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ウルティア国戦役編
174 カナタ、辻褄を合わせる
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ミネルバの屋敷でニクから話を聞き、その後うっかりミスに気付くまで屋敷で寛いでいたカナタは、慌てて迷宮に戻ることにした。
【転移】で戻りるにしても、他の冒険者と鉢合わせしてしまうため、ある程度深い階層から戻らないならなかった。
そのため第一層まで戻るのに翌日朝まで時間がかかってしまった。
急いで階層を登り、迷宮から外に出ると、冒険者ギルドから様子見を依頼された冒険者が中に入ろうとしているところだった。
日帰りの予定だったカナタパーティーが戻っていないことが発覚して、まず慌てたのが入り口を管理するギルド職員だった。
カナタが7歳児にしか見えないため、入り口を管理するギルド職員が後で自分のミスを責められるのではないかと心配したのだった。
カナタとニクがAランクのギルドカードを持っていたなら心配はいらないという主張もあったが、連れている4人がEランクだったため、そちらに何かがあったのではという意見も見過ごすことは出来なかった。
そこで、たまたま迷宮に潜る予定の冒険者パーティーに、ついでに様子見を正式に依頼することに決まったのが今朝がただった。
「あれ? もしかしてクエスト達成か?」
様子見を依頼された冒険者が、依頼書の対象である7歳児の子供と女性5人のパーティーと出入口で鉢合わせして思わず呟いていた。
「そのようですな」
ギルド職員がカナタパーティーを確認し何事もなかったと安心したが、自分のせいで無駄に依頼料を払うことになったことに少し焦るのだった。
「お前たち、申告を越えての滞在は皆心配する。
今後は気を付けるんだぞ」
「はーい」
まさか自分たちの捜索クエストがもう発動されたのかとカナタも焦るのだった。
そそくさとその場を後にしたカナタたちは、路地裏まで進んで【転移】で屋敷に戻ろうとしていた。
だが、路地裏に入ったところで襲撃を受けることとなった。
「まさか、私たちのことも忘れていたんじゃないよな?」
それは一晩中出入口を監視させられていたリュゼットたちだった。
カナタはスプラッタの衝撃と続くニクの告白でパニックとなり、彼女たちのことをすっかり忘れていたのだ。
「ごめんなさい。
あまりにも濃い1日で混乱していました」
カナタは素直に謝るしかなかった。
そして、ミネルバの屋敷に皆と【転移】で戻ると、今回の経緯の全てを監視組に話すのだった。
「そんなことが……」
「治せると良いですね」
カナタはリュゼットとラキスに愛砢人形の事を打ち明けざるを得なかった。
ここまで行動を共にすれば隠し続けるのは無理だと悟ったのだ。
「砢は玉に似て玉に在らず。
人に似せた人ならざる人か……」
リュゼットは自らも人ならざる竜人のため、その立場を理解した。
しかし、愛砢人形の材料に竜玉が使われていると知り複雑な気持ちを抱いた。
竜人はドラゴンとは違う種族ではあるが、全く関係が無いわけでもなく竜玉をその体内に持っていた。
それは秘密だが、他に竜玉を得るにはモンスターのドラゴンを倒し手に入れるしかないのだ。
つまり、ドラゴンを倒しガチャオーブを手に入れれば、そこから竜玉が手に入ることがある。
この事実をカナタに知らせれば、カナタは愛砢人形のためにドラゴンを狩ろうとするだろう。
それに竜人が加担しなければならないかもしれないのだ。
竜人のリュゼットとしては複雑な気持ちだった。
「主君、竜玉ならば、ドラゴンがドロップしたガチャオーブから出るかもしれないぞ。
主君は、魔物の氾濫鎮圧の報酬でドラゴンのSRオーブを10個手に入れていたのではないか?」
リュゼットは竜玉の情報をカナタに与えることにした。
モンスターのドラゴンは、そのうちリポップする魔物だ。
人である竜人とは違うと割り切ったのだ。
「そうなの? ありがとうリュゼット。
二人を助けるための第一歩が踏めるよ」
カナタはそんなリュゼットの複雑な気持ちを知らず、素直に感謝するのだった。
「SRオーブが10個もあれば竜玉は手に入ったも同然だね。
あとはオリハルコン、ヒヒイロカネか。
これは鉱山ダンジョンの下層に行けば手に入るかな?」
次の冒険先が決まった瞬間だった。
【転移】で戻りるにしても、他の冒険者と鉢合わせしてしまうため、ある程度深い階層から戻らないならなかった。
そのため第一層まで戻るのに翌日朝まで時間がかかってしまった。
急いで階層を登り、迷宮から外に出ると、冒険者ギルドから様子見を依頼された冒険者が中に入ろうとしているところだった。
日帰りの予定だったカナタパーティーが戻っていないことが発覚して、まず慌てたのが入り口を管理するギルド職員だった。
カナタが7歳児にしか見えないため、入り口を管理するギルド職員が後で自分のミスを責められるのではないかと心配したのだった。
カナタとニクがAランクのギルドカードを持っていたなら心配はいらないという主張もあったが、連れている4人がEランクだったため、そちらに何かがあったのではという意見も見過ごすことは出来なかった。
そこで、たまたま迷宮に潜る予定の冒険者パーティーに、ついでに様子見を正式に依頼することに決まったのが今朝がただった。
「あれ? もしかしてクエスト達成か?」
様子見を依頼された冒険者が、依頼書の対象である7歳児の子供と女性5人のパーティーと出入口で鉢合わせして思わず呟いていた。
「そのようですな」
ギルド職員がカナタパーティーを確認し何事もなかったと安心したが、自分のせいで無駄に依頼料を払うことになったことに少し焦るのだった。
「お前たち、申告を越えての滞在は皆心配する。
今後は気を付けるんだぞ」
「はーい」
まさか自分たちの捜索クエストがもう発動されたのかとカナタも焦るのだった。
そそくさとその場を後にしたカナタたちは、路地裏まで進んで【転移】で屋敷に戻ろうとしていた。
だが、路地裏に入ったところで襲撃を受けることとなった。
「まさか、私たちのことも忘れていたんじゃないよな?」
それは一晩中出入口を監視させられていたリュゼットたちだった。
カナタはスプラッタの衝撃と続くニクの告白でパニックとなり、彼女たちのことをすっかり忘れていたのだ。
「ごめんなさい。
あまりにも濃い1日で混乱していました」
カナタは素直に謝るしかなかった。
そして、ミネルバの屋敷に皆と【転移】で戻ると、今回の経緯の全てを監視組に話すのだった。
「そんなことが……」
「治せると良いですね」
カナタはリュゼットとラキスに愛砢人形の事を打ち明けざるを得なかった。
ここまで行動を共にすれば隠し続けるのは無理だと悟ったのだ。
「砢は玉に似て玉に在らず。
人に似せた人ならざる人か……」
リュゼットは自らも人ならざる竜人のため、その立場を理解した。
しかし、愛砢人形の材料に竜玉が使われていると知り複雑な気持ちを抱いた。
竜人はドラゴンとは違う種族ではあるが、全く関係が無いわけでもなく竜玉をその体内に持っていた。
それは秘密だが、他に竜玉を得るにはモンスターのドラゴンを倒し手に入れるしかないのだ。
つまり、ドラゴンを倒しガチャオーブを手に入れれば、そこから竜玉が手に入ることがある。
この事実をカナタに知らせれば、カナタは愛砢人形のためにドラゴンを狩ろうとするだろう。
それに竜人が加担しなければならないかもしれないのだ。
竜人のリュゼットとしては複雑な気持ちだった。
「主君、竜玉ならば、ドラゴンがドロップしたガチャオーブから出るかもしれないぞ。
主君は、魔物の氾濫鎮圧の報酬でドラゴンのSRオーブを10個手に入れていたのではないか?」
リュゼットは竜玉の情報をカナタに与えることにした。
モンスターのドラゴンは、そのうちリポップする魔物だ。
人である竜人とは違うと割り切ったのだ。
「そうなの? ありがとうリュゼット。
二人を助けるための第一歩が踏めるよ」
カナタはそんなリュゼットの複雑な気持ちを知らず、素直に感謝するのだった。
「SRオーブが10個もあれば竜玉は手に入ったも同然だね。
あとはオリハルコン、ヒヒイロカネか。
これは鉱山ダンジョンの下層に行けば手に入るかな?」
次の冒険先が決まった瞬間だった。
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