ミミヨシ

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浮気

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週の真ん中にマサキと会った。今日は車で迎えに来ていた。相変わらずかっこいい。ピアスをしていた。
「久しぶり。疲れてない?」水曜日だからマサキはマイを気遣った。
「全然。今週会社暇だし」マイは少し疲れていたけど元気に振舞った。
「そのピアス似合ってるね。かっこいい」
「バンドやる時には必ず着けてるんだよね。今日は練習終わりだから」
マサキはアマチュアバンドでギターを担当している。若くして亡くなったアーティストを崇拝している。HIDEやカートコバーンなど。その影響で中学生の頃からギターをやっていた。所謂ロックキッズだった。
カーステレオではニルヴァーナのレイプミーが流れていた。「この曲よくバンドでやるんだよね」
「へー、かっこいい曲だね。今度ライブ行ってもいい?」
「もちろん。今週の日曜にあるから来てよ」
「うん。行く」
夜のドライブをして、マイは仕事の愚痴など話した。マサキはバンドメンバーの話をした。夜中の1時頃家に着いた。
マイは早速ビールを取り出し、日曜日のライブをワクワクしながらテレビの深夜番組を見て寝た。
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