67 / 124
5
5-13
しおりを挟む
「お父様は、嘆いていても戻ってこないわ。だけど、私はあなたたちが、あなたたち以外にも誰かが傷付く姿をこれ以上見たくないわ……」
「シムカ様、私たちにも成すべきことがあります。それをお分かりいただけますか?」
「えぇ。だからこそ、私はこうして立ち上がったのよ」
そう言ったシムカの両手は、淡い光に包み込まれている。
突然の変化にそこにいた誰もが驚き、動けずにいた。
シムカの手はゆっくりとリージュの肩へと近付いていく。
不思議とリージュは彼女の方を見たまま動けずにいたが、その光から感じられるものはとても柔らかいものである。身を任せるように触れられるのをじっと待っている。
トンッ、と優しく乗せたその瞬間、スッっと吸い込まれるようにリージュの中へと吸収されていき、光は消えてしまった。
それと同時に、リージュの身体から力が漲っていく。自身の変化に驚きながらも、剣をぎゅっと握りしめ、フィンに向き合う。
リージュに一瞬怯みながらも、向かってこようとする相手に備える。
だが、気付いたらときにはリージュが目の前に迫っており、その攻撃に倒れ込んでしまった。
「シムカ様、私たちにも成すべきことがあります。それをお分かりいただけますか?」
「えぇ。だからこそ、私はこうして立ち上がったのよ」
そう言ったシムカの両手は、淡い光に包み込まれている。
突然の変化にそこにいた誰もが驚き、動けずにいた。
シムカの手はゆっくりとリージュの肩へと近付いていく。
不思議とリージュは彼女の方を見たまま動けずにいたが、その光から感じられるものはとても柔らかいものである。身を任せるように触れられるのをじっと待っている。
トンッ、と優しく乗せたその瞬間、スッっと吸い込まれるようにリージュの中へと吸収されていき、光は消えてしまった。
それと同時に、リージュの身体から力が漲っていく。自身の変化に驚きながらも、剣をぎゅっと握りしめ、フィンに向き合う。
リージュに一瞬怯みながらも、向かってこようとする相手に備える。
だが、気付いたらときにはリージュが目の前に迫っており、その攻撃に倒れ込んでしまった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる