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焦る思いとうらはらに
リージアと会うことがないまま十日が過ぎようとしていた
「流石に長いな…しかし手紙を今更書くってのも」
焦る思いとは裏腹に
「フェリクス殿下、お客様ですがいかがいたしますか?」
侍従が来客対応をしたようだ
「誰だ?」
「ロブレス伯爵家の御令じー」
「入れっ!」
リージアがようやく来たか!いつもなら王宮にいても先触れを出す様な礼儀があったが、断られるかと思って急に来たのか?可愛いところもある、まぁ許してやるよ
久々に会うリージアを心待ちにしながら、ゆっくりとソファに腰掛け本を開き足を組み、余裕の態度を見せる
扉が開く音が聞こえたので
「遅かったな…」
待たせすぎだろっ!大きな声が出そうなところをなんとか抑えて余裕の一言で済ませた
「フェリクス様ぁ会いたかったです!」
能天気な声が聞こえるの
「…ルシアか、どうした?」
リージアじゃないのか!態度に出そうだったがなんとか堪えた
「何か用事か?」
パタンと本を閉じた
座っても良いと許可を出してもいないがルシアが私の隣にぽすんと座ってきた…
リージアの妹だから許してやるか…
「用事がないときてはいけないのですか!」
そりゃそうだ、ここは王宮、ましてや私は執務中。婚約者のリージアなら執務を手伝ってくれるだろうが、ルシアは違う
「いや、そう言うわけではないが、婚約者の妹だから、特別に許されるのか?」
侍従の顔を見ると、目を細め恨めしい顔をされた。ギリセーフ?か
「お母様もお姉様も、領地にいるお父様に会いに行って居られないんですよぉ~、お兄様は王太子の護衛の仕事で家を空けてます、暇なんですー」
おい、待て今なんて言った…?
「リージアは王都に居ないのか?」
「はい、今頃は領地で、お父様とお母様を独り占めです!我儘も過ぎますよね!もうすぐルシアの誕生日会なのに」
それは…やばい、ような気がする…あの時リージアは本気で怒っていた、ような気がする。
婚約の解消を伯爵に頼んでいるかもしれない!?
「悪いが執務が立て込んでいて…今日は帰ってくれるか?」
ルシアを立たせ出て行く様に促す
「せめて馬車寄せまで送ってください!」
渋々ルシアを送って行く事になる。
どうしたんだろうか?人が多いな…ルシアといる所を見られたくないのだが
腕を組むルシアを離れさせようとするが、ぷくっと頬を膨らませて離れる様子がない
この近道は皆が通るので人が多い事をフェリクスは失念していた
回り道をすれば人が少ないので人目につきにくいのに、早くルシアと別れたくて近道を選んでしまった
「はぁ、やっと解放された…」
執務室に着き侍従と二人になった
「どうしよう、取り敢えず言い訳を考えないと…」
頬に手をつき遠くを見る様な目つきをすると侍従と目があった
「どちらに対する言い訳ですか?」
どちらとは何のことだ…意味がわからん
「リージアに決まっているだろう、婚約を解消なんてするつもりなぞないからな!」
バカを見る様な目で侍従を見る
「ルシア様は殿下を好いてますよ、捨てるおつもりですか?」
「おい、姉の婚約者で私は王族だぞ?少し優しくされたからと言って好きになるか?普通は身を引くだろうが!」
はあっ…とため息を吐くと侍従は言った
「ですからリージア様が身を引いたのですよ…いや逃げられたという表現が正しいですかねぇ?」
顎に手をやり考える素振りの侍従
「冗談はよせ、ただでさえリージアの事で頭が一杯なのに…」
頭を抱えるフェリクス
「流石に長いな…しかし手紙を今更書くってのも」
焦る思いとは裏腹に
「フェリクス殿下、お客様ですがいかがいたしますか?」
侍従が来客対応をしたようだ
「誰だ?」
「ロブレス伯爵家の御令じー」
「入れっ!」
リージアがようやく来たか!いつもなら王宮にいても先触れを出す様な礼儀があったが、断られるかと思って急に来たのか?可愛いところもある、まぁ許してやるよ
久々に会うリージアを心待ちにしながら、ゆっくりとソファに腰掛け本を開き足を組み、余裕の態度を見せる
扉が開く音が聞こえたので
「遅かったな…」
待たせすぎだろっ!大きな声が出そうなところをなんとか抑えて余裕の一言で済ませた
「フェリクス様ぁ会いたかったです!」
能天気な声が聞こえるの
「…ルシアか、どうした?」
リージアじゃないのか!態度に出そうだったがなんとか堪えた
「何か用事か?」
パタンと本を閉じた
座っても良いと許可を出してもいないがルシアが私の隣にぽすんと座ってきた…
リージアの妹だから許してやるか…
「用事がないときてはいけないのですか!」
そりゃそうだ、ここは王宮、ましてや私は執務中。婚約者のリージアなら執務を手伝ってくれるだろうが、ルシアは違う
「いや、そう言うわけではないが、婚約者の妹だから、特別に許されるのか?」
侍従の顔を見ると、目を細め恨めしい顔をされた。ギリセーフ?か
「お母様もお姉様も、領地にいるお父様に会いに行って居られないんですよぉ~、お兄様は王太子の護衛の仕事で家を空けてます、暇なんですー」
おい、待て今なんて言った…?
「リージアは王都に居ないのか?」
「はい、今頃は領地で、お父様とお母様を独り占めです!我儘も過ぎますよね!もうすぐルシアの誕生日会なのに」
それは…やばい、ような気がする…あの時リージアは本気で怒っていた、ような気がする。
婚約の解消を伯爵に頼んでいるかもしれない!?
「悪いが執務が立て込んでいて…今日は帰ってくれるか?」
ルシアを立たせ出て行く様に促す
「せめて馬車寄せまで送ってください!」
渋々ルシアを送って行く事になる。
どうしたんだろうか?人が多いな…ルシアといる所を見られたくないのだが
腕を組むルシアを離れさせようとするが、ぷくっと頬を膨らませて離れる様子がない
この近道は皆が通るので人が多い事をフェリクスは失念していた
回り道をすれば人が少ないので人目につきにくいのに、早くルシアと別れたくて近道を選んでしまった
「はぁ、やっと解放された…」
執務室に着き侍従と二人になった
「どうしよう、取り敢えず言い訳を考えないと…」
頬に手をつき遠くを見る様な目つきをすると侍従と目があった
「どちらに対する言い訳ですか?」
どちらとは何のことだ…意味がわからん
「リージアに決まっているだろう、婚約を解消なんてするつもりなぞないからな!」
バカを見る様な目で侍従を見る
「ルシア様は殿下を好いてますよ、捨てるおつもりですか?」
「おい、姉の婚約者で私は王族だぞ?少し優しくされたからと言って好きになるか?普通は身を引くだろうが!」
はあっ…とため息を吐くと侍従は言った
「ですからリージア様が身を引いたのですよ…いや逃げられたという表現が正しいですかねぇ?」
顎に手をやり考える素振りの侍従
「冗談はよせ、ただでさえリージアの事で頭が一杯なのに…」
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