時に厳しく時に優しく~お仕置とご褒美~

一期一会

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自信と弱気

社長室から始まる新たな生活

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東洋の雰囲気が漂う本社ビル前で大きく深呼吸をした後小さく深呼吸をし回転扉から中へエントランスの受付嬢に社長に会う事になっていると伝えた

「確認致します」

受話器を耳に当て数字がない白いボタンばかりが列ぶ電話機から1つボタンを押し数秒話をし
「新城 鳴海様ですか?」と聞かれ名前を言っていなかった事に慌てて

「そうです名乗り忘れていて申し訳ございません」

慌てて頭を下げた
女性は大丈夫ですよと言ってまた受話器を耳に当て話している

役職などなかった平社員の時は考えずとも当たり前の事は無意識下で出来ていたのに…

【医療人事本部長】に昇進してから戦略や
経営を任されていからクライアントとの
時間を間違える大事な資料を作り忘れ
会議でも何一つ良いアイデアを出せず
普段からケアレスミスが目立つ様になり
遂には次々とクライアント先から契約の
打ち切りが続く等が重なり仕事中は常に
不安と恐怖心から何にも手が付けられず
出来ていた事もまともに出来なくなった

降格か役職も何も無い平社員から
やり直すべきだと改めて思った

今回のことを皮切りに社長に直接
お願いを聞いて貰いたく何度も電話で
『直接お話がしたい』とお願いをして
貴重なお時間を割いて面会をさせて
頂ける事になった

お願いしたい内容は医療系の部署から
デザイン関係部署に異動させて頂きたい
旨を伝えに来た

「社長は別の件で対応中ですが約束の時間には間に合うとの事です
社長からまた聞くとは思いますが自社に取りに行くもの等ありますか?
ある様でしたら本社の者が取りに行かせます」

時間には間に合うと言われたが僕が
緊張し過ぎて早く来てしまっただけで
社長が仕事しているのは至極当然で
何らおかしな事では無い

むしろ荷物の確認をされた事が不思議だ

「今日は帰りが遅くなると思いまして
鞄も荷物も全て持って定時退勤です」

そういうとまたボタンを押し女の人は
受話器を耳に当て誰かと話しを始めた
要件はよく分からないが僕は後で誰かと
二人で社長室に行く事は分かった

受付嬢が電話を切ると名刺を数枚頂けないかと言われ
それぞれ違うデザインや役職名が違う名刺を10枚程フロントテーブルにある会計トレイに置いた

フロントテーブルの手前に軽く腕をつき
10枚程の名刺を隠しながらそれぞれの内線番号を書き足し先に置いた名刺と重ならないよう会計トレイに置いた
念の為に会計トレイの横に運転免許証や色々な専門コンサルタント資格取得表を置いた

受付嬢が電話相手と話しながら途中で
免許証と資格一覧表の写させて欲しいと
言われたので首を縦に振り「どうぞ」と
承諾をした

ひたすら電話相手と丁寧に確認しながら話を終え受話器を置く

「ありがとうございます
全ての確認が出来ましたあちらの
エントランスルームでお待ちください」

手でソファーがある方を示され言われた通り左中央に座ると体に合わせる様に沈む心地の良いアーチ型のソファーを堪能しながら後ろのエントランスホールや
窓際にあるエントランスフロアを見渡す

赤茶色やブラウンと茶色のパーテンションを挟むように観葉植物が合わせる様に置かれているアイアンプランター壁掛けや観葉植物ハンギングバスケットも釣らされている

大きな観葉植物だけでは無く季節に合わせた花々に合わせ大きなアクアリムと熱帯魚や淡水魚に海水魚の水槽も置く事でエントランスルホールやエントランスフロアを彩り癒され穏やかな空間に緊張も解される

勝手に動くのは悪い気がして受け付けの女性に尋ねた

「エントランス内を見て回りたいのですが良いですか?」

「お時間までにエントランスルームに
お戻り頂ければ問題はございませんので
どうぞ」

「ありがとうございます」

そしてエントランス全体の水槽内を覗く
それぞれが住みやすい様に水流が激しい所から水流が弱めな場所や岩場や水草で水流が無くしている場所を作り種類が違う魚が過ごしやすい様に創意工夫され
水槽も空間の存在感が引き立たせている

更には配置されている水槽にぷくぷくと下から上へ上る小さな気泡までもが絵になっている

全ての水槽や花々や観葉植物を見て回り
時計を見るとあと15分もあるので先の受付嬢にエントランスルームとエントランス全体の写真を撮りたいと話すと穏やかにどうぞ言ってくれた

お礼を言った後エントランスを回り
一眼レフカメラを持って来ていない事を
後悔に近い残念感でデジタルカメラと
インスタントカメラを取り出した

デジタルカメラで写真を取り満足のいく写真が撮れた後はインスタントカメラで手持ちのフィルムが残り1枚になるまで写真を撮り満足のいく写真が思ったより多く撮れた事に喜んでいたのも束の間
現実に戻る

穏やかな話し方をする受付嬢の女性に
肩を叩かれ

「あの…新城様…先程座っていた近くで
迎えの者がお待ちです…何度かお声を
お掛けしたのですが…」

声や口調とは相反する怯えているような萎縮しているような表情を浮かべていた

先程のエントランスルームのソファーに急いで戻ると自分が座っていた椅子の
斜め前に壁を背に立ち険しい顔をした
男性に頭を下げ正直に謝った

「貴重なお時間を割いて頂いているにも
関わらず夢中で写真を撮り時間を忘れ
申し訳ございません」

急いでカメラ2つと写真類を綺麗にしまいカバンを持ち

僕よりも少し背の高い男性にもう一度
「お待たせしてしまい申し訳ございません」と頭を下げる

頭を上げ目が合った瞬間に口を開いた

「貴方が社長とどうしても直接お話が
したいと何度もお願いしてきたので
スケジュールを特別に合わせ許可を
頂けたと言うのに先に待っていた貴方が
遅れるなど言語道断です」

「会う予定は変えませんがそれなりに
覚悟はしておいて下さい社長としても
新城様にはゆっくり過ごして頂く予定
なので必要であればその時に私の
自己紹介を致します」

焦りと恐怖で謝ることしか出来ず
エントランスルームを抜けると茶色い
ドアだと思ったのは全てエレベーター
だった横開き用の取っ手は何のために
あるのか気になるが今の張り詰めた
空気で聞く事では無い会話どころか声を出すのも無理だった

茶色いエレベーターは5台最奥の2台はシルバーと黒で気品溢れる優雅さの中に赤やピンクにオレンジや黄色の彩りが
清麗さの中に可憐で華やかさを描き出し
黒やシルバーには光や影で煌めき耀う
ラメコーティングが全体を優しく包む
世界観に魅力され今すぐ鞄を開け写真を
撮りたくてたまらなかった

自分でも気づかないうちに
「写真に残せたら良いのに…」と呟いた


エレベーターが到着して我に返った…またやらかしたという思いが心に刺さる

エレベーター開き中に入ると扉の脇には2つ白いボタンがあるだけだった
男性が上側のボタンを押すと扉が閉まる

エレベーター内を見渡すボタンは白いが押すと桜色に光る壁や天井に扉は茶色やオレンジとシルバー押し花で作られた額縁そこから伸びる緑や黄緑、深緑、若草色などで面積を綺麗に描き上げ額縁が無くとも綺麗だと分かり感動し落ち着きの無い僕を見かねてか

「社長の前で同じ様な事を致しても私は一切助言も致しませんので悪しからず...それから社長が私に手伝いを要求した
場合は当たり前ですが社長の命令に
従いますその事をよく肝に銘じておいて下さい」

その言葉に合わせるよう️エレベーターがティーンと鳴った。
扉が開くとフロント等は無く紺色の縁にガラス窓がオフィスの背面を埋めつくし更にスイッチ型のカーテンは上から降りるのと横から閉める事が出来る2種類の作りになっていた
部屋の中央には円形の2段の階段があり降りた床は全面が大理石で作られている上に艶のある黒のオフィステーブルとオフィス用の椅子同じ色にローラー音が小さく聞こえたと思えば聞こえない時があると言うことは緩衝材を入れセラミックかセラミックに近い素材を使いクッションも挟んでいるのだろうと思いにふけりながら感動している最中に突然放たれた声で我に返る

「突っ立ているだけで挨拶も出来ないとは」

しまった…悪い癖だと分かっているから直せるきっかけになると思いアポを取り話をしている時から今に至る間ずっとインテリア関係に移動願いをすると決めていたのにせっかくのチャンスを無駄にしたと焦り今更ながら挨拶をする

「申し訳ございません…お忙しい中お時間を頂きありがとうございます」

頭を下げゆっくり頭を上げ社長の目を見ながら

「今日は今の仕事の立場や仕事内容は私の身に余り力量不足の為、焦ってしまい前なら考えずとも出来ていたことが抜け落ちるたり忘れていたりしています。拾って頂いた御恩を仇で返す事になる前に転属願いをしたいのです。インテリア関係に関われるのであれば1番下の雑用係でも何でも良いのでインテリアコンサルタントの部署にどうか移動をさせて下さい」

深々と頭を下げ社長の返事を待つ

「顔を上げろ」

緊張していて早く動けずゆっくり頭を上げ姿勢を正した

社長は頭を椅子にもたれかかり目を閉じ暫くしてから目を開け

「私に会うまで10分の遅刻に加え色々と目新しい物ばかりで私との時間忘れるとは…あとここまで連れてきたそこの男は長澤 悠太(なぎさわ ゆうた)だ」

「長澤さんありがとうございます面倒をおかけして申し訳ありません」
  
長澤さんは軽く会釈するだけだった

「インテリア関係の仕事に移す代わりに今日から私と暮らすのが条件だ寝食を共に私と過ごし私の許可が下りるまでは仕事はさせんちなみに一緒に暮らすのは今日からだ」
「嫌なら今の医療コンサルタントの仕事をミス1つせずに仕事が出来るのならば今まで通り自分の生活は許す」

「今日はどちらにせよ連れ帰るから覚悟しろ」

えっ…借家だからそう簡単ではないそれに僕は特殊な環境の中で生活している
それに2ヶ月前に家賃を更新したばかりだ…今の現場から離れ社長と暮らすのは怖くないと言えば嘘になるが無駄に人を傷つけないのは知っている1番の問題は僕は同性愛者で想い人は今目の前で不機嫌な表情を浮かべている社長だ一緒に住むとなれば蓋をしてきた想いは割れてしまう

「あっ…あの2ヶ月前に家賃を更新したばかりで解約金や違約金は払えません」

「ふんっ私が来いと言っているのだから私が払うさ」

社長の考えが分からない条件が社長と一緒に住めば移動を許してくれるという現状が信じ難い僕が勤めている子会社でさえかなりの人嫌いで有名なのに…僕はいいと言うのか??

「社長…は、人が嫌いだと何処の部署でも噂に…ですがバイト三昧だったぼっ…私を入社試験もなしに拾って頂き今の地位以上になる様に取り計らって頂いている理由を教えてもらいたいです」

「人嫌いという訳では無いが興味が無いのは確かだな、特別扱いなのはバレていたか…しかしそれは仕事のみプライベートならば君も私も同性愛者で君は私の一番好みで理想の相手だから一緒に住めと言っている…だが完全に公私混同だがな」

僕を好きだと言う社長に呆気に取られながらあの日拾われた時を思い出しながら道端で転び持っていたサンプル品が散らばってしまい拾い集めている時に道行く人達は迷惑そうに避けて通る中で正面に屈み「誰も助けんとはな」と言い拾い集めてくれたのは目の前で僕を好きだと言う社長だ

僕はあの日なら社長を好きになったが身分が違い過ぎるだけでなく同性だからと片想いのまま過ごしていた

社長に出会ってから数ヶ月が過ぎた頃
当時の元会社で陰湿な職場いじめや
嫌がらせと性的な嫌がらせが徐々に
過激になり所謂パワハラやモラハラと
セクハラで怖くて不安ばかりが募り
まともに頭が働かず仕事も手につかず
辞めたら生活が出来ないからと何とか
縋り居座り続けていた時だった
突然オフィスの防弾防音ガラスの扉が
開き廊下の空気が流れ込むのと同時に
現れた社長

呆然と此方に向かってくる姿を見つめ
僕の隣に立つ社長を見て我に返ったが
状況が飲み込めず何を言葉にすれば
良いのか全く分からず金魚の様に口を
開いては閉じ空気を食む僕の様子を
見ていた社長が柔らかく優しく微笑み
髪を梳かす様に僕の頭を撫でてくれた

頭を撫でられ耳や首も撫でられ肩から
腕は滑らせる様に撫で手の方へ向かう
掌を撫で手を開き指と指を絡ませる
指を絡ませ繋いだ手に社長が温もりを
強く感じる程の力を入れ一瞬だけ僕を
見て慈愛に満ちた笑顔を見せた

僕から顔と目を逸らし眉間に皺を寄せ
眉が上がり鋭い眼差しでオフィスを
見渡し口を開く
「こんな会社で耐え泣き類稀なる才能を
無駄に埋もれさせるくらいなら私の
子会社でも本社でもどちらでも良いから働いてくれ」
この言葉は会社の全員に向け放った
僕が会社を辞める事に異論は認めない
口を出さない為の威嚇行為だろう
言葉が放たれた瞬間オフィス全体の
温度が急激に下がった気がした
次に襲ったのは圧迫や威圧感と畏怖
だったのだろう誰1人その場から
動かなかった違う動けなかったのだ

僕は手の温もりと『類希なる才能』と
言う言葉で何も怖くも不安も無かった

ただ働きに近い状態だった僕の為にあの地獄のような会社を訴え廃業にまで追い込んだ彼は僕の王子様だと感じた

「移動先はお前にとってやり甲斐あると勝手に判断し辛く苦しい思いをさせすまなかった…身の丈に合わないことを続ければ綻びが生じやすい少しでも自信があるうちにやり甲斐ある方をやらせたいが今日の対応や反応を知る限りでは躾直しが必要だ…仕事もプライベートも時間にルーズになりかねない今日だって私がエントランスまで行くギリギリだったんだぞ?その事をよく覚えておけ」


「社長に「すまなかった」なんて謝られさせてしまう程の酷い状態の仕事しか出来ず申し訳ございません先程の自宅で住むか社長の家で住むかですがこんなぼくっ…私ですが今日からお世話になります」

「お前は私の理想系であり姿形だけでなく声色や話し方全てが愛おしい程に好きのだ仕事の話につけ込み傍に置いておきたくなるほどにな」

そう言われ赤面している自分もまた社長を慕っている社長はスラリとしているが程よく筋肉がついているのが分かる黒に近い焦げ茶色の髪を軽く後ろに流し茶色寄りの瞳に姿や仕草も声色も話し方も僕の好みたで理想の人で僕を助け出してくれた拾ってくれた王子様みたいな社長が同じく意味で好きだと思ってくれているのが嬉しくこれからの事に不安や焦りの中に少しの期待と温もりが入り交じっていた

僕はある環境で育ち今でも縛り付けられ生きている…話し説明する必要があるが不安で仕方がない
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