15 / 15
真相を語る宇佐美さん
しおりを挟む
「で、結局、お前、あん時なんで急に迫ってきたん?」
それからもう一回戦交わった後、一緒に風呂に入って、宇佐美が『泊まってったらええやん』と言うてくれたので、お言葉に甘えて泊まらせてもらうことになったんやけど。
寝室のベッドの上でごろごろしながら世間話しとった時、ふと思い付いて聞いてみた。
「あん時?」
「あの、言い合いになった時。それまで乳しか興味示さへんかったのに、急にキスしてきたやん」
「ああ……あれな」
宇佐美がその時のことを回想するように少し黙った後、説明してくれた。
「あれは……ちょお、焦ったんやろうな、俺」
「焦った?」
「おん。年季の入っとった気持ちやったから、焦らんとじっくり攻めてこう思うてたんやけど。あの日、あの後輩の田中がな、小野のことで相談してきてん」
そこで、すっかり忘れとった後輩田中くんを思い出した。そう言えば、宇佐美が田中くんに相談受けたなんや言うてたな。
「俺のことって何を?」
「……お前に惚れとったらしいで、あいつ」
「は?」
「小野を本気で落としたいんやけど、協力してくれへんかって言われた」
「そうやったん?」
「おん。まあ、『あいつにはもうずっと付き合っとる顔もよくて仕事もできるエッチが上手い相手がおる』って言うといたけど」
「はあ……」
それで、最近田中くんが妙によそよそしくなった理由が分かったわ。
「田中だけやったら別にどうでもよかったんやけど。小野があいつのこと印象ええとか、話合うとか言うから。可能性がないこともないんかと思うたら、早いとこモノにせえへんとって思うてん」
「いや、そんなん、言うたことも覚えてないけど…」
「しかも、お前、俺に触られたくない言うてキレるし。俺、気持ちズタズタやったわ、あん時」
「……ごめん」
「もう誤解は解けたからええけど」
ふっと、宇佐美が優しく笑った。
「まあ、それで急展開になって、小野が俺のもんになったんやから。田中には感謝せんとあかんかもしれへんけどな」
「……なあ、宇佐美」
「ん?」
「宇佐美って、そしたら結局んところ、俺の乳に惹かれたわけちゃうの?」
「どういうこと?」
「だって、最初から俺狙いやったんやろ? 乳から入ったわけちゃうんやろ?」
「まあ、そうやけど。でも、小野のおっぱいは触りたい思うてたで」
「そうなん?」
「おん。俺、おっぱい星人やから。おっぱいセンサーが働いて、ええおっぱいが分かんねん」
「それ、初耳やわ」
「やから。小野のはよう感じるええおっぱいやろうなと思うてた」
そう得意げに答える宇佐美に、どんなセンサーやねんな、と内心苦笑いする。
「お前が触らしてくれる言うから。そら乗るやろ」
「嫌がってたやん」
「そんな、最初から飛びついとったら見え見えやん」
そんなの恥ずかし過ぎるやん。そう続ける宇佐美をじっと見る。
ほんま、急展開やったけど。どうやら宇佐美はこんな膨らみもない色気もない俺の乳でも満足してくれとるみたいやし。宇佐美以外で俺のアソコが元気になるかは確認できへんけど。
まあ、よかったかな。これで。
「宇佐美」
「ん?」
「好きやで」
「…………」
そこで宇佐美が急に黙った。やけど、これが悪い意味での沈黙やないことは俺にはもう分かる。極端な宇佐美のことやから。
がばっと、宇佐美が起き上がった。勢いよく俺の上に乗ってくる。数秒見つめ合うと、そのまま宇佐美の顔が下りてきてチュッと可愛くキスされた。
やっぱりな。
言葉じゃなくて。それ以上で返してくれる。宇佐美は俺の期待の上を行ってくれるわ。
俺は宇佐美の首に両腕回して、今度は俺からチュッと音を鳴らしてやった。
こうして。おっぱい星人はまた俺の家にやってくるようになった。
【終】
それからもう一回戦交わった後、一緒に風呂に入って、宇佐美が『泊まってったらええやん』と言うてくれたので、お言葉に甘えて泊まらせてもらうことになったんやけど。
寝室のベッドの上でごろごろしながら世間話しとった時、ふと思い付いて聞いてみた。
「あん時?」
「あの、言い合いになった時。それまで乳しか興味示さへんかったのに、急にキスしてきたやん」
「ああ……あれな」
宇佐美がその時のことを回想するように少し黙った後、説明してくれた。
「あれは……ちょお、焦ったんやろうな、俺」
「焦った?」
「おん。年季の入っとった気持ちやったから、焦らんとじっくり攻めてこう思うてたんやけど。あの日、あの後輩の田中がな、小野のことで相談してきてん」
そこで、すっかり忘れとった後輩田中くんを思い出した。そう言えば、宇佐美が田中くんに相談受けたなんや言うてたな。
「俺のことって何を?」
「……お前に惚れとったらしいで、あいつ」
「は?」
「小野を本気で落としたいんやけど、協力してくれへんかって言われた」
「そうやったん?」
「おん。まあ、『あいつにはもうずっと付き合っとる顔もよくて仕事もできるエッチが上手い相手がおる』って言うといたけど」
「はあ……」
それで、最近田中くんが妙によそよそしくなった理由が分かったわ。
「田中だけやったら別にどうでもよかったんやけど。小野があいつのこと印象ええとか、話合うとか言うから。可能性がないこともないんかと思うたら、早いとこモノにせえへんとって思うてん」
「いや、そんなん、言うたことも覚えてないけど…」
「しかも、お前、俺に触られたくない言うてキレるし。俺、気持ちズタズタやったわ、あん時」
「……ごめん」
「もう誤解は解けたからええけど」
ふっと、宇佐美が優しく笑った。
「まあ、それで急展開になって、小野が俺のもんになったんやから。田中には感謝せんとあかんかもしれへんけどな」
「……なあ、宇佐美」
「ん?」
「宇佐美って、そしたら結局んところ、俺の乳に惹かれたわけちゃうの?」
「どういうこと?」
「だって、最初から俺狙いやったんやろ? 乳から入ったわけちゃうんやろ?」
「まあ、そうやけど。でも、小野のおっぱいは触りたい思うてたで」
「そうなん?」
「おん。俺、おっぱい星人やから。おっぱいセンサーが働いて、ええおっぱいが分かんねん」
「それ、初耳やわ」
「やから。小野のはよう感じるええおっぱいやろうなと思うてた」
そう得意げに答える宇佐美に、どんなセンサーやねんな、と内心苦笑いする。
「お前が触らしてくれる言うから。そら乗るやろ」
「嫌がってたやん」
「そんな、最初から飛びついとったら見え見えやん」
そんなの恥ずかし過ぎるやん。そう続ける宇佐美をじっと見る。
ほんま、急展開やったけど。どうやら宇佐美はこんな膨らみもない色気もない俺の乳でも満足してくれとるみたいやし。宇佐美以外で俺のアソコが元気になるかは確認できへんけど。
まあ、よかったかな。これで。
「宇佐美」
「ん?」
「好きやで」
「…………」
そこで宇佐美が急に黙った。やけど、これが悪い意味での沈黙やないことは俺にはもう分かる。極端な宇佐美のことやから。
がばっと、宇佐美が起き上がった。勢いよく俺の上に乗ってくる。数秒見つめ合うと、そのまま宇佐美の顔が下りてきてチュッと可愛くキスされた。
やっぱりな。
言葉じゃなくて。それ以上で返してくれる。宇佐美は俺の期待の上を行ってくれるわ。
俺は宇佐美の首に両腕回して、今度は俺からチュッと音を鳴らしてやった。
こうして。おっぱい星人はまた俺の家にやってくるようになった。
【終】
18
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
孤毒の解毒薬
紫月ゆえ
BL
友人なし、家族仲悪、自分の居場所に疑問を感じてる大学生が、同大学に在籍する真逆の陽キャ学生に出会い、彼の止まっていた時が動き始める―。
中学時代の出来事から人に心を閉ざしてしまい、常に一線をひくようになってしまった西条雪。そんな彼に話しかけてきたのは、いつも周りに人がいる人気者のような、いわゆる陽キャだ。雪とは一生交わることのない人だと思っていたが、彼はどこか違うような…。
不思議にももっと話してみたいと、あわよくば友達になってみたいと思うようになるのだが―。
【登場人物】
西条雪:ぼっち学生。人と関わることに抵抗を抱いている。無自覚だが、容姿はかなり整っている。
白銀奏斗:勉学、容姿、人望を兼ね備えた人気者。柔らかく穏やかな雰囲気をまとう。
素直じゃない人
うりぼう
BL
平社員×会長の孫
社会人同士
年下攻め
ある日突然異動を命じられた昭仁。
異動先は社内でも特に厳しいと言われている会長の孫である千草の補佐。
厳しいだけならまだしも、千草には『男が好き』という噂があり、次の犠牲者の昭仁も好奇の目で見られるようになる。
しかし一緒に働いてみると噂とは違う千草に昭仁は戸惑うばかり。
そんなある日、うっかりあられもない姿を千草に見られてしまった事から二人の関係が始まり……
というMLものです。
えろは少なめ。
息の仕方を教えてよ。
15
BL
コポコポ、コポコポ。
海の中から空を見上げる。
ああ、やっと終わるんだと思っていた。
人間は酸素がないと生きていけないのに、どうしてか僕はこの海の中にいる方が苦しくない。
そうか、もしかしたら僕は人魚だったのかもしれない。
いや、人魚なんて大それたものではなくただの魚?
そんなことを沈みながら考えていた。
そしてそのまま目を閉じる。
次に目が覚めた時、そこはふわふわのベッドの上だった。
話自体は書き終えています。
12日まで一日一話短いですが更新されます。
ぎゅっと詰め込んでしまったので駆け足です。
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる