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メアリーさんはかっこいいロマンチストですが
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リジーさんを再度呼び出し、ここで働いていいとレイが伝えると、リジーさんは涙を流して喜んでいた。
私は隠し部屋でそれを見て、よかったなと思う。
罪を犯したことになるリジーさんへの対応がこれでいいのかとか、この世界からできるだけはやく元の世界に戻りたいと思っているのに無責任じゃないかとか、いろいろ思うことはある。
でも、わからないからといって、困っている人をそのまま見捨てるのも、嫌だから。
レイに頼りっぱなしの私が、こんなことを思うこと自体、おかしいのかもしれないけど。
仕事が増えすぎじゃないか心配だったメアリーさんも、リジーさんの監視を快く引き受けてくれた。
「悪い子じゃないと思いますし、親に無理やり結婚させられる……みたいな話、私は大っ嫌いなんですよね」
かっこよく笑いながら、メアリーさんが言う。
なにかあったのかと心配になるけど、メアリーさんにそういう話があったわけではないそうだ。
ただ、この世界ではリジーさんのようなことはときどきあるそうで。
メアリーさんの同僚だったメイドさんたちも、親に無理やり結婚させられたということはあるらしい。
この世界の結婚は、基本的には本人たちの自由とされている。
それでもある程度は身分や財産で人ははかられるし、それなりの家の子であれば、親の意思に従って結婚することも多いらしい。
でないと、今まで自分を守ってくれた身分や、安定した生活を手放さなくちゃいけないから。
現代日本よりだいぶん親や身分の影響は強いみたい。
でも、現代日本でも、結婚となれば親の意見も多少は影響する。
財産家であれば、親が反対する相手と結婚すれば相続から外されたり、自分の家が経営する会社から追い出されたり、家を出されたりということもある。
たぶんこの世界よりはリスクは小さいだろうけど、なにを重んじるかは、その人しだいだ。
好きな人をとるか、安定した生活をとるか、したい仕事をとるか。
これまで慈しみ育ててくれた人をとるか、愛してこの先をともに過ごす人をとるか。
……ヒトゴトじゃないな。
それはともかく。
リジーさんはもう少し取り調べを受けてから、オサド商会に挨拶に行くそうだ。
レイは、すこし仕事を片付けるそう。
メアリーさんも、オサド商会から買い入れた服の整理があるようで。
「美咲さまは、どうされますか? 買い入れたドレスなどをご覧になられますか? お庭をご覧になられるなら、私が付き添いますが」
レイは、この家の中であれば、私のしたいことをしていいと言ってくれた。
ただし、家の中とはいえ、どこに行くにも人をつけてほしいと。
私の部屋としてお借りしているラナンキュラスの間や、決まったお部屋ならひとりでいてもいいみたいだけど、お庭やお屋敷を歩き回るなら、誰かと一緒にってことだ。
こんな広いお屋敷、ひとりでまわったら、ぜったいに道がわからなくなる。
だから、それはいいんだけど……。
メアリーさんが具体案をだしてくれたけど、ドレスは朝から見過ぎてちょっと今は見たくない。
といって、お庭を見せていただくにしても、お屋敷の中を案内していただくにしても、人手をお借りするのは気がひける。
メアリーさんなら、私付きということだし、あまえてもいいんだろうけど、ドレスの整理があるみたいだし……。
そうだ
「レイ。このお家に、子供向けの本ってありますか? 文字を覚えるためのような」
「俺たちが読んでた子供向けの本なら、あると思うぜー? 弟にもよく読んでやったし」
「はい、図書室にあると思います。お持ちしましょうか?」
「お願いできますか? それを部屋で見ていようと思います」
それなら同じ部屋にメアリーさんがいるし、早急に少しは文字が読めるようになりたいんだよね。
私は隠し部屋でそれを見て、よかったなと思う。
罪を犯したことになるリジーさんへの対応がこれでいいのかとか、この世界からできるだけはやく元の世界に戻りたいと思っているのに無責任じゃないかとか、いろいろ思うことはある。
でも、わからないからといって、困っている人をそのまま見捨てるのも、嫌だから。
レイに頼りっぱなしの私が、こんなことを思うこと自体、おかしいのかもしれないけど。
仕事が増えすぎじゃないか心配だったメアリーさんも、リジーさんの監視を快く引き受けてくれた。
「悪い子じゃないと思いますし、親に無理やり結婚させられる……みたいな話、私は大っ嫌いなんですよね」
かっこよく笑いながら、メアリーさんが言う。
なにかあったのかと心配になるけど、メアリーさんにそういう話があったわけではないそうだ。
ただ、この世界ではリジーさんのようなことはときどきあるそうで。
メアリーさんの同僚だったメイドさんたちも、親に無理やり結婚させられたということはあるらしい。
この世界の結婚は、基本的には本人たちの自由とされている。
それでもある程度は身分や財産で人ははかられるし、それなりの家の子であれば、親の意思に従って結婚することも多いらしい。
でないと、今まで自分を守ってくれた身分や、安定した生活を手放さなくちゃいけないから。
現代日本よりだいぶん親や身分の影響は強いみたい。
でも、現代日本でも、結婚となれば親の意見も多少は影響する。
財産家であれば、親が反対する相手と結婚すれば相続から外されたり、自分の家が経営する会社から追い出されたり、家を出されたりということもある。
たぶんこの世界よりはリスクは小さいだろうけど、なにを重んじるかは、その人しだいだ。
好きな人をとるか、安定した生活をとるか、したい仕事をとるか。
これまで慈しみ育ててくれた人をとるか、愛してこの先をともに過ごす人をとるか。
……ヒトゴトじゃないな。
それはともかく。
リジーさんはもう少し取り調べを受けてから、オサド商会に挨拶に行くそうだ。
レイは、すこし仕事を片付けるそう。
メアリーさんも、オサド商会から買い入れた服の整理があるようで。
「美咲さまは、どうされますか? 買い入れたドレスなどをご覧になられますか? お庭をご覧になられるなら、私が付き添いますが」
レイは、この家の中であれば、私のしたいことをしていいと言ってくれた。
ただし、家の中とはいえ、どこに行くにも人をつけてほしいと。
私の部屋としてお借りしているラナンキュラスの間や、決まったお部屋ならひとりでいてもいいみたいだけど、お庭やお屋敷を歩き回るなら、誰かと一緒にってことだ。
こんな広いお屋敷、ひとりでまわったら、ぜったいに道がわからなくなる。
だから、それはいいんだけど……。
メアリーさんが具体案をだしてくれたけど、ドレスは朝から見過ぎてちょっと今は見たくない。
といって、お庭を見せていただくにしても、お屋敷の中を案内していただくにしても、人手をお借りするのは気がひける。
メアリーさんなら、私付きということだし、あまえてもいいんだろうけど、ドレスの整理があるみたいだし……。
そうだ
「レイ。このお家に、子供向けの本ってありますか? 文字を覚えるためのような」
「俺たちが読んでた子供向けの本なら、あると思うぜー? 弟にもよく読んでやったし」
「はい、図書室にあると思います。お持ちしましょうか?」
「お願いできますか? それを部屋で見ていようと思います」
それなら同じ部屋にメアリーさんがいるし、早急に少しは文字が読めるようになりたいんだよね。
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