蝶

浮気

2

駅に着いたらもうすでにマサキが待っていた。世間話をしながらインドカレー屋＜カリーマサラ＞に入った。
「でさー、上司に言ったんだよ」マサキは会社の上司と喧嘩した話をしていた。
「へえ、勇気あるね」マイはその話を真剣に聞いていた。
昼食を終えてデパートへ行くことになった。
「あ、これ欲しかったやつだ」マイは目をつけていたバッグを指さして言った。
するとマサキがひょいっとバッグを持ってレジへ向かっていった。
「え、買うの？」マイはびっくりした表情でマサキの後を追っかけた。
「いいよ、全然安いじゃん」マサキはカードで買った。
「ありがとー」マイは紙袋を渡されて感激した。
夕方までデパートでいろいろ見て、カフェでコーヒーを飲んで、ディナーはイタリアンだった。夜にはまた例のごとくラブホへと入って行った。

事が済んだあと、マサキはワインが効いたのか先に寝てしまった。
マイはマサキの寝顔を見ながら思った。（この人に鞍替えしちゃおっかな）

次の日朝にホテルを出て、駅までマサキに送ってもらって帰った。その夜マサキとのセックスを思い出しながらビールを呑んだ。
「あー、最高」