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ロマンティック・プランク
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その姿に気付いたようで、緊張感を高めながら口にする柊。徐々にゆっくりになっているが、杏里に何かを言うつもりは一切ないようだ。
ようやく食べ終わった頃には、酒の味も感じられなくなっており、とりあえず空にしたという状態であった。
だが、杏里には平然としているようにしか見えていなかった。
「お会計をお願いします」
杏里が待ちに待っていた言葉が店員に向けられ、思わず笑顔になっていた。
「少々お待ちください」
そんな姿をチラリと目に入れたのか、店員の動きがやけに素早かった。
それぞれの胸の内に想いを秘めながら、杏里はじっと待ち、柊は財布を取り出していた。
しばらくすると、伝票を持った店員が戻ってきた。
柊は値段を確認してから、クレジットカードを挟んで差し出す。
「お会計失礼致します」
再び立ち去り、二人きりになる。互いに言葉が出てこない。
柊は両手をがっちりと組み、少し俯きながら時間が過ぎていくのを待っている。
ようやく食べ終わった頃には、酒の味も感じられなくなっており、とりあえず空にしたという状態であった。
だが、杏里には平然としているようにしか見えていなかった。
「お会計をお願いします」
杏里が待ちに待っていた言葉が店員に向けられ、思わず笑顔になっていた。
「少々お待ちください」
そんな姿をチラリと目に入れたのか、店員の動きがやけに素早かった。
それぞれの胸の内に想いを秘めながら、杏里はじっと待ち、柊は財布を取り出していた。
しばらくすると、伝票を持った店員が戻ってきた。
柊は値段を確認してから、クレジットカードを挟んで差し出す。
「お会計失礼致します」
再び立ち去り、二人きりになる。互いに言葉が出てこない。
柊は両手をがっちりと組み、少し俯きながら時間が過ぎていくのを待っている。
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