてくれたのだった。
「それでは私達はそろそろいくわ。また来るからその時までにもっと強くなっておいてよね!」
「はい!!私頑張ります!」
「今度はちゃんとした冒険者として会いましょうね!」
こうして彼女達との食事は終わりまた会う約束をして別れたのだった。
「さあ次はどこに行くの?」
「いや実はもう行きたいところは無くなってしまったんだよ」
「そうなんですか!?」
「ならこれからどうしようかしら?」
「なら俺の家に行かない?」
「えっ良いんですか?」
「ええもちろん構わないわよ。それにもし良かったら泊まっていきなさい。部屋はたくさん余っているから好きな場所を使ってくれていいわよ」
「本当ですか!やった~久しぶりにベッドで寝れますね!」
「ええ私も嬉しいわ。最近は野宿続きだったからね」
こうして二人を家に招待することにしたのだった。
家に着く頃にはすっかり夜になっていたためまず風呂に入ることにしたのである。
「お先にどうぞ使ってください!」
と言われ最初は断ったもののどうしてもと言うので仕方なく入ることにしたのだ。
(まさか異世界に来てまでお湯に浸かれるとは思ってなかったよ)
久々のお風呂はとても気持ち良く疲れが取れていったのである。それから出ると二人は既に上がっており部屋の片付けをしていた。「悪いけどちょっと休憩させてくれないか?流石に今日は色々ありすぎて結構キツかったんだ」
本当はまだ余裕はあったがあまり無理をしても仕方が無いと思い休むことにした。
「分かりました!ゆっくり休んでくださいね」
「じゃあお言葉に甘えて少し横になってるよ」
そうして布団に入るとすぐに眠りについたのである。
目が覚めると辺りはまだ暗く外には月明かりだけが差し込んでいた。
(確か昨日は遅くまで起きていたはずだよな……なのになんでこんな時間に目覚めてしまったんだろう)
不思議に思いつつももう一度眠ろうとした時ふと違和感を覚えた。
(なんか誰かに見られているような気がする……)
しかしその気配はすぐに消えてしまい勘違いだと思い再び眠ることにしようとした。だが何故か先程のことが頭から離れず中々眠れずにいたので気分転換に外に出ようと扉を開けるとその目の前にいた人物を見て驚きの声を上げた。
「うおっ!なんだブレイブナさんじゃないですか!びっくりした~いきなり現れたりしないで下さいよ」
そこにはブレイブナさんの姿があった。
「あっごめんね驚かせちゃって。でもアベル君の事が心配で様子を見に来たんだけど……どうかな調子のほどは?」
「まあまあってとこかな~」
そんなこんないろいろ言い合いながら王太子のところへ向かった後王太子をボコって復讐を達成したのだった。
「あーすっきりしたわ!」
「私はいつものを頼むぜ!」
「私も同じものでいいかしら?」
そうして三人は同じものを注文していた。
「私も同じでいいかな?先輩も一緒でいいですか?」
(うーん正直あんまり腹減ってないんだよなぁ。というかもしかして奢ってくれたりするのか?)
そう思っているとジュエリさんは笑顔のまま話しかけて来たのだ。
「あらあらあなたも遠慮なんてしないで頼んでもいいのよ。お金の心配をしているのであれば大丈夫だから安心なさい」
すると彼女はポケットから財布を取り出したのだ。そしてそこから金貨を取り出すとそれをカウンターに置いたのである。
「すみませんがとりあえずこれを人数分用意してくれませんか?足りなければ後程また来ますのでその時に言って下さい」
「おいおいこんなに沢山どうするんだ?一体何人前食べる気だよ!!」
「えっと、5人ですが?何かおかしいでしょうか?」
「いやおかしくは無いんだがな……まあいいか、少し待っていろ」
そう言い残し厨房の方に入っていったのであった。
しばらくすると次々と料理が出てきたのだがどれもかなりの量があり一人では到底食べきれるものではなかったので結局他の人に手伝ってもらうことになった。
「本当にごめんね!俺のせいで迷惑かけちゃったね」
俺達が食事をしている間ジュエリさんは俺の隣に座っていたが俺のことをずっと気にかけていたようで申し訳なさそうに謝ってきた。
それに対して俺は特に何も言わずただ一言だけ返した。
「別にいいよ、だって困った時はお互い様だからね!」
「アベル君……ありがとう!!」
そう言うなり抱きついてきた彼女に戸惑いながらも何とか落ち着くように促すとようやく離れてくれたのだった。
「それでは私達はそろそろいくわ。また来るからその時までにもっと強くなっておいてよね!」
「はい!!私頑張ります!」
「今度はちゃんとした冒険者として会いましょうね!」
こうして彼女達との食事は終わりまた会う約束をして別れたのだった。
「さあ次はどこに行くの?」
「いや実はもう行きたいところは無くなってしまったんだよ」
「そうなんですか!?」
「ならこれからどうしようかしら?」
「なら俺の家に行かない?」
「えっ良いんですか?」
「ええもちろん構わないわよ。それにもし良かったら泊まっていきなさい。部屋はたくさん余っているから好きな場所を使ってくれていいわよ」
「本当ですか!やった~久しぶりにベッドで寝れますね!」
「ええ私も嬉しいわ。最近は野宿続きだったからね」
こうして二人を家に招待することにしたのだった。
家に着く頃にはすっかり夜になっていたためまず風呂に入ることにしたのである。
「お先にどうぞ使ってください!」
と言われ最初は断ったもののどうしてもと言うので仕方なく入ることにしたのだ。
(まさか異世界に来てまでお湯に浸かれるとは思ってなかったよ)
久々のお風呂はとても気持ち良く疲れが取れていったのである。それから出ると二人は既に上がっており部屋の片付けをしていた。「悪いけどちょっと休憩させてくれないか?流石に今日は色々ありすぎて結構キツかったんだ」
本当はまだ余裕はあったがあまり無理をしても仕方が無いと思い休むことにした。
「分かりました!ゆっくり休んでくださいね」
「じゃあお言葉に甘えて少し横になってるよ」
そうして布団に入るとすぐに眠りについたのである。
目が覚めると辺りはまだ暗く外には月明かりだけが差し込んでいた。
(確か昨日は遅くまで起きていたはずだよな……なのになんでこんな時間に目覚めてしまったんだろう)
不思議に思いつつももう一度眠ろうとした時ふと違和感を覚えた。
(なんか誰かに見られているような気がする……)
しかしその気配はすぐに消えてしまい勘違いだと思い再び眠ることにしようとした。だが何故か先程のことが頭から離れず中々眠れずにいたので気分転換に外に出ようと扉を開けるとその目の前にいた人物を見て驚きの声を上げた。
「うおっ!なんだブレイブナさんじゃないですか!びっくりした~いきなり現れたりしないで下さいよ」
そこにはブレイブナさんの姿があった。
「あっごめんね驚かせちゃって。でもアベル君の事が心配で様子を見に来たんだけど……どうかな調子のほどは?」
「まあまあってとこかな~」
そんなこんないろいろ言い合いながら王太子のところへ向かった後王太子をボコって復讐を達成したのだった。
「あーすっきりしたわ!」
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時間を無駄にせずに済んだ事を感謝します。
これはあらすじではありません。あらすじは「小説本編を短く凝縮して説明したもの」で読者に向けて書くものです。
これがシリーズもので、この話の前の話をまとめてあるならこれもありかも知れませんが、あらすじを読んでから本編を読んでも、話が繋がりませんでした。
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あらすじ
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