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三章 人間という生き物の本質
75 元凶達との対峙
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次の瞬間、正面から短剣を持った人間が四人跳び出してくる。
フード付きのコートを着た、仮面を付けたいかにもまともでは無さそうな人間が。
そしてそれを肉眼で確認した時には、既にアリサとグレンが動いていた。
まずアリサが向こうの連中をすり抜けるように動いて小太刀を振るう。
すると四人の内二人が突然前方から衝撃を受けたという風に地面を転がった。
一瞬で二人。
そしてそれにグレンも続く。
向こうが何かを仕掛け出す前に打って出る。
ハンマーを構えて接近し、仮面の敵を薙ぎ払う。そして入れ違い切り込んできたもう一人
の短剣をかわして隙を付くように蹴り飛ばした。
そしてその瞬間にアリサが近くの石を手にして投げ付け、体勢を整えようとしていた仮面の手に直撃させ短剣を手から離させる。
そしてそこにグレンの追撃。
ハンマーを薙ぎ払い弾き飛ばし、意識を昏倒させる。
これで四人。四人全員の意識を奪った。
「凄い、私達何もする事なく終わっちゃったっすね……」
「お前は開幕サポートしてんだろ。つーか、まだ終わってねえ!」
軋む体を動かして、リーナに向けて飛んできた矢を刀で叩き落とす。
……そして防ぐだけでは終わらない。
叩き落とした瞬間に、刀身に風を纏わせ、そして何もない空間を。弓矢が飛んできた方角に向けて一閃。それによって斬撃を放つ。
斬るのではなく叩く方向性に調節した打撃技。
そして聞こえてくる木々と衝突する音と、鬼気迫るような叫び声。
「やったかっすか!?」
「いや、わからねえ!」
肉眼で確認できないから分からない。
だけど今の感じだと、斬撃で向こうにそういう叫び声を出させるような状況に陥らせた事だけは間違いない。だから充分に倒せた可能性もあると言える。
だけど警戒は怠るな。実際に肉眼で確認できるまでそれは分からねえんだから。
と考えた側からだ。
茂みからナイフを持った仮面が一人、リーナ目掛けて飛び出して来る。
「うわッ!」
リーナは驚いたようにそんな声を上げるも、それでも対応そのものは冷静で。
咄嗟に手を地面に付けると、リーナの目の前から斜め方向に結界が突き出てきて、それなりの勢いで突っ込んで来ていた仮面の腹部に衝突。体がくの字に折れ曲がる。
そしてそのまま仮面は茂みにダイブ。
……とりあえずそこまでだ。
「クルージ! そっち大丈夫か!?」
「ああ!」
そのまま警戒を続けてみるも、新手が来る様子も矢が飛んでくる様子もない。
全員倒したのか……もしくは他に控えていたとしても一旦下がったのか。
とにかくこれで戦闘終了だ。
全員無傷でひとまず生き残った。
フード付きのコートを着た、仮面を付けたいかにもまともでは無さそうな人間が。
そしてそれを肉眼で確認した時には、既にアリサとグレンが動いていた。
まずアリサが向こうの連中をすり抜けるように動いて小太刀を振るう。
すると四人の内二人が突然前方から衝撃を受けたという風に地面を転がった。
一瞬で二人。
そしてそれにグレンも続く。
向こうが何かを仕掛け出す前に打って出る。
ハンマーを構えて接近し、仮面の敵を薙ぎ払う。そして入れ違い切り込んできたもう一人
の短剣をかわして隙を付くように蹴り飛ばした。
そしてその瞬間にアリサが近くの石を手にして投げ付け、体勢を整えようとしていた仮面の手に直撃させ短剣を手から離させる。
そしてそこにグレンの追撃。
ハンマーを薙ぎ払い弾き飛ばし、意識を昏倒させる。
これで四人。四人全員の意識を奪った。
「凄い、私達何もする事なく終わっちゃったっすね……」
「お前は開幕サポートしてんだろ。つーか、まだ終わってねえ!」
軋む体を動かして、リーナに向けて飛んできた矢を刀で叩き落とす。
……そして防ぐだけでは終わらない。
叩き落とした瞬間に、刀身に風を纏わせ、そして何もない空間を。弓矢が飛んできた方角に向けて一閃。それによって斬撃を放つ。
斬るのではなく叩く方向性に調節した打撃技。
そして聞こえてくる木々と衝突する音と、鬼気迫るような叫び声。
「やったかっすか!?」
「いや、わからねえ!」
肉眼で確認できないから分からない。
だけど今の感じだと、斬撃で向こうにそういう叫び声を出させるような状況に陥らせた事だけは間違いない。だから充分に倒せた可能性もあると言える。
だけど警戒は怠るな。実際に肉眼で確認できるまでそれは分からねえんだから。
と考えた側からだ。
茂みからナイフを持った仮面が一人、リーナ目掛けて飛び出して来る。
「うわッ!」
リーナは驚いたようにそんな声を上げるも、それでも対応そのものは冷静で。
咄嗟に手を地面に付けると、リーナの目の前から斜め方向に結界が突き出てきて、それなりの勢いで突っ込んで来ていた仮面の腹部に衝突。体がくの字に折れ曲がる。
そしてそのまま仮面は茂みにダイブ。
……とりあえずそこまでだ。
「クルージ! そっち大丈夫か!?」
「ああ!」
そのまま警戒を続けてみるも、新手が来る様子も矢が飛んでくる様子もない。
全員倒したのか……もしくは他に控えていたとしても一旦下がったのか。
とにかくこれで戦闘終了だ。
全員無傷でひとまず生き残った。
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