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エピローグ1
しおりを挟むふと、目が覚めた。
すると、僕は真っ白の何も無い部屋にいた。
壁もない、天井もない、床は…立っているからあると思う。だけど、下を向いても何も無い。
ふと、目が見えていないのではないか…そういった気持ちになる光景だった。
実際には、自分の身体は見えているから、例えの話になる。
普通、いきなりこんな状態になれば焦ったり、取り乱したりすると思う。けど、僕は違った。何故なら、この光景を見たのは初めてでは無いからだ。
「また、これか」
ため息混じりにいう。
この光景…この【夢】が、何を意味しているのかよくわからない。
ひとつ言えるのは、物凄くリアルだ。
最初の頃は、【夢】だとわからずに取り乱したりしたが、慣れてしまえばそんな事は無い。だからと言って、怖くない訳では無いけど…
「僕は中二病とか、妄想とか、そういったのとは無縁だと思ってたんだけどなぁ…」
いつもと同じように、時間が立ち、夢が醒めるのを待つ。
「…な…、…丈…で…か?」
意識が遠くなる、いつもの夢が醒める感覚になった時、何か声が聞こえた気がした。微かな声だったから聞き取れなかった。僕は、いつもと違うその【夢】に違和感を感じながら、段々と意識が薄れていった。
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