ペコちゃんに誘われた

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ペコちゃんに誘われた

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ペコちゃんみたいに舌を出したままの女の子が僕を手招きしている。
床には輪がいくつも描かれていた。
一緒に遊ぼ
そういうことらしい。
僕が一緒に遊びたいの?と聞くと
彼女はうなづいた。
ケンケンパっ
僕が両足を広げて三つ目の輪に足を着くと暗闇に落ちた。


暗闇の中に青い炎がゆらゆらと揺れていた。
僕は不思議に思い近づいてみた。
近づいてみると青い炎が立ち昇っているのは剣だった。
剣を手に取り振り回してみる。
振り回してみても青い炎は消えるどころか、炎は勢いを増していくようだ。
すると何処からか足音が迫ってきている微かな音が聞こえた。
思いつくまま僕は剣を構える。
風を切る音が聞こえたと思ったら、鼻先を敵の剣が通り過ぎた。
僕は次の瞬間、腰を落とし一太刀振り回すと敵の足の腱を切り裂いた。
切っ先から僕は手ごたえを感じる。
敵は膝をつき立ち上がることができないようだ。
僕は近づいて苦しまないように一撃で敵の首をはねた。
血は吹き出し、本人の意志とは関係なく敵は真後ろに倒れた。
戦いの緊張が解けると僕は急にガタガタと膝が震えるのがわかった。
僕は剣を元に戻すと縁側に座った。
空を見上げると三日月が出ていた。


どうやら、うとうとして夢を見ていたみたいだ。
よかった、現実に戻れて

僕は巨大なアゲハ蝶に乗り花畑の上を飛んでいる。

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