無意味

すごろく

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 無意味である。何が無意志なのかとかわざわざ指定するのも面倒くさいくらい、すべては無意味である。例えば本を読むことは無意味である。本に書かれていることなど基本的に無意味なことばかりだ。無意味なことを知ることは無意味な行為以外の何物でもない。
 スポーツをすることも無意味だ。どれだけ筋肉を鍛えようが人は年を取れば身体は衰えるし、どれだけ健康に気を遣おうが最終的には死ぬ。つまり筋肉も健康も無意味である。
 もう無意味なことを探せばきりがない。服を着ることも無意味だ。風呂に入ることも無意味だ。何かを学ぶことも無意味だ。仕事をすることも無意味だ。金を稼ぐことも無意味だ。家庭を持つことも無意味だ。子どもを産むことも無意味だ。子どもを育てることも無意味だ。ゲームで遊ぶことも無意味だ。音楽を聴くことも無意味だ。歌うことも演奏することも無意味だ。面白いことに笑うことも無意味だ。何かに感動することも無意味だ。泣くことも無意味だ。喜ぶことも悲しむことも怒ることも無意味だ。歴史を調べることも無意味だ。何かを研究することも解明することも無意味だ。新たな発見をすることも発明することも無意味だ。何かを創造することも破壊することも無意味だ。努力をすることも無意味だ。夢を叶えることも無意味だ。人を騙すことも助けることも無意味だ。他人を褒めても貶しても無意味だ。善良に生きることも悪を犯すことも無意味だ。救済を求めることも罰を受けることも無意味だ。神に祈ることも無意味だ。悟りを開くことも無意味だ。世界平和を願うことも無意味だ。捨てても拾っても無意味だ。排泄することも嘔吐することも無意味だ。殺すことも生かすことも無意味だ。呼吸することも無意味だ。飯を食うことも、眠ることも、セックスをすることも、欲求を満たすこと自体が無意味だ。他色々無意味だ。
 地球創世から人類滅亡までなんてレベルではなく、宇宙誕生から宇宙消滅まですべて無意味だ。無意味であることすら無意味だ。
 そもそもこの生きているという状態そのものが無意味だ。なぜならすべての意味は死というものに集約されて無意味と化すからだ。だから死んでしまえば無意味でなくなるのかというと、死も無意味だ。死から意味を生み出すことは不可能である。
 だから大抵の人はどっちつかずの無意味の狭間をふよふよと浮かんでいる。無意味だ。
 しかし、何よりも無意味なことはこんなことを考えていることだ。
 こんなものを書いていることが最大の無意味なのだ。
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