お姉さまが家を出て行き、婚約者を譲られました

さこの

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久しぶりの王宮

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王宮に向かう馬車の中でファビオと作戦会議だ

「両陛下に会う前にまず、偶然エミリオに会う事になるんだが大丈夫か?」
お互いに偶然を装って顔合わせする事になる。エミリオの側近としてファビオが付く事になる。

「はい。近くにお兄様がいてくださるので、安心です」

よし。とファビオが頷き

「次は王太子エルナンドの執務室に行く事になる。そこにはエレナ妃も居るから一気に挨拶をする事となる」
「はい」
よし。と頷くファビオ

「そのあと両陛下との謁見だ。大変だけど肝心な場面になるから頑張れよ。でも無理は禁物だ。終わったら一緒に帰ろう」

記憶が戻ってからもファビオの帰宅が早いので少し心配になってきた

「お兄様わがままを言って早く帰るのはなしですからね。エミリオ殿下と仲直りしてください!」

「…今日の反応を見てからにする」
少しいじけたような素振りをするファビオが可愛い…
作戦会議をしていたら王宮に着いたようだ。久しぶりにドレスアップをした

「はぁ。緊張する…頑張ろう」

先に馬車から降りたファビオが手を差し出してきたので、手を取り歩くとエクトルが迎えにきた
「ようこそ、フェリシア」

すっと腕を出されたので手を添えた

「本日はお招きいただきありがとうございます」
お互い微笑み合う

「では私は行くよ、シアあとで」
「えぇ、お兄様ありがとうございました」
まずはエクトルとお茶をする事になったのでエクトルのプライベートゾーンへと行く事になる。
「わぁ。素敵です。エクトル様と初めてお会いした場所ですね」

にこにこと自然に笑顔になる
「プレゼントした髪飾り付けてきてくれたんだね。ピオニーはここには咲いてないんだけど、そんなに気に入ったのならここにも植えようかな…」

「とても気に入っているので付けてきました。その節はありがとうございました」
髪飾りに手を添えながらお礼を告げた

席が用意されていたので横並びに腰掛ける

「今から兄上達に会う事になるけど無理しないで欲しい。酷くなったり、どこか痛むようならすぐに言って」
心配そうにフェリシアの手を取ってきた

「体調は良くなってきました。学園にも通っていますし、医師からも普段の生活に戻るようにと言われました。心配ばかりお掛けするのも気が引けます。わたくしは大丈夫です。意外と図太いみたいですから」

安心させるためにしっかりと目を合わせて話す。その後は手を繋いでパティオ内の植物を見て回った。緊張していたこころが落ち着いたようだ。
侍従にそろそろと声をかけられ、パティオから出て王太子エルナンドの執務室へと歩き出す。
するとエミリオと侍従、ファビオと三人と廊下で会った

「エクトルか…そちらの彼女は婚約者殿か?ファビオの妹君でもあったな」
自然に話しかけてくるエミリオ

「はい。こちらはクリスタル伯爵家の二女でフェリシアで私の婚約者です」
少しピリッとした雰囲気になった。

「フェリシア嬢私の事は知っている?ファビオにはいつも世話になっているんだ」
フェリシアに話しかけるエミリオ
ファビオが冷たい目を送っている


「はい、第二王子殿下でらっしゃいますね?勿論存じ上げております。兄がいつもお世話になっております。初めましてフェリシアと申します、よろしくお願い致します」

淑女の礼をするフェリシア
初めて会った時と同じ挨拶をした

「顔を上げて。そうか君がフェリシア嬢だね。フェリシア嬢…エクトルの事を頼む、仲良くしてやってくれ」

優しい目をしている。そう言う目を向けられると心が痛い…
「はい、勿体ないお言葉です…」

「それじゃあ私たちは行くよ、じゃあなエクトル、フェリシア嬢も」

フェリシアが頭を下げるとエミリオが通り、その後ファビオが通りがかった際に肩にポンと手を乗せていった
頑張ったなと言いたいのだろう

「フェリシア、その大丈夫かい?」
心配そうにフェリシアの顔を覗き込む

「えぇ、大丈夫ですよ。エクトル様のご兄弟ですもの。仲は良いのですか?」
そう言えばエクトルからエミリオの話を聞いたことがない

「昔は仲良く遊んでいた。本当は兄が留学に行く予定だったんだが、行けなくなってしまって、その後に私が行く事になった。隣国に行った事はとても良い経験だったし、申し訳ない気持ちでもある、かな…その点クリスタル伯爵家は兄妹が仲良いよね、良い事だよ」
寂しそうに笑った。

そんな事情を初めて聞いた。エクトルとエミリオの間にはお互いにしか分からない何かがありそうだ











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