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三章 聖女さん、冒険者やります

11 聖女さん達、ゴーストバスター

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「「っらああああああああああああッ!」」

 叫びながら私達は各々攻撃を振るっていく。
 この幽霊達、そこそこ強いけど触れられさえすれば大した事無い。

 明らかにCランクの依頼で出てくるような魔物よりは強いけど、それでも私達の敵じゃない。
 次から次へと沸いて来るけど、それ以上のスピードで消し飛ばせる。

「なんだ俺達こんな奴ら相手にヒビってたのかよ!」

「こうして見ると全然怖くないね!」

 嘘です、ある程度怖さ薄れたってだけで、幽霊事態は普通にある程度怖いよ! めっちゃくちゃ強がってる!

 ……でもまあ、こうして戦える程度には大丈夫!

「よし、なんでもこーい!」

「良いぞそのいきだ!」

 と、私達が幽霊達を薙ぎ倒していたところで、なにかが飛び出してきた。

「「……!?」」

 何かというか……シズクだった。
 シズクは私達と同じように壁に衝突。
 それでもゆっくりと起き上がってくる。

「□○▲▲○▲○□」

 そしてさっきと同じ状態だ。
 え、こっちの対処法は何も見つかってないんだけど……ッ!

「な、なんでも来いとは言ったけど、なんでも来いとは言ってないよ私!」

「おい言ってる事滅茶苦茶だぞアンナ!」

 で、えーっと……どうしようこれ。

「ど、どうするステラ……」

「こうなりゃ荒療治試してみるしかねえだろ……」

 そう言ってステラは掌に拳を打ち付ける。

「考えてみりゃこの前同じような条件の奴らと戦ったばかりだろ」

「……確かに」

 先日、私達は影の魔術で操られた人達と戦っている。
 多分今回操られているのは魔術関係無さそうだから、そんなにシンプルに事が運ぶかはわからないけど……確かに試してみる価値はあるかもしれない。

「じゃ、じゃあちょっと頑張ってみる?」

「頑張ってみるしかねえかな」

「う、うん」

 幽霊を薙ぎ倒しながら、意識の多くをシズクへと向ける。

 ……と、友達と戦うの嫌だけどやるしかないかぁ。
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