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 勢いに任せたルージュは、そのまま中へと入っていく。もう一度装置の状態を見ていき、不備がないことを確認していく。

「俺はいいぞ!」

「よし、行くとするか、ルージュ」

 ゆっくりとペダルを踏み込んでいき、エンジンスロットルを動かしていく。

 すると、プロペラを回転させながら機体は動いていき、屋上を周回しながら加速していく。

 直線が最も長い方を向いたところで一気に踏み込んで速度を上げ、徐々に浮かす。屋上のすれすれのところで完全に離れていき、そのまま高く飛んでいった。

 しばらく旋回していくと、二人は並んで進んでいき、ハイト国のある方向へと向かっていった。
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