クズ箱日誌

すごろく

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ヒロタアツシ

ヒロタアツシ その3

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 抽選の結果、僕の番号は五番になった。それまで、僕は他の生徒がハナヤさんを犯すのを、遠巻きに眺めていた。
 最初、ハナヤさんは「目を覚まして」とか「こんなことしちゃダメ」とか言って説得を試みていたけれど、そんな説得を素直に聞くような人間だったら、端からこんな選択肢なんて選んでいなかっただろう。もちろん、それは僕にも当て嵌まるわけだが、今更言い訳をしようとは思わなかった。
 ハナヤさんは四つん這いの姿勢に拘束し直され、スカートをたくし上げられてパンツも取り外されていた。小さな陰唇とアナルが細部まで丸見えだった。ハナヤさんは嫌がって腰を振ったが、それはともすれば男を誘っている仕草にも見えた。当然、そんなわけないが。
 一番の生徒は、そんなハナヤさんの尻を引っ掴むと、愛撫もなく自身のそそり立った陰茎をハナヤさんの陰唇に突き刺した。ハナヤさんの口から車に轢かれた蛙みたいな声が迸った。一番はさらに強く腰を振り始める。ハナヤさんはさらに声を上げる。それは喘ぎというよりも、亡者の呻きのようだった。しかし、なぜだかその濁った悲鳴がやけに色っぽく感じたし、その証拠に、僕の股間は今にもズボンを突き破りそうなほど膨らんでいた。
「あ、ああ、もう順番なんて待ってらんねえ! すいません、前の方を使っても良いですか?」
 二番の生徒が早くもかちゃかちゃとズボンを脱ぎながら、そばで見守っているイチノセと知恵の輪男に言う。カメラ男はカメラを構え、あちらこちらに動きながら、ハナヤさんが犯されている様子を撮影している。あの痴女はいつの間にかいなくなっていた。
「良いけど――ハナヤさん、ハナヤさん」
 イチノセは気楽な調子で、目を見開き、髪を振り乱して苦しむハナヤさんに声をかけた。
「あっ、ああああっ、ぎゃっ、ぎゃあっ、なっ、何よっ」
「口、使ってもいいかって。噛み千切ったりしたらダメだよ」
 イチノセの口調は、急激に砕けたものになっていた。
「しっ、知らないわよっ。だっ、誰が喜んでっ、こんな汚いものをくわえっ、げうっ」
「だって彼が我慢できないって言うから」
 当の二番は、「噛み千切る」というワードに委縮したのか、さっきまでの威勢はなかったように前屈みの姿勢で縮こまっている。
「ほらあ、怯えちゃってるじゃん。可哀想でしょ。男の子は脅かすもんじゃないよ」
「かっ、があっ、可哀想ってっ、ぎいっ、ばっ馬鹿じゃないの? こっ、こんなことされてる私のっ、いっ、方がっ――いっ、いやああああああああっ」
 一番は交わされているやり取りが聞こえていないようで、恍惚とした表情でひたすら腰を振るだけの機械と化している。突き上げられるたび、ハナヤさんも唾とともに声を吐き出す。頬は熟れたトマトみたいに真っ赤で、汗が髪から滴り落ちて床にぽたぽたと落ちる。
「うーん、困ったなあ。どうしても噛むっていうなら仕方ない」
「なっ、何よっ、何をされたってっ、わっ、私はっ――」
「少し痛いけど我慢してね」
 イチノセがそう言うのとほぼ同時に、ハナヤさんの首が曲がった。軽く跳ねるボールように、ぐいっと頭が横に吹っ飛んだ。「がっ」だとか「ぶえっ」だとか喉を潰される寸前のような声が聞こえた。さすがの一番もバランスを崩しそうになっていた。
 ハナヤさんは首を曲げたまま、何が起きたのか把握できないといった風に目をぱちくりさせていた。それは僕も同じだったし、たぶん他の生徒たちも同じだった。
「この程度じゃ一本も折れないね。仕方ない、まだ痛いけど我慢してね」
 瞬間、またハナヤさんの頭が跳ねた。そのときなってようやく僕は気づいた。イチノセが足を大きく振り上げ、ハナヤさんの顔――頬のあたり目がけて、それを振り下ろしていた。つまり、イチノセはハナヤさんの顔を蹴っていた。
 ハナヤさんも気づいたようで、目を白黒させながら、無意味に首を横に振る。
「なっ、なななっ、何するのよっ、いっ」
「何って君の歯を折ってるんだよ。君が男根を噛み千切らないように」
「なっ、なっ、なっ――」
「今適切な器具がないからこれで耐えてね。君が噛まないって約束してくれるなら別なんだけど」
「だっ、誰が――」
「じゃあやっぱり仕方ない」
 イチノセはまた容赦なくハナヤさんの顔を蹴り飛ばす。口内が切れたのか、血液交じりの唾液が床の上を滑る。
「まっ、待ってよっ、やめてよっ」
「君が噛まないって約束するならやめるって言ってるじゃん」
「だから何で――」
「これも商売だからね。許してよ。別に許さなくてもいいけど」
 イチノセはまた蹴った。次も蹴った。その次も蹴った。何度も蹴った。何度も何度も蹴った。そのたびにハナヤさんの頭はぽんぽんと跳ね、唾液に含まれる血液の量も増えていった。ハナヤさんは自動腰振り人間に犯されながら、アロハシャツを着た笑顔の男に蹴られ続けた。ようやく歯が一本口から飛び出したところで、ハナヤさんは叫んだ。
「もうやめてえええええっ。噛まないからっ。絶対に噛まないからっ!」
 それは絶叫にも近い声だった。イチノセは足を止め、頷いた。
「うん、わかった。じゃあ二番の方、大丈夫ですよ。噛まないって約束してくれましたから、遠慮なく突っ込んでください」
 イチノセは朗らかに二番に話しかけたが、二番はすでに戦意を喪失していて、蒼褪めた顔でぶんぶんと首を横に振った。
「えー、せっかく蹴ったのに。三番の方は?」
 ちょうど二番の後ろにいた三番も、首を横に振った。続いてイチノセは四番にも目を向けたけれど、彼も首を横に振り、僕の方にも視線を向けられた。
「君は? どう、前に突っ込んでみない?」
 僕は赤みを帯びた唾液をひたすら垂らしながらぜえぜえと辛そうに息をするハナヤさんを横目に、首を横に振った。さすがに、あんな血まみれの口に突っ込む気にはなれなかった。
「そりゃ残念」
 イチノセは大して残念そうでもない調子で言った。
「何ですか、結局蹴り損じゃないですか」
 今まで黙っていた知恵の輪男が、急に呆れたような声を出す。
「まあまあ、魔法少女は頑丈だし、回復能力も高いらしいからさ、折れた歯は何度だって生えてくるし、この程度の怪我なら傷だって残らないだろうから」
 イチノセが知恵の輪男を宥めるのと入れ違うように、ずっと無心で腰を振るっていた一番が「うっ、出るっ」と叫ぶと、全身を小刻みに震わせた。連動するように、ハナヤさんも大振りにがたがたと震えた。目の見開き具合は、もはや眼球が飛び出しそうなほどだった。
「あ、射精しましたか?」
 イチノセの問いかけに、一番は恍惚としたまま頷いた。
「――あの、俺、まだ出し足りないんですけど」
「大丈夫です。一応二周目以降もある予定ですので」
 そう答えたのは知恵の輪男だった。一番はそれを聞いて安心したのか、ハナヤさんの中から少し小さくなった一物を取り出した。抜かれる瞬間にも、ハナヤさんの身体は震えた。
「はい、それじゃお次は二番の方、どうぞ遠慮なく」
 イチノセに促され、二番は蒼褪めた顔色が戻らないまま、おずおずといった感じでハナヤさんの後ろに立った。しかし、やはり性的興奮の力は強いのか、陰茎は萎えることなく、雄々しい姿を見せつけていた。
 二番は少し躊躇していたが、すぐに決心したようで、一度息を飲みこむと、一気に自分の陰茎をハナヤさんの陰唇に捻じ込んだ。ハナヤさんの陰唇は、一番との行為の影響で愛液を大量に溢れさせており、それによって挿送がスムーズになっていた。陰茎を根元まで入れると、二番の顔色はみるみるうちに良くなり、その目から怯えは消えていた。そして一番と同じく、一心不乱に腰を動かし始めた。
 ハナヤさんは再び呻き声のような喘ぎ声を上げ始める。先ほどまでの凍り付いた空気は嘘だったかのように溶け、僕を含めた全員が、すでにハナヤさんの痴態に釘付けになっている。普段の三倍ほどの体積になった一物が、早く俺の番を寄越せと騒ぎ立てていた。
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