85 / 431
三章 誇りに塗れた英雄譚
ex 今の私にできること
しおりを挟む
言いたいことは山程あった。
だけど言える状況になって。なかなか言葉が出てこなかったのは一体どうしてだろうか。
まるで言葉を無意識にせき止めているような感覚があったが、それではいけない事は理解している。
だから、ゆっくりと。応急処置が始まってしばらくしてから、遠回しにエルは話を始めた。
「……エイジさんは、これからどうするつもりですか?」
それに対する返答は中々出てこなかった。きっと、エイジにも思うところがあるのだろう。だけど彼がどういう選択を取るのかは大体分かるし、そして……その選択を取ることに反対は無い。だってもう、どうしようと自分たちの置かれた状況なんてのは変わらない。エイジが工場に突入する前段階位で追い付けていれば、話は大きく変わってくるが、もう完全に戻れない所まで来てしまっているのならば、そういう事をしていたほうがきっといい。
「助けに行くんですよね……此処に捕まっている子達を。いいですよ。もうここまで来たら引き返せませんから。付き合ってあげます」
「……いいのか?」
今はいい。だけどあくまで『今は』だ。
「いいんです。だけど、約束してほしいんです」
「約束?」
「……もう、こんなことはしないでください」
その言葉には、自分の隣からいなくならないでほしいという念もあったのかもしれない。だけどそれでも、それだけじゃない。
ただ純粋にエイジの事が心配で。ほんの僅かに自分の事情を入れれば、助けに行ってしまう位に心配で。きっとその言葉に多く詰まっているのは、そんな感情だ。
「……分かってる。お前にこれ以上迷惑を掛けるわけにはいかないからな」
だからそんな返答が返ってきた時、一瞬胸をなで降ろしたくなるほど安堵した。今日の事で今後色々と問題が起きるだろうけど、それでもエイジがこれ以上自分からトラブルに巻き込まれに行くような事はないんだって。そう安堵できた。
だけど、引っかかる。
『お前にこれ以上迷惑を掛けるわけにはいかないからな』
例えばだ。
もし自分に迷惑がかからない様な状況になれば、エイジはどうするのだろうか?
「……じゃあもし、私に迷惑がかからない様な状況だったら……そんな状態で、今日と同じ事があったら……その時はエイジさん、どうするんですか?」
そして言いだしてすぐに気付く。
今日、エイジが動いた理由の一つ。手紙に書かれていた事の一つ。
もう、エル一人でも大丈夫だという事。
即ちこういう無茶苦茶な事をしても、迷惑が掛らないと思った。
……つまりだ。
「……多分、動くんだと思う」
そういう返答が返ってくるのは、最早必然だった。
そういう状況になれば、エイジは今日の様に動く。
「俺には此処にいるような奴を見捨てるような事、できやしねえよ」
そこまで聞いて、思わずエルは押し黙った。
その目が。その声音が。その言葉の意志の強さを物語っていた。
あたかも自分のやっていることが当たり前の事の様に。
知らない誰かの為に動いて……一歩間違えば死んでいて。そうでなくても今、大怪我を負っていて。
そんな有様になってもまだ、他人の為にそれ以上酷い有様になるのが目に見えている事を、当たり前の様に言っているんだ。
「……んでですか」
「え?」
ああいう意志をぶつけられれば一瞬位は思わず押し黙る。だけどそして反発するように、ほぼ無意識と言っていい位に、感情が垂れ流される。
「……なんで、そんな事を当たり前の様に言えるんですか」
静かに漏れたその言葉は、徐々に強さを増していく。
「今、自分がどんな状態か分かっているんですか!? 腕だって折れて、全身傷だらけで、私が来なかったら死んでたかもしれないんですよ! なのに、なんでまだそんな事を言えるんですか……ッ!」
一度曝け出した感情は、たがが外れた様に止まらない。
「それに、自分の知っている誰かの為だったら、まだ分かりますよ! 例えばよく話に出てくる誠一って人の為だとか! あのシオンって人の為だとか。……私の為だとか。それだったら、まだ分かりますよ! だけど……知らない誰かの為に、なんでそんな事をしようとしているんですか! そんな事で死んじゃっても、いいんですか! 自分がどれだけ無茶苦茶な事をしているのか、理解してますか!」
知っている誰かの為ならまだいい、それなら納得できる。実際に今こうして自分もエイジを助けに来たのだ。そうであるならば、自分の事の様に理解できる。そういう事なら、止めたいと思ってもきっと止めることはできない。
だけど名前も顔も知らない誰かの為に、動かなくてもいいのに動いて。そしてきっとどこかで倒れる。そんなエイジを止めたかった。止めなくちゃならないと思った。そんな事の為に、エイジが傷つくような選択肢を取らせることが、どうしたって容認できなかった。
……自分がどうやって助けられたのかを、知らぬ内に棚に上げて。
そしてエイジは言葉を返す。
「ああ、分かってる。自分のやっていることが無茶苦茶なんだって事は分かってるんだ。そりゃ知ってるやつならともかく、知らねえ奴の為に動いて死にたくなんかねえし、そう考えると俺の行動がひどく歪んだものにも思えてくるよ」
「だったら――」
無茶苦茶なんだと分かっていれば。知らない人の為に死にたくないのなら。だったらそれで止めてくれって。そう、言いたかった。
「……だけどさ」
でも、言えなかった。
「それでも自分が正しいと思った事をやれる。誰も手を差し伸べない様な奴に手を伸ばせる。そんな事がさ、俺の誇りなんだ」
誇り。その言葉を聞いて思い出すのは、アルダリアスを出て直後の事。エイジと流れ星の話をした時の事。
自分を助けてくれた時の葛藤。そんな中でエイジが気付けた誇り。
エイジが言う、一番大切な部分。
そして誇りは再び語られる。
「だったら無茶苦茶でも、無謀なことでも。そんな事は関係ねえんだ。今まで碌に成功しなくて、自分でも嫌悪感を覚えていた行動も。そして……お前の為に戦えた事も。お前を助けられた事も。全部、全部、俺の誇りなんだ」
エイジは本当に、なんの迷いもないような表情で、そう答えた。
そして二つの事に気付いた。
きっと本当にエイジの中にある誇りは、あの時言っていたように、無くなれば空っぽになると錯覚する位に、大きなものなのだろうという事。それだけ大きな物だから彼は今日動いたし、これからも動き続けるし、そして自分で無茶苦茶だって。無謀だって。そう言っても、一切の迷いは感じられない。
そしてもう一つ。
(……ああ、駄目だ)
エイジの話でようやく、自分がその無茶苦茶な行動によって救われている事を、思い出した。
つまり……つまりだ。
(……私じゃ、止められない)
自分を助けてくれた瀬戸栄治という人間を。その人格を。これ以上否定して踏み躙る様な事は、例え彼の為を思っても出来やしなかった。自分を助けてくれたエイジの行動が間違いだなんて、どうしたって言えなかった。言わなくちゃいけないと思っても、どうしてもその言葉が出てこない。
……つまりはもう止められない。その資格が彼女にはない。少なくとも本人はそう考えた。
中々話を切り出せなかったのはきっと、この事にどこかで気付いていたからかもしれない。
『彼を止められるのは……彼を助けられるのは、キミだけだ』
初めからそんな事ができる人間は……精霊はいなかった。
「……悪いな、エル」
そしてエイジは、エルに謝罪する。
「お前の言ってることは、間違いじゃないと思う。だけどさ……俺は、お前を助けられた自分を、曲げられない。曲げちゃいけないんだって思う。だからこの誇りは捨てられない。だからきっと、もしそういう場面が来て、動ける状態だったら、俺は迷いなく今日みたいなことをするんだと思うよ」
その言葉に、反論をしようにも、もうできない。
だから考え方を変えた。
もう自分ではこの人を止められない。だとすれば、どうすればいいのだろうか?
目に見えた危険に自分から足を踏み入れるような。そんな人をなんとかしたいと思った自分は、一体どうするべきなのだろうか?
その答えは、すぐに出てきた。
エイジの服の袖を掴んだ。
それは自分なりの意思表示だ。
(絶対に、エイジさんから離れない)
自分の一番大切な人が窮地に陥ったら、その時は自分が助ける。
エイジを止める存在にはなれなくても、エイジを助ける存在にはなれる筈だ。
だからエイジから離れるな。この手を離したその後も、エイジの隣に居続ける。
そんな決意を胸に抱いて、エルは治療を受けながら、袖を握る力を強めた。
だけど言える状況になって。なかなか言葉が出てこなかったのは一体どうしてだろうか。
まるで言葉を無意識にせき止めているような感覚があったが、それではいけない事は理解している。
だから、ゆっくりと。応急処置が始まってしばらくしてから、遠回しにエルは話を始めた。
「……エイジさんは、これからどうするつもりですか?」
それに対する返答は中々出てこなかった。きっと、エイジにも思うところがあるのだろう。だけど彼がどういう選択を取るのかは大体分かるし、そして……その選択を取ることに反対は無い。だってもう、どうしようと自分たちの置かれた状況なんてのは変わらない。エイジが工場に突入する前段階位で追い付けていれば、話は大きく変わってくるが、もう完全に戻れない所まで来てしまっているのならば、そういう事をしていたほうがきっといい。
「助けに行くんですよね……此処に捕まっている子達を。いいですよ。もうここまで来たら引き返せませんから。付き合ってあげます」
「……いいのか?」
今はいい。だけどあくまで『今は』だ。
「いいんです。だけど、約束してほしいんです」
「約束?」
「……もう、こんなことはしないでください」
その言葉には、自分の隣からいなくならないでほしいという念もあったのかもしれない。だけどそれでも、それだけじゃない。
ただ純粋にエイジの事が心配で。ほんの僅かに自分の事情を入れれば、助けに行ってしまう位に心配で。きっとその言葉に多く詰まっているのは、そんな感情だ。
「……分かってる。お前にこれ以上迷惑を掛けるわけにはいかないからな」
だからそんな返答が返ってきた時、一瞬胸をなで降ろしたくなるほど安堵した。今日の事で今後色々と問題が起きるだろうけど、それでもエイジがこれ以上自分からトラブルに巻き込まれに行くような事はないんだって。そう安堵できた。
だけど、引っかかる。
『お前にこれ以上迷惑を掛けるわけにはいかないからな』
例えばだ。
もし自分に迷惑がかからない様な状況になれば、エイジはどうするのだろうか?
「……じゃあもし、私に迷惑がかからない様な状況だったら……そんな状態で、今日と同じ事があったら……その時はエイジさん、どうするんですか?」
そして言いだしてすぐに気付く。
今日、エイジが動いた理由の一つ。手紙に書かれていた事の一つ。
もう、エル一人でも大丈夫だという事。
即ちこういう無茶苦茶な事をしても、迷惑が掛らないと思った。
……つまりだ。
「……多分、動くんだと思う」
そういう返答が返ってくるのは、最早必然だった。
そういう状況になれば、エイジは今日の様に動く。
「俺には此処にいるような奴を見捨てるような事、できやしねえよ」
そこまで聞いて、思わずエルは押し黙った。
その目が。その声音が。その言葉の意志の強さを物語っていた。
あたかも自分のやっていることが当たり前の事の様に。
知らない誰かの為に動いて……一歩間違えば死んでいて。そうでなくても今、大怪我を負っていて。
そんな有様になってもまだ、他人の為にそれ以上酷い有様になるのが目に見えている事を、当たり前の様に言っているんだ。
「……んでですか」
「え?」
ああいう意志をぶつけられれば一瞬位は思わず押し黙る。だけどそして反発するように、ほぼ無意識と言っていい位に、感情が垂れ流される。
「……なんで、そんな事を当たり前の様に言えるんですか」
静かに漏れたその言葉は、徐々に強さを増していく。
「今、自分がどんな状態か分かっているんですか!? 腕だって折れて、全身傷だらけで、私が来なかったら死んでたかもしれないんですよ! なのに、なんでまだそんな事を言えるんですか……ッ!」
一度曝け出した感情は、たがが外れた様に止まらない。
「それに、自分の知っている誰かの為だったら、まだ分かりますよ! 例えばよく話に出てくる誠一って人の為だとか! あのシオンって人の為だとか。……私の為だとか。それだったら、まだ分かりますよ! だけど……知らない誰かの為に、なんでそんな事をしようとしているんですか! そんな事で死んじゃっても、いいんですか! 自分がどれだけ無茶苦茶な事をしているのか、理解してますか!」
知っている誰かの為ならまだいい、それなら納得できる。実際に今こうして自分もエイジを助けに来たのだ。そうであるならば、自分の事の様に理解できる。そういう事なら、止めたいと思ってもきっと止めることはできない。
だけど名前も顔も知らない誰かの為に、動かなくてもいいのに動いて。そしてきっとどこかで倒れる。そんなエイジを止めたかった。止めなくちゃならないと思った。そんな事の為に、エイジが傷つくような選択肢を取らせることが、どうしたって容認できなかった。
……自分がどうやって助けられたのかを、知らぬ内に棚に上げて。
そしてエイジは言葉を返す。
「ああ、分かってる。自分のやっていることが無茶苦茶なんだって事は分かってるんだ。そりゃ知ってるやつならともかく、知らねえ奴の為に動いて死にたくなんかねえし、そう考えると俺の行動がひどく歪んだものにも思えてくるよ」
「だったら――」
無茶苦茶なんだと分かっていれば。知らない人の為に死にたくないのなら。だったらそれで止めてくれって。そう、言いたかった。
「……だけどさ」
でも、言えなかった。
「それでも自分が正しいと思った事をやれる。誰も手を差し伸べない様な奴に手を伸ばせる。そんな事がさ、俺の誇りなんだ」
誇り。その言葉を聞いて思い出すのは、アルダリアスを出て直後の事。エイジと流れ星の話をした時の事。
自分を助けてくれた時の葛藤。そんな中でエイジが気付けた誇り。
エイジが言う、一番大切な部分。
そして誇りは再び語られる。
「だったら無茶苦茶でも、無謀なことでも。そんな事は関係ねえんだ。今まで碌に成功しなくて、自分でも嫌悪感を覚えていた行動も。そして……お前の為に戦えた事も。お前を助けられた事も。全部、全部、俺の誇りなんだ」
エイジは本当に、なんの迷いもないような表情で、そう答えた。
そして二つの事に気付いた。
きっと本当にエイジの中にある誇りは、あの時言っていたように、無くなれば空っぽになると錯覚する位に、大きなものなのだろうという事。それだけ大きな物だから彼は今日動いたし、これからも動き続けるし、そして自分で無茶苦茶だって。無謀だって。そう言っても、一切の迷いは感じられない。
そしてもう一つ。
(……ああ、駄目だ)
エイジの話でようやく、自分がその無茶苦茶な行動によって救われている事を、思い出した。
つまり……つまりだ。
(……私じゃ、止められない)
自分を助けてくれた瀬戸栄治という人間を。その人格を。これ以上否定して踏み躙る様な事は、例え彼の為を思っても出来やしなかった。自分を助けてくれたエイジの行動が間違いだなんて、どうしたって言えなかった。言わなくちゃいけないと思っても、どうしてもその言葉が出てこない。
……つまりはもう止められない。その資格が彼女にはない。少なくとも本人はそう考えた。
中々話を切り出せなかったのはきっと、この事にどこかで気付いていたからかもしれない。
『彼を止められるのは……彼を助けられるのは、キミだけだ』
初めからそんな事ができる人間は……精霊はいなかった。
「……悪いな、エル」
そしてエイジは、エルに謝罪する。
「お前の言ってることは、間違いじゃないと思う。だけどさ……俺は、お前を助けられた自分を、曲げられない。曲げちゃいけないんだって思う。だからこの誇りは捨てられない。だからきっと、もしそういう場面が来て、動ける状態だったら、俺は迷いなく今日みたいなことをするんだと思うよ」
その言葉に、反論をしようにも、もうできない。
だから考え方を変えた。
もう自分ではこの人を止められない。だとすれば、どうすればいいのだろうか?
目に見えた危険に自分から足を踏み入れるような。そんな人をなんとかしたいと思った自分は、一体どうするべきなのだろうか?
その答えは、すぐに出てきた。
エイジの服の袖を掴んだ。
それは自分なりの意思表示だ。
(絶対に、エイジさんから離れない)
自分の一番大切な人が窮地に陥ったら、その時は自分が助ける。
エイジを止める存在にはなれなくても、エイジを助ける存在にはなれる筈だ。
だからエイジから離れるな。この手を離したその後も、エイジの隣に居続ける。
そんな決意を胸に抱いて、エルは治療を受けながら、袖を握る力を強めた。
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる