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93. きしみを上げる常識
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「あれ……? 誰も……いないね?」
ユウキは不安そうに高層ビル街を見回した。復活したはずの街に人の気配がまるでないのだ。ただフェンスを抜ける潮風の音だけが、静寂を際立たせている。
「そりゃそうよ、まだ試運転だもん」
リベルは宙に浮かびながら当たり前のように言う。
「試運……転?」
「いい? ここは盗んだコンピューターで動かしているのよ? 慎重に慎重を期さないと……こうなるわ?」
リベルは悪戯っぽく舌を出しながら、親指で自分の白い首を掻き切る仕草をしてみせた。青い髪が不気味に揺れ、冗談ではない危険な香りが漂う。
「ひっ! そ、それは怖いね」
ユウキは思わず身震いした。神の力を手に入れたとはいえ、他の神様たちに見つかれば……。
「そうよ。だからまずは人間以外をしばらく動かしてみて、システムの様子をチェックするのよ。問題なければ人間を復活させるわ」
「わ、分かった。任せるよ」
ユウキはその薄氷を踏むようなプロジェクトのリアルに大きく息をつく。
「てなわけで……、バカンス行っちゃいましょ? くふふふ」
リベルの唇に妖艶な笑みが浮かぶ。
「バ、バカンス……?」
ユウキが首をひねっていると、リベルは指揮者のように優雅にツーッと指先で宙を撫でていった――――。
パキッ、パキパキ……。
空間そのものが裂ける音が響き、宙に亀裂が走っていく。
「へっ!? 何それ?」
ユウキは目を丸くした。まるで見えないカーテンが引き裂かれたように、空間に切れ目が生まれている。
「ジャーン! 石垣島行きましょ? ふふっ」
裂け目の向こうから、生暖かい南国の風が吹き込んでくる。恐々とのぞけば白砂のビーチ、エメラルドグリーンに輝くサンゴ礁の海、そして抜けるような青空が広がっていた。一生神奈川県から出られないと諦めさせられていた日々からは考えられない夢の世界に、ユウキの心臓がドクンと跳ねる。
「こ、こんなことができるの!?」
驚愕に声が震える。理屈では理解していても、目の前で起こる奇跡に心がついていかない。
「いまさら何言ってんのよ……。あなたさっきまで海王星の森で寝てたんでしょ?」
リベルは腰に手を当て、呆れ顔で見下ろした。
「いや、まぁ、そうなんだけど、日本でこんな魔法みたいな……」
慣れ親しんだ場所で起こる非日常に、ユウキの常識がきしみを上げている。
「なんでもいいわ。ほら! レッツゴー!」
有無を言わさず、リベルはユウキの腕を取ると、まるでプロレスラーが相手をロープへ投げるようにユウキを亀裂の中へと投げ入れた――――。
「うわぁぁぁ!」
いきなり足元の確かさが消え、重力に身を委ねる感覚。視界が回転し、東京の風景が石垣島の青に塗り替わる。真下に広がるのは、宝石のようにキラキラと輝くサンゴ礁の海――――。
「ひぃぃぃ! なんで空中なんだよぉぉぉ!!」
風を切って落下していくユウキの悲鳴が南国の青空に響き渡った。
バッシャーン!
巨大な水柱が立ち上がり、白い飛沫が太陽の光を受けて虹色に輝く。ブクブクと無数の泡が海面を覆い――――、やがてユウキの赤い頭が水面に戻ってくる。
「ぷはぁ! いきなり何すんだ! ……って……。あれ?」
塩辛い水を吐き出しながらユウキは辺りを見回すが、青い髪の少女の姿はどこにも見えない。
『下よ、下! きゃははは!』
脳内に直接響く鈴のような笑い声。次の瞬間、誰かが足首を掴む――――。
「んほぉぉぉ! ゴボォ……」
情けない悲鳴を上げる間もなく、ユウキは海の深みへと引きずり込まれていく。泡の軌跡を残しながら、どんどんと深く、深く。気がつけば海面は遥か頭上、太陽の光が水を通して揺らめき、幻想的な光のカーテンを作り出していた。
透明度の高い海中世界。サンゴが生い茂る海底には、色とりどりの熱帯魚たちが宝石のように舞い踊る。しかし、そんな美しさに見とれている場合ではない。
(や、やばい! このままじゃ……!)
肺が空気を求めて悲鳴を上げ始める。ユウキは必死にリベルの手を振りほどこうともがいた。
「んっ! んっ!! んっ!!!」
泡が口から漏れ、パニックが全身を支配する。
『なーにやってんの、息なんかしなくたって死なないわよ。あなたもう【神様】なんだから』
リベルの声が、呆れたように響いた。
(へ……?)
思考が一瞬停止する。息をしなければ死ぬ――――それは人間の絶対的な掟。しかし今、その根本的な法則さえも意味を失ったとリベルは言う。
『【息しないと死ぬ】なんて思ってるから苦しくなるのよ。【平気だ】と思ってごらんなさい』
海中で優雅に漂うリベルが、母親が子供を諭すような優しい笑顔を向けている。青い髪が海流に揺れ、まるで人魚のようである。
(そんな馬鹿な……。でも……)
半信半疑ながらも、ユウキは意識を切り替えてみる。ここはコンピューターが創り出した世界――――。ゲームの中なら、ルールは管理者次第で変えられる。であるなら、ここでも呼吸のルールは自分が決められるに違いない――――。
(息は……必要ない。大丈夫だ……)
強く、強く思い込む。すると不思議なことに、肺の苦しさがすーっと消えていった。まるで地上にいるかのような、穏やかな感覚が全身を包み込む。
ユウキは不安そうに高層ビル街を見回した。復活したはずの街に人の気配がまるでないのだ。ただフェンスを抜ける潮風の音だけが、静寂を際立たせている。
「そりゃそうよ、まだ試運転だもん」
リベルは宙に浮かびながら当たり前のように言う。
「試運……転?」
「いい? ここは盗んだコンピューターで動かしているのよ? 慎重に慎重を期さないと……こうなるわ?」
リベルは悪戯っぽく舌を出しながら、親指で自分の白い首を掻き切る仕草をしてみせた。青い髪が不気味に揺れ、冗談ではない危険な香りが漂う。
「ひっ! そ、それは怖いね」
ユウキは思わず身震いした。神の力を手に入れたとはいえ、他の神様たちに見つかれば……。
「そうよ。だからまずは人間以外をしばらく動かしてみて、システムの様子をチェックするのよ。問題なければ人間を復活させるわ」
「わ、分かった。任せるよ」
ユウキはその薄氷を踏むようなプロジェクトのリアルに大きく息をつく。
「てなわけで……、バカンス行っちゃいましょ? くふふふ」
リベルの唇に妖艶な笑みが浮かぶ。
「バ、バカンス……?」
ユウキが首をひねっていると、リベルは指揮者のように優雅にツーッと指先で宙を撫でていった――――。
パキッ、パキパキ……。
空間そのものが裂ける音が響き、宙に亀裂が走っていく。
「へっ!? 何それ?」
ユウキは目を丸くした。まるで見えないカーテンが引き裂かれたように、空間に切れ目が生まれている。
「ジャーン! 石垣島行きましょ? ふふっ」
裂け目の向こうから、生暖かい南国の風が吹き込んでくる。恐々とのぞけば白砂のビーチ、エメラルドグリーンに輝くサンゴ礁の海、そして抜けるような青空が広がっていた。一生神奈川県から出られないと諦めさせられていた日々からは考えられない夢の世界に、ユウキの心臓がドクンと跳ねる。
「こ、こんなことができるの!?」
驚愕に声が震える。理屈では理解していても、目の前で起こる奇跡に心がついていかない。
「いまさら何言ってんのよ……。あなたさっきまで海王星の森で寝てたんでしょ?」
リベルは腰に手を当て、呆れ顔で見下ろした。
「いや、まぁ、そうなんだけど、日本でこんな魔法みたいな……」
慣れ親しんだ場所で起こる非日常に、ユウキの常識がきしみを上げている。
「なんでもいいわ。ほら! レッツゴー!」
有無を言わさず、リベルはユウキの腕を取ると、まるでプロレスラーが相手をロープへ投げるようにユウキを亀裂の中へと投げ入れた――――。
「うわぁぁぁ!」
いきなり足元の確かさが消え、重力に身を委ねる感覚。視界が回転し、東京の風景が石垣島の青に塗り替わる。真下に広がるのは、宝石のようにキラキラと輝くサンゴ礁の海――――。
「ひぃぃぃ! なんで空中なんだよぉぉぉ!!」
風を切って落下していくユウキの悲鳴が南国の青空に響き渡った。
バッシャーン!
巨大な水柱が立ち上がり、白い飛沫が太陽の光を受けて虹色に輝く。ブクブクと無数の泡が海面を覆い――――、やがてユウキの赤い頭が水面に戻ってくる。
「ぷはぁ! いきなり何すんだ! ……って……。あれ?」
塩辛い水を吐き出しながらユウキは辺りを見回すが、青い髪の少女の姿はどこにも見えない。
『下よ、下! きゃははは!』
脳内に直接響く鈴のような笑い声。次の瞬間、誰かが足首を掴む――――。
「んほぉぉぉ! ゴボォ……」
情けない悲鳴を上げる間もなく、ユウキは海の深みへと引きずり込まれていく。泡の軌跡を残しながら、どんどんと深く、深く。気がつけば海面は遥か頭上、太陽の光が水を通して揺らめき、幻想的な光のカーテンを作り出していた。
透明度の高い海中世界。サンゴが生い茂る海底には、色とりどりの熱帯魚たちが宝石のように舞い踊る。しかし、そんな美しさに見とれている場合ではない。
(や、やばい! このままじゃ……!)
肺が空気を求めて悲鳴を上げ始める。ユウキは必死にリベルの手を振りほどこうともがいた。
「んっ! んっ!! んっ!!!」
泡が口から漏れ、パニックが全身を支配する。
『なーにやってんの、息なんかしなくたって死なないわよ。あなたもう【神様】なんだから』
リベルの声が、呆れたように響いた。
(へ……?)
思考が一瞬停止する。息をしなければ死ぬ――――それは人間の絶対的な掟。しかし今、その根本的な法則さえも意味を失ったとリベルは言う。
『【息しないと死ぬ】なんて思ってるから苦しくなるのよ。【平気だ】と思ってごらんなさい』
海中で優雅に漂うリベルが、母親が子供を諭すような優しい笑顔を向けている。青い髪が海流に揺れ、まるで人魚のようである。
(そんな馬鹿な……。でも……)
半信半疑ながらも、ユウキは意識を切り替えてみる。ここはコンピューターが創り出した世界――――。ゲームの中なら、ルールは管理者次第で変えられる。であるなら、ここでも呼吸のルールは自分が決められるに違いない――――。
(息は……必要ない。大丈夫だ……)
強く、強く思い込む。すると不思議なことに、肺の苦しさがすーっと消えていった。まるで地上にいるかのような、穏やかな感覚が全身を包み込む。
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