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ウルティア国戦役編
149 カナタ、2体目を得る
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仕分け作業に際し、カナタは全員にプラケースのような透明な箱を4つ与えた。
それぞれにスキルオーブ、スペルオーブ、アイテムオーブ、ゴーレムのオーブに仕分けて入れるためだ。
一人担当が3千個弱なので、いっぱいになったら使う予備の箱も部屋の隅に積んでおいた。
皆、Nオーブの山からオーブを手に取ると刻印を確認し、4つの箱に分けるという単純作業に入った。
あとは、時間の問題で作業は終わるはずだった。
「ご主人さま、変な色のオーブがあります!」
5万個のガチャオーブを20人の奴隷で仕分けしていると、メイドの一人が声を上げた。
ガチャオーブの仕分けは、オーブの色と刻印を見ての作業だった。
スキルオーブは□の刻印、スペルオーブは△の刻印、アイテムオーブは〇の刻印が付いている。
ゴーレムのオーブはアイテムオーブの刻印に加え、ゴーレムを単純に図案化したような刻印がある。
今回仕訳けているのは全てNオーブなので、色による仕分けは本来必要ではなかった。
その色による仕分けは既に行われているからこそ、Nオーブとして褒賞に貰ったのだ。
「変な色?」
メイドの彼女――名はスミレといった――によると、黄色のNオーブに違う色が混ざっているというのだ。
「こちらをご覧ください。
こちらがNオーブの黄色ですが、こちらは黄色系ですが違う色です」
スミレが示したのはゴーレムの刻印の入ったガチャオーブだった。
確かに見比べると違って見える。
少し赤みを帯びているというか、黄色は黄色なんだけど山吹色といった感じだろうか?
赤すぎるとオレンジ色になってしまうが、この色は黄色の範疇からは出ていなかった。
黄色には辛子色とかレモン色とか黄土色とか細かく言えばキリがないバリエーションがある。
しかし、ガチャオーブに関しては統一された同じ色であるはずだった。
多少汚れによって違う色に見えることがあるが、彼女が示したガチャオーブはけして汚れているわけではなかった。
「なんだろうね?
ゴーレムのオーブならば意味があるのかもしれない。
横に避けてわかるようにしておいてくれ」
「畏まりました。
他の者にも伝え、情報を共有して徹底します」
「頼んだよ」
どうやらスミレはかなり優秀らしい。
その所作も農家の出とは思えないものがあった。
まあ、メイドにはスキルオーブで【礼儀作法】のスキルを与えているので、その恩恵なのかもしれないが、カナタにはそうではないように思えた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
仕分け作業が終了するのに1日も時間はかからなかった。
仕分けるのに1個10秒もかからないので、1時間3600秒で360個、3千個弱仕分けるのに8時間、休憩を入れても10時間はかからなかった。
実働8時間ならば、ブラックな扱いではないとカナタは思いたかった。
その結果、スキルオーブが約7千、スペルオーブが約4千、アイテムオーブが約4万2千、ゴーレムのオーブが約100、うち山吹色が5個という結果となった。
「山吹色はゴーレムのオーブにしか無かったんだ……」
「はい。仕分け済みだったものも私が全てチェックいたしました」
まさか、スミレは他の19人が既に仕分け済みだったものまで確認したのだった。
それはオーバーワークだろうにとカナタは申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「え、そんなこともしてくれたんだ……」
カナタは謝ろうと思った。
しかし、ここで口にするのは謝罪の言葉ではないと思いとどまった。
「ありがとう。僕の配慮が足りなかったね。助かったよ」
カナタは謝罪を感謝の言葉に代えてスミレを労った。
「さて、こいつの正体を見極めようか」
カナタはいよいと山吹色のガチャオーブを開けてみることにした。
山吹色のガチャオーブを開くと、眩い黄金の光のエフェクトが発生した。
山吹色とは古来より金貨の別名でも使われる色だ。
まさか、これは金色だったのかとカナタは錯覚したぐらいだった。
Nアイテム 肉ゴーレム
ゴーレムの中では最下層に位置するゴーレム
戦闘力も労働力も低く囮にしかならないと言われている
「肉ゴーレムだ。いや、まさか!」
カナタは肉ゴーレムに【魔力探知】をかけた。
その結果、カナタは待ちに待った戦力を手に入れることになった。
「砢システムの反応がある!」
カナタはその砢システムの損傷を修復するために回復魔法をかけた。
今かけたカナタの魔法は【回復(微小)】などではない。
聖属性魔法スキルによる【フルリカバー】――エクストラポーションと同等――の魔法だ。
肉ゴーレムののっぺりとした仮面に凹凸の無い肉体が光に包まれる。
その光が収まると、そこにはニクに似た美少女が全裸で立っていた。
カナタはついに2体目の愛砢人形を手に入れたのだ。
それぞれにスキルオーブ、スペルオーブ、アイテムオーブ、ゴーレムのオーブに仕分けて入れるためだ。
一人担当が3千個弱なので、いっぱいになったら使う予備の箱も部屋の隅に積んでおいた。
皆、Nオーブの山からオーブを手に取ると刻印を確認し、4つの箱に分けるという単純作業に入った。
あとは、時間の問題で作業は終わるはずだった。
「ご主人さま、変な色のオーブがあります!」
5万個のガチャオーブを20人の奴隷で仕分けしていると、メイドの一人が声を上げた。
ガチャオーブの仕分けは、オーブの色と刻印を見ての作業だった。
スキルオーブは□の刻印、スペルオーブは△の刻印、アイテムオーブは〇の刻印が付いている。
ゴーレムのオーブはアイテムオーブの刻印に加え、ゴーレムを単純に図案化したような刻印がある。
今回仕訳けているのは全てNオーブなので、色による仕分けは本来必要ではなかった。
その色による仕分けは既に行われているからこそ、Nオーブとして褒賞に貰ったのだ。
「変な色?」
メイドの彼女――名はスミレといった――によると、黄色のNオーブに違う色が混ざっているというのだ。
「こちらをご覧ください。
こちらがNオーブの黄色ですが、こちらは黄色系ですが違う色です」
スミレが示したのはゴーレムの刻印の入ったガチャオーブだった。
確かに見比べると違って見える。
少し赤みを帯びているというか、黄色は黄色なんだけど山吹色といった感じだろうか?
赤すぎるとオレンジ色になってしまうが、この色は黄色の範疇からは出ていなかった。
黄色には辛子色とかレモン色とか黄土色とか細かく言えばキリがないバリエーションがある。
しかし、ガチャオーブに関しては統一された同じ色であるはずだった。
多少汚れによって違う色に見えることがあるが、彼女が示したガチャオーブはけして汚れているわけではなかった。
「なんだろうね?
ゴーレムのオーブならば意味があるのかもしれない。
横に避けてわかるようにしておいてくれ」
「畏まりました。
他の者にも伝え、情報を共有して徹底します」
「頼んだよ」
どうやらスミレはかなり優秀らしい。
その所作も農家の出とは思えないものがあった。
まあ、メイドにはスキルオーブで【礼儀作法】のスキルを与えているので、その恩恵なのかもしれないが、カナタにはそうではないように思えた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
仕分け作業が終了するのに1日も時間はかからなかった。
仕分けるのに1個10秒もかからないので、1時間3600秒で360個、3千個弱仕分けるのに8時間、休憩を入れても10時間はかからなかった。
実働8時間ならば、ブラックな扱いではないとカナタは思いたかった。
その結果、スキルオーブが約7千、スペルオーブが約4千、アイテムオーブが約4万2千、ゴーレムのオーブが約100、うち山吹色が5個という結果となった。
「山吹色はゴーレムのオーブにしか無かったんだ……」
「はい。仕分け済みだったものも私が全てチェックいたしました」
まさか、スミレは他の19人が既に仕分け済みだったものまで確認したのだった。
それはオーバーワークだろうにとカナタは申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「え、そんなこともしてくれたんだ……」
カナタは謝ろうと思った。
しかし、ここで口にするのは謝罪の言葉ではないと思いとどまった。
「ありがとう。僕の配慮が足りなかったね。助かったよ」
カナタは謝罪を感謝の言葉に代えてスミレを労った。
「さて、こいつの正体を見極めようか」
カナタはいよいと山吹色のガチャオーブを開けてみることにした。
山吹色のガチャオーブを開くと、眩い黄金の光のエフェクトが発生した。
山吹色とは古来より金貨の別名でも使われる色だ。
まさか、これは金色だったのかとカナタは錯覚したぐらいだった。
Nアイテム 肉ゴーレム
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「肉ゴーレムだ。いや、まさか!」
カナタは肉ゴーレムに【魔力探知】をかけた。
その結果、カナタは待ちに待った戦力を手に入れることになった。
「砢システムの反応がある!」
カナタはその砢システムの損傷を修復するために回復魔法をかけた。
今かけたカナタの魔法は【回復(微小)】などではない。
聖属性魔法スキルによる【フルリカバー】――エクストラポーションと同等――の魔法だ。
肉ゴーレムののっぺりとした仮面に凹凸の無い肉体が光に包まれる。
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