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 ルージュが手を翳すと、ガチャっと音がして部屋が施錠された。しっかりと確認したところで三月の方へと振り返る。

「それじゃ、移動するわよ」

 広くない廊下を進んでいく。いくつもの扉が並んでおり、その一つ一つに番号が書かれている。その数字はどんどん下がっている。

 下がりきる手前のところで、廊下を曲がっていく。奥の方に部屋があるようで、灯りが見えている。三月はそこへと向かっているようだ。

 開け放たれた部屋へと入っていく。そこには流星と手に何かを抱えている光輝がすでに来ていた。他にも、二人と同じくらいの少年少女が五人、椅子に座っていた。

「みんなー、新しく入ってきた仲間よー」

 三月の言葉に部屋にいた全員が振り返る。

 それと同時に、二人は彼女によってぐいっと一歩前へと出された。

 突然の注目と振りに驚かされるものの、すぐに切り替えて前を向く。
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