お姉さまが家を出て行き、婚約者を譲られました

さこの

文字の大きさ
38 / 57

エミリオは願う

しおりを挟む
次の日ファビオに昨日は急に帰って心配した。フェリシアは大丈夫か?と、聞いてみると、妹は緊張のあまり気持ちが悪くなったと言う事だ。

祝いの言葉もかけられなかったので会わせてくれと言うと、先日の夜会でジロジロと、みられていたので男に耐性のないフェリシアは気分が悪くなった。
ましてや貴女は大人の男性で王子ですので妹に変なプレッシャーを与えてしまうので会わすことはできない!と断られた…

男に耐性がない…なんと言う事だ!
初々しいではなく本当にピュアなのか…羊の皮を被っているだけではなく中も白い…見た目と中身が伴っているとは…

『ファビオ頼むフェリシアと話をさせてくれ!』
お断りします!さらりと断られた…こいつめ

『多いんですよ…そう言う輩が…私のフェリシアが可愛いもので夜会でフェリシアを見た輩が会わせろ合わせろと…執務室に入ってまで…はぁっ!』 

『おい王子に向かって輩とは何事だ!不敬罪だぞ』

何度もファビオとこの会話が繰り広げられ、伯爵に言っても断られた。
痺れを切らした私は最後の砦両親の元へと向かい、クリスタル伯爵家のフェリシアと婚約をしたい。と願うとクリスタル家は信頼している臣下だ、縁を繋ぐには文句の付け所がないがお前は侯爵家のリリアナ嬢との婚約が決まっていると言われた

『…決まった?私は聞いておりません』

お前の本気は分かったが今王族を抜ける事は許されない。婚約相手は侯爵家だ、この家も申し分のない家である。お前がイエスと言わないのなら王命として侯爵家と婚約する事を言い渡す!
フェリシアに会う事もなくリリアナとの婚約が決まった

それからも母上にフェリシアの事を言い続けると、あれから夜会に出てこないのだから幻だったのかも!とバカな事を言い始めた。
幼児ではないのだからそんな事で分かったと言うはずも無いのに。
仕方がないので学園に用事を作りフェリシアを覗き見する事にしたが女性だけのクラスという事で、校舎も離れていて近寄れないではないか!まさかここまで徹底して子息と切り離すとは…クリスタル家め…!いやファビオの差金か!
大体あのクラスはとっくに婚約者が居る者が花嫁修行のために行くのが大半だろうが!
まさか学園でも子息に関わらせないとは…だからあんなにピュアなのか?
こっそりと覗き見をするなんて趣味ではないのだが…侍従も呆れた顔をしている

フェリシアが教室から出てきた…やはり可愛い。友人と笑い合う顔…はぁ癒される。声が聞きたい
しばらく木の陰で見とれているとフェリシアが居なくなっていた
帰りますよ!と侍従に言われ歩き出すと
『エミリオ殿下ぁ~』

呼ばれる声に振り向くとリリアナだった
どうして学園にいるのかと尋ねられ、用事があったからだと答えた。一緒にランチを取ろうと誘われるも執務があるからと断る。
リリアナの友人だろうか…いや雰囲気的に取り巻きといった感じの令嬢達にも失礼と声を掛け学園を去った

侍従にまさか殿下が付き纏いのような真似をなさるとは…と渋い顔をされたが、付き纏いのために女性関係をスパッと切られたので少々は目を瞑りますと言われた


もうすぐ弟のエクトルが帰ってくることになっているので、執務も少しは減るだろう…あいつに期待しよう

まさかエクトルとフェリシアが婚約するとはその時は微塵も思っていなかった…
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

妹に全てを奪われた令嬢は第二の人生を満喫することにしました。

バナナマヨネーズ
恋愛
四大公爵家の一つ。アックァーノ公爵家に生まれたイシュミールは双子の妹であるイシュタルに慕われていたが、何故か両親と使用人たちに冷遇されていた。 瓜二つである妹のイシュタルは、それに比べて大切にされていた。 そんなある日、イシュミールは第三王子との婚約が決まった。 その時から、イシュミールの人生は最高の瞬間を経て、最悪な結末へと緩やかに向かうことになった。 そして……。 本編全79話 番外編全34話 ※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

【書籍化決定】愛など初めからありませんが。

ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。 お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。 「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」 「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」 「……何を言っている?」 仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに? ✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。

仕事で疲れて会えないと、恋人に距離を置かれましたが、彼の上司に溺愛されているので幸せです!

ぽんちゃん
恋愛
 ――仕事で疲れて会えない。  十年付き合ってきた恋人を支えてきたけど、いつも後回しにされる日々。  記念日すら仕事を優先する彼に、十分だけでいいから会いたいとお願いすると、『距離を置こう』と言われてしまう。  そして、思い出の高級レストランで、予約した席に座る恋人が、他の女性と食事をしているところを目撃してしまい――!?

一年後に離婚すると言われてから三年が経ちましたが、まだその気配はありません。

木山楽斗
恋愛
「君とは一年後に離婚するつもりだ」 結婚して早々、私は夫であるマグナスからそんなことを告げられた。 彼曰く、これは親に言われて仕方なくした結婚であり、義理を果たした後は自由な独り身に戻りたいらしい。 身勝手な要求ではあったが、その気持ちが理解できない訳ではなかった。私もまた、親に言われて結婚したからだ。 こうして私は、一年間の期限付きで夫婦生活を送ることになった。 マグナスは紳士的な人物であり、最初に言ってきた要求以外は良き夫であった。故に私は、それなりに楽しい生活を送ることができた。 「もう少し様子を見たいと思っている。流石に一年では両親も納得しそうにない」 一年が経った後、マグナスはそんなことを言ってきた。 それに関しては、私も納得した。彼の言う通り、流石に離婚までが早すぎると思ったからだ。 それから一年後も、マグナスは離婚の話をしなかった。まだ様子を見たいということなのだろう。 夫がいつ離婚を切り出してくるのか、そんなことを思いながら私は日々を過ごしている。今の所、その気配はまったくないのだが。

全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。

彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。

本物の『神託の花嫁』は妹ではなく私なんですが、興味はないのでバックレさせていただいてもよろしいでしょうか?王太子殿下?

神崎 ルナ
恋愛
このシステバン王国では神託が降りて花嫁が決まることがある。カーラもその例の一人で王太子の神託の花嫁として選ばれたはずだった。「お姉様より私の方がふさわしいわ!!」妹――エリスのひと声がなければ。地味な茶色の髪の姉と輝く金髪と美貌の妹。傍から見ても一目瞭然、とばかりに男爵夫妻は妹エリスを『神託の花嫁のカーラ・マルボーロ男爵令嬢』として差し出すことにした。姉カーラは修道院へ厄介払いされることになる。修道院への馬車が盗賊の襲撃に遭うが、カーラは少しも動じず、盗賊に立ち向かった。カーラは何となく予感していた。いつか、自分がお払い箱にされる日が来るのではないか、と。キツい日課の合間に体も魔術も鍛えていたのだ。盗賊たちは魔術には不慣れなようで、カーラの力でも何とかなった。そこでカーラは木々の奥へ声を掛ける。「いい加減、出て来て下さらない?」その声に応じたのは一人の青年。ジェイドと名乗る彼は旅をしている吟遊詩人らしく、腕っぷしに自信がなかったから隠れていた、と謝罪した。が、カーラは不審に感じた。今使った魔術の範囲内にいたはずなのに、普通に話している? カーラが使ったのは『思っていることとは反対のことを言ってしまう魔術』だった。その魔術に掛かっているのならリュートを持った自分を『吟遊詩人』と正直に言えるはずがなかった。  カーラは思案する。このまま家に戻る訳にはいかない。かといって『神託の花嫁』になるのもごめんである。カーラは以前考えていた通り、この国を出ようと決心する。だが、「女性の一人旅は危ない」とジェイドに同行を申し出られる。   (※注 今回、いつもにもまして時代考証がゆるいですm(__)m ゆるふわでもOKだよ、という方のみお進み下さいm(__)m 

処理中です...