ヨシキとゼロ

ミミヨシ

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南の国へ

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ボッテ村を出て3人は車に乗り込んだ。
ヨシキの運転で出発した。
その廃墟まで30分ほどかかり到着した。
建物から少し離れたところに停車し、まずは様子を窺った。
「外から見ても何も動きがないように見えるわね」ゼロは車の影から眺めた。
しばらく様子を見ていると一人のアンドロイドらしき者が入り口から出てきて、外に停めてある車に乗り込みどこかへ走っていった。
「中には奴らがいるようだな」ヨシキはその様子を見て言った。
「近くまで行ってみよう」
3人は建物の入り口付近まで静かに走って行った。
ヨシキが先頭になり、銃を構え中を恐る恐る見る。
建物は2階建てになっており、一階の中央に何やらどでかい円柱形の機械がある。そこにはアンドロイドの姿は見えなかった。
ゼロも覗き込む。「あの機械は何?」
「あれは恐らく自分たちを修理するための物だ。ここで自分たちだけで修理し合って生活しているようだな。だが古いタイプのように見える。この間倒したアンドロイドも古い型だったから、この島に居るのはみんなそうなのかもしれん」ヨシキが答えた。
アンドロイド達は2階にいるようだ。3人は銃を構えながら足音を立てないように静かに歩き、中へと入っていった。
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