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第二部 死闘
第26話 震える病棟
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――――――――――――――――
残り時間――6時間58分
残りデストラップ――9個
残り生存者――9名
死亡者――2名
重体によるゲーム参加不能者――2名
――――――――――――――――
愛莉の退場メールを読み終えたスオウがスマホをポケットに仕舞おうとしたとき、聞き慣れない音がスマホから鳴り響いてきた。ホールにいる全員のスマホからも同じ音が鳴り響いている。慌ててスマホの画面に目を戻す。
『緊急地震速報』
「こんなときに……冗談だろう……?」
スオウはすぐさまイツカの姿を探した。イツカは横たわるミネが心配なのかスマホを見ておらず、ミネの看病に集中していた。
「イツカ! 早く身を守るんだ!」
「えっ? スオウ君、どうしたの? なにかあったの?」
「緊急地震速報だ! すぐに地震が来るぞ!」
「地震? わ、わ、分かった、スオウ君!」
イツカの返事を最後まで聞く前に、次に薫子の姿を探した。ここにいる人間でミネの次に心配なのが、怯えきってしまっている薫子なのだ。
薫子はすでにお腹を押さえて、その場で丸まるような体勢をとっていた。その脇に瑛斗が突っ立ている。その目は薫子のお腹の辺りに注がれていた。
「あんたも揺れが始まる前に、身を守る姿勢をとるんだ!」
瑛斗はぼんやりとした表情でスオウのことを見返してくる。地震のことを気にする素振りも見せない。無言のまま視線を再び薫子のお腹に戻す。
「くそっ、もう勝手にしろっ!」
スオウは吐き捨てた。
「お、お、おい……。ま、ま、まさか……こ、こ、これも……デストラップなのか――」
声をあげたのは五十嵐だった。しかし、すでにその声は恐怖のせいか震えている。ホールのあちこちに、あてもなく視線をさ迷わせている。完全に落ち着きをなくしていた。
「五十嵐さん、冷静になって!」
スオウは怒鳴り声で叫んだ。
「れ、れ、冷静って……。これが……デストラップなら……逃げられないんじゃ……」
「そんなことはいいから!」
「嫌だ……。この、デストラップで……ぼくは、死ぬことに……」
「いいから早く身を守る体勢をとって! ダメだ! もう間に合わない! 地震の揺れに備えないと――」
そう言いかけたとき、ホール全体が激しく揺れだした。スオウはとっさにその場で腹ばいになると、両手を後頭部にまわして、揺れから身を守る体勢に入った。
アカネ……。
そのときスオウの脳裏に浮かんだのは、病院にいるはずの妹の顔だった。
――――――――――――――――
ヒロトは手にしたイスを振り上げて、ヒロユキに殴りかかろうとした。
まず最初に顔を狙う。それを手でカバーされたら、がら空きになっている腹部に蹴りをぶち込む。ヒロユキが倒れこんだら、すかさずマウントをとって、ヒロユキの顔面に拳の雨を降らす。それで終わりだ。
頭の中で瞬時に戦い方を思い描いた。最初の一歩踏み込もうとしたとき、スマホが耳障りな音を上げた。
いつも通りのケンカならば無視しているところだが、今はゲームの途中であることを思い出した。視界にヒロユキを捉えながら、スマホを手に取り、その画面にチラッと視線を向けた。
『緊急地震速報』
目の前に親友の仇がいることを忘れてしまうぐらい、一瞬呆然となってしまった。
この状況下でマジかよ――。
ヒロトはヒロユキの顔に目を戻した。
「どうした? 顔が青褪めてるぜ? 急にブルったのかよ」
ヒロユキはイスで殴られたことで精神が高ぶっているのか、スマホの音など一切気にしていないようだった。
「今の状況を理解出来ないとは、なんともオメデタイ奴だな」
「なんだとっ!」
ヒロユキが半歩、ジリっと踏み込んできた。
「へへ、これで傷害罪がまたひとつ増えちまうかもしれねえな」
「勝手に言ってやがれっ!」
ここまできたら、もう後には引けそうにない。このレストランから逃げ出したかったが、ヒロユキは必ず追ってくるだろう。だったら、この場で決着を付けるまでだ。
ヒロユキはイスの足を強く握りなおした。
その時、レストランが激しく揺れだした。いや、病棟自体が激しく揺れだしたのだった。
――――――――――――――――
廊下で愛莉を救助した瓜生は、すぐさま愛莉のケガの状態を調べ始めた。廊下に出来た血の池の大きさからいって、深い傷であることは容易に想像できた。
愛莉が着ているTシャツの右のわき腹辺りが、真っ赤に染まっている。そこ以外はとくに目立った箇所はない。
瓜生はTシャツの裾を慎重に捲っていく。元は白かったであろう肌に、赤い血がべったりと付いている。
すぐに傷口が露わになった。見た目には小さな傷だったが、その出血量を見れば、どれだけ酷いのかは言うまでもない。
「それって銃で撃たれて出来た傷なのか……?」
円城が瓜生の背後から愛莉の状態を覗き込む。
「ああ、多分、そうだと思う」
「紫人から送られてきたメールでは、死亡ではなく重体とあったが――」
「この出血量からして、血管をやられている可能性がある。即死は免れたが、このままではいずれ……」
「そうか……」
二人の間に沈痛な時間が数秒流れていく。
「とにかく止血だけでもしておかないと」
瓜生は背負っていたデイパックを廊下に下ろした。中から包帯とガーゼ、それに包帯をとめるサージカルテープを取り出した。
「随分と用意周到なんだな」
「まあな」
「――なあ、あんた、いったい何者なんだ?」
円城がなにかを探るような視線で瓜生を見つめた。
「白衣の天使って言えば、お前さんは納得してくれるのか?」
瓜生は愛莉の傷口にガーゼをあてがい、その上から包帯を何重にも巻いていく。傷口がわき腹にあたるので、ちょうどさらしを巻いたような感じになった。
「それは冗談がキツイな。少なくとも天使には見えないぜ」
「ま、天使じゃなくとも、悪者でないことだけはたしかだから安心してくれよ」
「悪者は自分のことを悪者だなんて言わないけどな」
「ははは、そりゃそうだ――」
瓜生は軽く笑ってから、一変、真剣な表情を作ると、さらに言葉を続けた。
「オレは他の参加者とは異なる、ある『特別な事情』があって、このゲームに参加してるんだよ。それで準備は万端に整えてきたってわけさ。それ以上の詳しいことは今は勘弁してくれ。まあ、深い話をしていられるような状況でもないしな」
「分かった。今はこの子の治療に集中することにしよう。――それで、私になにか出来ることはあるか?」
「ここの包帯の部分を押さえてくれ。この上からテープで頑丈に止めて止血する。どこまで有効か分からないが、今出来るのはこれぐらいしかないからな」
瓜生の指示を受けて、円城が包帯を押さえる。瓜生はサージカルテープで包帯をしっかりと固定していく。
しかし、包帯の表面にすぐにうっすらと血が滲んでくる。止血が追い付かないくらいひどい出血状態なのだ。
「あとはこの子の体力しだいだな。若いからなんとかもって欲しいが――」
処置を終えた瓜生は愛莉の体を床にそっと寝かせた。
「この近くにベッドがある部屋がないか、私が探してこようか?」
「そうだな。廊下よりはだいぶマシだろうからな」
「それじゃ、近くの――」
円城が立ち上がり、次の行動を起こそうとした時――。
二人のスマホが同時に鳴り響いた。
他の参加者に比べて人生経験が多い二人は、即座にその音が緊急地震速報を知らせる音だと理解した。
「まじかよっ!」
瓜生はすぐに行動に移った。落下物が直撃しないように、愛莉の上に覆いかぶさったのである。
「まさか、これもデストラップというのか?」
円城は壁に背を預けて、何が起きても良いような体勢を整える。
次の瞬間――廊下が激しく揺れだした。直線で出来ているはずの廊下が、左右に大きくうねる。
凄まじい揺れが二人を襲う。
瓜生と円城は成す術もなく、ただただ揺れに身を任せるしかなかった。
残り時間――6時間58分
残りデストラップ――9個
残り生存者――9名
死亡者――2名
重体によるゲーム参加不能者――2名
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愛莉の退場メールを読み終えたスオウがスマホをポケットに仕舞おうとしたとき、聞き慣れない音がスマホから鳴り響いてきた。ホールにいる全員のスマホからも同じ音が鳴り響いている。慌ててスマホの画面に目を戻す。
『緊急地震速報』
「こんなときに……冗談だろう……?」
スオウはすぐさまイツカの姿を探した。イツカは横たわるミネが心配なのかスマホを見ておらず、ミネの看病に集中していた。
「イツカ! 早く身を守るんだ!」
「えっ? スオウ君、どうしたの? なにかあったの?」
「緊急地震速報だ! すぐに地震が来るぞ!」
「地震? わ、わ、分かった、スオウ君!」
イツカの返事を最後まで聞く前に、次に薫子の姿を探した。ここにいる人間でミネの次に心配なのが、怯えきってしまっている薫子なのだ。
薫子はすでにお腹を押さえて、その場で丸まるような体勢をとっていた。その脇に瑛斗が突っ立ている。その目は薫子のお腹の辺りに注がれていた。
「あんたも揺れが始まる前に、身を守る姿勢をとるんだ!」
瑛斗はぼんやりとした表情でスオウのことを見返してくる。地震のことを気にする素振りも見せない。無言のまま視線を再び薫子のお腹に戻す。
「くそっ、もう勝手にしろっ!」
スオウは吐き捨てた。
「お、お、おい……。ま、ま、まさか……こ、こ、これも……デストラップなのか――」
声をあげたのは五十嵐だった。しかし、すでにその声は恐怖のせいか震えている。ホールのあちこちに、あてもなく視線をさ迷わせている。完全に落ち着きをなくしていた。
「五十嵐さん、冷静になって!」
スオウは怒鳴り声で叫んだ。
「れ、れ、冷静って……。これが……デストラップなら……逃げられないんじゃ……」
「そんなことはいいから!」
「嫌だ……。この、デストラップで……ぼくは、死ぬことに……」
「いいから早く身を守る体勢をとって! ダメだ! もう間に合わない! 地震の揺れに備えないと――」
そう言いかけたとき、ホール全体が激しく揺れだした。スオウはとっさにその場で腹ばいになると、両手を後頭部にまわして、揺れから身を守る体勢に入った。
アカネ……。
そのときスオウの脳裏に浮かんだのは、病院にいるはずの妹の顔だった。
――――――――――――――――
ヒロトは手にしたイスを振り上げて、ヒロユキに殴りかかろうとした。
まず最初に顔を狙う。それを手でカバーされたら、がら空きになっている腹部に蹴りをぶち込む。ヒロユキが倒れこんだら、すかさずマウントをとって、ヒロユキの顔面に拳の雨を降らす。それで終わりだ。
頭の中で瞬時に戦い方を思い描いた。最初の一歩踏み込もうとしたとき、スマホが耳障りな音を上げた。
いつも通りのケンカならば無視しているところだが、今はゲームの途中であることを思い出した。視界にヒロユキを捉えながら、スマホを手に取り、その画面にチラッと視線を向けた。
『緊急地震速報』
目の前に親友の仇がいることを忘れてしまうぐらい、一瞬呆然となってしまった。
この状況下でマジかよ――。
ヒロトはヒロユキの顔に目を戻した。
「どうした? 顔が青褪めてるぜ? 急にブルったのかよ」
ヒロユキはイスで殴られたことで精神が高ぶっているのか、スマホの音など一切気にしていないようだった。
「今の状況を理解出来ないとは、なんともオメデタイ奴だな」
「なんだとっ!」
ヒロユキが半歩、ジリっと踏み込んできた。
「へへ、これで傷害罪がまたひとつ増えちまうかもしれねえな」
「勝手に言ってやがれっ!」
ここまできたら、もう後には引けそうにない。このレストランから逃げ出したかったが、ヒロユキは必ず追ってくるだろう。だったら、この場で決着を付けるまでだ。
ヒロユキはイスの足を強く握りなおした。
その時、レストランが激しく揺れだした。いや、病棟自体が激しく揺れだしたのだった。
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廊下で愛莉を救助した瓜生は、すぐさま愛莉のケガの状態を調べ始めた。廊下に出来た血の池の大きさからいって、深い傷であることは容易に想像できた。
愛莉が着ているTシャツの右のわき腹辺りが、真っ赤に染まっている。そこ以外はとくに目立った箇所はない。
瓜生はTシャツの裾を慎重に捲っていく。元は白かったであろう肌に、赤い血がべったりと付いている。
すぐに傷口が露わになった。見た目には小さな傷だったが、その出血量を見れば、どれだけ酷いのかは言うまでもない。
「それって銃で撃たれて出来た傷なのか……?」
円城が瓜生の背後から愛莉の状態を覗き込む。
「ああ、多分、そうだと思う」
「紫人から送られてきたメールでは、死亡ではなく重体とあったが――」
「この出血量からして、血管をやられている可能性がある。即死は免れたが、このままではいずれ……」
「そうか……」
二人の間に沈痛な時間が数秒流れていく。
「とにかく止血だけでもしておかないと」
瓜生は背負っていたデイパックを廊下に下ろした。中から包帯とガーゼ、それに包帯をとめるサージカルテープを取り出した。
「随分と用意周到なんだな」
「まあな」
「――なあ、あんた、いったい何者なんだ?」
円城がなにかを探るような視線で瓜生を見つめた。
「白衣の天使って言えば、お前さんは納得してくれるのか?」
瓜生は愛莉の傷口にガーゼをあてがい、その上から包帯を何重にも巻いていく。傷口がわき腹にあたるので、ちょうどさらしを巻いたような感じになった。
「それは冗談がキツイな。少なくとも天使には見えないぜ」
「ま、天使じゃなくとも、悪者でないことだけはたしかだから安心してくれよ」
「悪者は自分のことを悪者だなんて言わないけどな」
「ははは、そりゃそうだ――」
瓜生は軽く笑ってから、一変、真剣な表情を作ると、さらに言葉を続けた。
「オレは他の参加者とは異なる、ある『特別な事情』があって、このゲームに参加してるんだよ。それで準備は万端に整えてきたってわけさ。それ以上の詳しいことは今は勘弁してくれ。まあ、深い話をしていられるような状況でもないしな」
「分かった。今はこの子の治療に集中することにしよう。――それで、私になにか出来ることはあるか?」
「ここの包帯の部分を押さえてくれ。この上からテープで頑丈に止めて止血する。どこまで有効か分からないが、今出来るのはこれぐらいしかないからな」
瓜生の指示を受けて、円城が包帯を押さえる。瓜生はサージカルテープで包帯をしっかりと固定していく。
しかし、包帯の表面にすぐにうっすらと血が滲んでくる。止血が追い付かないくらいひどい出血状態なのだ。
「あとはこの子の体力しだいだな。若いからなんとかもって欲しいが――」
処置を終えた瓜生は愛莉の体を床にそっと寝かせた。
「この近くにベッドがある部屋がないか、私が探してこようか?」
「そうだな。廊下よりはだいぶマシだろうからな」
「それじゃ、近くの――」
円城が立ち上がり、次の行動を起こそうとした時――。
二人のスマホが同時に鳴り響いた。
他の参加者に比べて人生経験が多い二人は、即座にその音が緊急地震速報を知らせる音だと理解した。
「まじかよっ!」
瓜生はすぐに行動に移った。落下物が直撃しないように、愛莉の上に覆いかぶさったのである。
「まさか、これもデストラップというのか?」
円城は壁に背を預けて、何が起きても良いような体勢を整える。
次の瞬間――廊下が激しく揺れだした。直線で出来ているはずの廊下が、左右に大きくうねる。
凄まじい揺れが二人を襲う。
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