50 / 113
紅茶はおいしそうですが
しおりを挟む
家政婦のハキさんの発言に顔色をなくす。
こーわーいーよー。
「いえ。誰もおりません。私ひとりです」
びびりつつ、答える。
いないものは、どうしようもない。
でも、ハキさんは「そうですか」とあっさりとうなずいた。
「では、こちらのメアリーをおつけいたします。おいおい他のメイドもおつけさせていただきますが、所要はこの者か、私にお願いいたします」
にこやかな笑顔で、ハキさん。
メアリーさんは、お茶を用意してくれているメイドさんだった。
ハキさんの言葉に合わせ、頭を下げて、ご挨拶してくれる。
え。さっきの質問は、ほんとうにただの質問だったの?
ぜったい嫌味かと思ったんだけど……。
心の中で、ハキさんに頭を下げる。
疑ってごめんなさい!
うーん、しかし、専属のメイドさんかぁ。
そんなごたいそうなものはいらないんだけどな。
メアリーさんが用意してくれた紅茶のカップを手に取る。
ふわりと芳醇な香りする。
手に伝わる紅茶の温かさとあいまって、ほっとした気分になる。
おいしそう。
もちろん、メアリーさん自体に不満はない。
でも、専属のメイドさんなんて、ちょっと大げさじゃないかな。
お断りしてもいいだろうか。
ちらっと、レイを見る。
レイはぐいっと紅茶を飲み、私にニッと笑いかけた。
「メアリーは度胸もあるし、しっかりものだからな。安心して、頼っていいぞ!」
「恐れ入ります」
メアリーさんは、レイに褒められて嬉しそうに頭をさげる。
ハキさんも自信満々に、胸を張った。
えええええええええええええ。
断ってほしかったのに、保証されてしまった。
これ、断れないやつやん。
断ったら、メアリーさんの能力に問題があるみたいに言われるやつでしょ。
うち、知ってるんやからな。
と、謎の関西弁で、脳内でやさぐれた。
レイも、ハキさんもメアリーさんもバドーさんも笑顔なんですけど、なんか圧を感じる。
むしろ、私が断ろうと知ってて、圧をかけてる?みたいな。
考えすぎですか?
うーん……。
「ダイアモンドが来たら、また正式に発表することになると思うけどよー。ここにいる人間には、先に言っとくな」
レイはカップを置くと、バドーさん、ハキさん、メアリーさんの3人ひとりひとりに視線を合わせて言う。
あ。あの話ね。
私も慌てて紅茶を飲み、カップを置いた。
「美咲とは、まだ会ったばっかりなんだけどよー。ひとめぼれなんだ。なんつーかさ、片時も離れていたくないっつーか。だから連れて来たんだ」
私はレイのとなりでほほ笑んで、同じように3人の顔を見つめた。
みんな私たちを祝福するように微笑んで返してくれる。
「おめでとうございます、レイモンド様」
バドーさんが、3人を代表するように祝福の言葉をくれた。
こーわーいーよー。
「いえ。誰もおりません。私ひとりです」
びびりつつ、答える。
いないものは、どうしようもない。
でも、ハキさんは「そうですか」とあっさりとうなずいた。
「では、こちらのメアリーをおつけいたします。おいおい他のメイドもおつけさせていただきますが、所要はこの者か、私にお願いいたします」
にこやかな笑顔で、ハキさん。
メアリーさんは、お茶を用意してくれているメイドさんだった。
ハキさんの言葉に合わせ、頭を下げて、ご挨拶してくれる。
え。さっきの質問は、ほんとうにただの質問だったの?
ぜったい嫌味かと思ったんだけど……。
心の中で、ハキさんに頭を下げる。
疑ってごめんなさい!
うーん、しかし、専属のメイドさんかぁ。
そんなごたいそうなものはいらないんだけどな。
メアリーさんが用意してくれた紅茶のカップを手に取る。
ふわりと芳醇な香りする。
手に伝わる紅茶の温かさとあいまって、ほっとした気分になる。
おいしそう。
もちろん、メアリーさん自体に不満はない。
でも、専属のメイドさんなんて、ちょっと大げさじゃないかな。
お断りしてもいいだろうか。
ちらっと、レイを見る。
レイはぐいっと紅茶を飲み、私にニッと笑いかけた。
「メアリーは度胸もあるし、しっかりものだからな。安心して、頼っていいぞ!」
「恐れ入ります」
メアリーさんは、レイに褒められて嬉しそうに頭をさげる。
ハキさんも自信満々に、胸を張った。
えええええええええええええ。
断ってほしかったのに、保証されてしまった。
これ、断れないやつやん。
断ったら、メアリーさんの能力に問題があるみたいに言われるやつでしょ。
うち、知ってるんやからな。
と、謎の関西弁で、脳内でやさぐれた。
レイも、ハキさんもメアリーさんもバドーさんも笑顔なんですけど、なんか圧を感じる。
むしろ、私が断ろうと知ってて、圧をかけてる?みたいな。
考えすぎですか?
うーん……。
「ダイアモンドが来たら、また正式に発表することになると思うけどよー。ここにいる人間には、先に言っとくな」
レイはカップを置くと、バドーさん、ハキさん、メアリーさんの3人ひとりひとりに視線を合わせて言う。
あ。あの話ね。
私も慌てて紅茶を飲み、カップを置いた。
「美咲とは、まだ会ったばっかりなんだけどよー。ひとめぼれなんだ。なんつーかさ、片時も離れていたくないっつーか。だから連れて来たんだ」
私はレイのとなりでほほ笑んで、同じように3人の顔を見つめた。
みんな私たちを祝福するように微笑んで返してくれる。
「おめでとうございます、レイモンド様」
バドーさんが、3人を代表するように祝福の言葉をくれた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。
さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった!
しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って?
いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺あおい@1/23先視の王女の謀発売
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる