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おっぱい星人の宇佐美さん
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ある夜。俺の家に突然おっぱい星人がやってきた。
「おっぱい、触らせて」
おっぱい星人こと職場で同期の宇佐美さんは、酔っ払っているわけではないらしい。どくそ真面目な無駄に男前の顔をして、俺の目を見つめてはっきりと言うた。
「は?」
「だから、おっぱい。触らせて」
どうしてこの流れになったのか。正直、よく分からへん。
今日、昼間仕事で会った時には、宇佐美の様子はいつもと変わらへんかったし、おっぱいのおの字も出んかった。
もちろん、今夜、宇佐美と会う約束もしてへん。というか、宇佐美が俺の家に来ること自体ありえへん話だった。プライベートではほぼ絡んでなかったし。
おっぱい云々言うてるけど、触られる関係でもない。いや、男同士だし。ただの同期だし。
俺、小野優太は当然の返しをした。
「なんでやねん」
「そんなんええから。ツッコみいらんから。冗談ちゃうし」
「……冗談じゃなかったらなんやねん」
「だから、真面目に言うてんのやけど」
「…………」
そこで一旦、言葉に詰まる。
真面目? ちょっと、待て。真面目って。本気で俺の乳が触りたいってことか?
相変わらず、どくそ真面目な顔でこちらを見ている宇佐美を見つめ返す。
そこで、事態が思ったよりも深刻だということに気づいて、俺は初めて狼狽した。
「ちょ……いやいや、あかんよ」
「なんで?」
「なんでって……。おかしいやん、そんなん」
「何がおかしいねん」
「だって。お前、突然、家に尋ねてきて、開口一番、乳触らせろ言われて、おんええよってなるわけないやろ」
「なってもええやん、別に」
「あかんわっ!」
ちょお、用事があるんやけど、と玄関先で言われて、わけも分からないままリビングに通した途端、ソファに押し倒された。宇佐美が俺に覆い被さった状態のままこの会話を続けているわけやけど。
「だいだい、なんで俺の乳やねん。お前だったら他にお姉ちゃん、いっぱいおるやろ??」
「だから。今、おらへんし、作るの面倒やから。お前でええってなったやん」
「……なんの話?」
「約束したで」
「……なんの?」
「俺におっぱい触らせてくれるって」
「……そんなん知らんけど」
一体、宇佐美は何を言うんのやろ? 約束? そんなの、全く身に覚えもないし、俺がするわけない。
すると、宇佐美はニヤッといやらしく笑って起き上がった。
「そう言うと思ったわ」
宇佐美は一旦ソファから降りると、持ってきていた鞄をごそごそしてスマホを取り出した。
「証拠がある」
「は? 証拠?」
宇佐美がスマホの画面をなにやら操作した後、それを俺の目の前へ突き出した。
「おっぱい、触らせて」
おっぱい星人こと職場で同期の宇佐美さんは、酔っ払っているわけではないらしい。どくそ真面目な無駄に男前の顔をして、俺の目を見つめてはっきりと言うた。
「は?」
「だから、おっぱい。触らせて」
どうしてこの流れになったのか。正直、よく分からへん。
今日、昼間仕事で会った時には、宇佐美の様子はいつもと変わらへんかったし、おっぱいのおの字も出んかった。
もちろん、今夜、宇佐美と会う約束もしてへん。というか、宇佐美が俺の家に来ること自体ありえへん話だった。プライベートではほぼ絡んでなかったし。
おっぱい云々言うてるけど、触られる関係でもない。いや、男同士だし。ただの同期だし。
俺、小野優太は当然の返しをした。
「なんでやねん」
「そんなんええから。ツッコみいらんから。冗談ちゃうし」
「……冗談じゃなかったらなんやねん」
「だから、真面目に言うてんのやけど」
「…………」
そこで一旦、言葉に詰まる。
真面目? ちょっと、待て。真面目って。本気で俺の乳が触りたいってことか?
相変わらず、どくそ真面目な顔でこちらを見ている宇佐美を見つめ返す。
そこで、事態が思ったよりも深刻だということに気づいて、俺は初めて狼狽した。
「ちょ……いやいや、あかんよ」
「なんで?」
「なんでって……。おかしいやん、そんなん」
「何がおかしいねん」
「だって。お前、突然、家に尋ねてきて、開口一番、乳触らせろ言われて、おんええよってなるわけないやろ」
「なってもええやん、別に」
「あかんわっ!」
ちょお、用事があるんやけど、と玄関先で言われて、わけも分からないままリビングに通した途端、ソファに押し倒された。宇佐美が俺に覆い被さった状態のままこの会話を続けているわけやけど。
「だいだい、なんで俺の乳やねん。お前だったら他にお姉ちゃん、いっぱいおるやろ??」
「だから。今、おらへんし、作るの面倒やから。お前でええってなったやん」
「……なんの話?」
「約束したで」
「……なんの?」
「俺におっぱい触らせてくれるって」
「……そんなん知らんけど」
一体、宇佐美は何を言うんのやろ? 約束? そんなの、全く身に覚えもないし、俺がするわけない。
すると、宇佐美はニヤッといやらしく笑って起き上がった。
「そう言うと思ったわ」
宇佐美は一旦ソファから降りると、持ってきていた鞄をごそごそしてスマホを取り出した。
「証拠がある」
「は? 証拠?」
宇佐美がスマホの画面をなにやら操作した後、それを俺の目の前へ突き出した。
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