義妹たちの為ならば!

ジャムム

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第四話 畑家と城田家

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【3ヶ月前】

「龍太!龍太!」
「んぁ?朝からなんだよ親父」

朝から俺を呼ぶ声。とてもうるさく休日の日にやってほしくない起こされ方だった

「父さん今日、でかけてくるから」
「あぁ、いってらいってら」

「なんだよぉ~今日から幸せな日が始まるってのに~」
「なんだよそれ?」

時々親父の言ってることがわからない。幸せな日?始まる?なんのことだか全然わからない

「じゃ、行ってくるぞ~。夕方には戻るかからな」
「へいへい」

親父はそう言い、家からルンルンと出た。いい年した人がルンルンとか、正直痛々しい

「……朝7時か………飯食ったらなにしよ」

朝食後、俺はソファーでスマホをイジり時間を潰した

「…………」

カァ-カァ-カァ

「……んぁ?」

気付いたら夕方。どうやら俺は寝落ちしてしまったようだ

「もうこんな時間か……そういえば親父、夕方には帰るって言ってたっけな」

そうこうしていると

ガチャ

「ただいま~龍太!帰ったぞ~」
「おかえり、おやj…………」

そこにいたのは親父と見知らぬ女の子二人だった。一人は俺と同じくらいかな?もう一人は明らかに小学生

「えっと………ん?」
「ん?どした?龍太」

「これは一体…」
「あれ?説明してなかったか?」

「…………これがいわゆるパパ活ってやつなのか」
「な訳無いだろうが!父さんが犯罪に手を染めるとでも?」

俺は大きくうなずいた

「お前………」

すると一人の女の子が

「アハハハ!」
「な、なんだよいきなり…」

「いや、ごめんなさい。なんだか面白くって」
「ねーちゃん笑いすぎ~」

ねーちゃん……やはり二人は姉妹か

「それで親父。これはどういうことだ?」
「あぁ、すまないな言ってなくて」

すると親父からとんでもないことが言い渡された

「今日からお前の“義妹”になる二人だ!つまり家族になるってこと!」
「………は?」

そんな事だろうとは思っていたが、まさかここまで直球で言ってくるとは思わなかった

「まー、安心しろ!この家はお前ら3人で使え!」
「……え?」

「え!お父様!ほんとにいいのですか?」
「やった~」

「え、いや…あの」
「じゃ、俺は別の家に行ってくるぞ~」

「お、おい!まて!」

親父はスタコラサッサと消えていった。俺の生活ガラッと変わるぞこれ…………

「えっと…」
「あ、私未来って言います!」
「うちは、菜乃だよ~」

「お、俺は龍太って言います…」

こうして俺の生活は一変し、今に至ることになった。
正直、3ヶ月経ってもどうしたらいいかわからん

「へぇ~、お前も大変なんだな」
「他人事みたいにいうな」

「いや、他人事だぜ?笑」
「親友とは一体……」

次回 最初の試練
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