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最終章
カサブランカ
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─ここは、どこ?
小百合は、辺り一面に白百合が咲き誇る花畑にいた。
空を見上げれば、満天の星空が煌々と煌めいていた。
『小百合ー!』
大きな声で小百合を呼ぶのは、深冬と葉月だった。
『深冬?!葉月も?!』
驚いて彼女たちを見つめる。
彼女たちは、不思議そうな顔をしてた。
『あはは!変な小百合~』
ふたりは、長年親しくしていたように名前を呼び、笑いかけていた。
『あ、そうだ!小百合に私の友達を紹介しようと思ってたんだった』
深冬は思い出したようにそういい、葉月に『しっかりしなよ、深冬~』って呆れ笑いされていた。
友達?深冬の?
疑問符を頭に浮かべたまま、深冬が手を繋いできたからそのまま深冬に繋がれたままついていった。
『遅いじゃん』
そういったのは、千藤偲だった。
隣には、朝倉友伸が微笑みをたたえながら隣に立っていた。
そして、その隣には見覚えのない女性がいた。
『あ、この方は朝倉のお姉さんの─』
千藤がそういいかけたときに、朝倉の姉が会釈をし、『はじめまして。朝倉麻友です。ふたりがいつもお世話になっています』と礼儀正しく挨拶した。
『いえ‥、こちらこそ‥』
何がなんやら分からないまま、彼女と握手を交わした。
みんなで笑いあっていたら、妹がやってきた。
『お姉ちゃん、ここにいたんだ』
そういって妹は私の腕を引っぱり、どこかに連れて行こうとする。
いったい、なんなの?
だって、私は死んだはずなのに。
『お母様、連れてきました!』
妹は、そういってお母様のもとに私を連れてきた。
『お、かあ、さま‥』
怯えたまま、お母様を見上げた。
すると、お母様は優しい目をして私の頬を撫でた。
『怖い夢を見ていたのだね?もう大丈夫だよ』
お母様は、そういって私を抱きしめた。
『ここにいたの!?』
深冬たちは、ぜえぜえ息を切らしながら私のもとに駆け寄ってきた。
『小百合のお友達?』
お母様はそう聞き、深冬たちは、『そうです!小百合ちゃんには、いつもお世話になってます』といった。
それを聞いたお母様は、微笑み、また深冬たちも幸せそうに笑っていた。
ああ、そうか。
今まで、悪い夢をみていたんだ。
だって、私には私を愛してくれるお母様もお友達もいるのだから。
みんなで白百合が咲き誇る花畑で笑いあった。
白百合だらけの花畑に一本だけクロユリが混ざっていたことに、誰も気付かずにずっと笑いあっていたのだった。
小百合は、辺り一面に白百合が咲き誇る花畑にいた。
空を見上げれば、満天の星空が煌々と煌めいていた。
『小百合ー!』
大きな声で小百合を呼ぶのは、深冬と葉月だった。
『深冬?!葉月も?!』
驚いて彼女たちを見つめる。
彼女たちは、不思議そうな顔をしてた。
『あはは!変な小百合~』
ふたりは、長年親しくしていたように名前を呼び、笑いかけていた。
『あ、そうだ!小百合に私の友達を紹介しようと思ってたんだった』
深冬は思い出したようにそういい、葉月に『しっかりしなよ、深冬~』って呆れ笑いされていた。
友達?深冬の?
疑問符を頭に浮かべたまま、深冬が手を繋いできたからそのまま深冬に繋がれたままついていった。
『遅いじゃん』
そういったのは、千藤偲だった。
隣には、朝倉友伸が微笑みをたたえながら隣に立っていた。
そして、その隣には見覚えのない女性がいた。
『あ、この方は朝倉のお姉さんの─』
千藤がそういいかけたときに、朝倉の姉が会釈をし、『はじめまして。朝倉麻友です。ふたりがいつもお世話になっています』と礼儀正しく挨拶した。
『いえ‥、こちらこそ‥』
何がなんやら分からないまま、彼女と握手を交わした。
みんなで笑いあっていたら、妹がやってきた。
『お姉ちゃん、ここにいたんだ』
そういって妹は私の腕を引っぱり、どこかに連れて行こうとする。
いったい、なんなの?
だって、私は死んだはずなのに。
『お母様、連れてきました!』
妹は、そういってお母様のもとに私を連れてきた。
『お、かあ、さま‥』
怯えたまま、お母様を見上げた。
すると、お母様は優しい目をして私の頬を撫でた。
『怖い夢を見ていたのだね?もう大丈夫だよ』
お母様は、そういって私を抱きしめた。
『ここにいたの!?』
深冬たちは、ぜえぜえ息を切らしながら私のもとに駆け寄ってきた。
『小百合のお友達?』
お母様はそう聞き、深冬たちは、『そうです!小百合ちゃんには、いつもお世話になってます』といった。
それを聞いたお母様は、微笑み、また深冬たちも幸せそうに笑っていた。
ああ、そうか。
今まで、悪い夢をみていたんだ。
だって、私には私を愛してくれるお母様もお友達もいるのだから。
みんなで白百合が咲き誇る花畑で笑いあった。
白百合だらけの花畑に一本だけクロユリが混ざっていたことに、誰も気付かずにずっと笑いあっていたのだった。
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