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第二章 街へ
第52話 不死身の男
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そして、同じような展開がまた始まる。
自信満々の表情で再び攻撃を開始したキリング。
だが、キリングが追えばルークが逃げる。
キリングが止まれば即座にルークが踏み込んで反撃するが、キリングの得体の知れなさを警戒しながらなので、遠い間合いから、それほど鋭い攻めというわけではなく、キリングも余裕を持って躱せている。
キリング「どうした、逃げてばかりでは勝負はつかんぞ? そんなんで本当にバッケンに勝ったのか?」
実はキリングは、バッケンとの戦いを経て、少し戦い方を工夫していたのだが、あえてそれは言わずに煽っているのである。
だがルークも、たしかにキリングの言う通りだと思う。
もう半歩踏み込んで、必殺の一撃を放てば終わる。今のキリングの動きならば、確実にそれは可能なはず……
意を決したルークは、キリングの攻撃に合わせて前に出た。振り下ろされる剣撃を紙一重で躱しながら、キリングの横を走り抜けるように胴を薙ぐ。
十分近い間合いに踏み込んでの腰の入った一撃である。木剣であり、キリングは革製の胴当てを着けてはいるが、それでも肋骨が砕ける手応えが確実にあった。
キリング「ふぐぅっ……!」
だがキリングはルークの攻撃を一切防御しようとせず、躰で受け止めながら、完全には振り下ろされていなかった剣を再び振り上げルークを追って向きを変える。(実はキリングの攻撃はフェイントであった。)
ポーリン「相打ち狙い?!」
どんな達人も、自分が攻撃している最中に防御はできない。全力で剣を打ち込んでいる最中のルークにはこれは躱せない攻撃である。キリングが剣を振り下ろせば当たるだろう。
だが、ルークはそのまま腰を入れて剣を振り抜いた。
移動速度に全体重を乗せたルークの剣撃の重さでキリングの躰が後方へ流れる。肋骨が折れた痛みでキリングもそれほど踏ん張ることはできなかったようだ。キリングの躰が流れた事でわずかに間合いがはずれ、キリングの攻撃は空を切り、ルークは難を逃れた。
即座に距離を取り残心の構えのルーク。
危ないタイミングではあったが、確実にキリングの肋骨は粉砕した手応えがあった。勝負はついたはず……
…だが、キリングは気合を入れると再び剣を構えてみせた。木剣であるにも関わらず裂けてしまっている皮の胴当てがルークの攻撃の鋭さを物語っているが、その下の、打たれたはずの胴体はどうやら無傷のようである。
ルーク「確かに、骨を砕いた感触がありましたが……
…治癒魔法?」
キリング「バレたか。確かに骨は折れたが、即座に治療した。俺は剣士だが【ヒール】が特技なんだよ」
ルーク「すごい治癒魔法ですね、戦闘中に一瞬で骨折を治療するなんて」
キリング「ああ、自分の身体にしか効かないんだけどな。その代わり、どんな怪我も一瞬で治るんだ。なかなか面倒な相手だろう?」
キリングは、攻撃を受けても瞬時にそれをその場で治療し、そのまま反撃してくるのである。これこそが、バッケンをして「面倒な相手」と言わしめたキリングの捨て身の戦法なのであった。
“不死身のキリング” そう渾名されていたキリングの瞬間治癒魔法は、実は伝説級であった。
キリングの【ヒール】が特別強力というわけではなく、それは他人に使ってみると平凡な効果しかない。だが、キリング自身の特異体質と合わさると、恐ろしく効果を発揮するのである。
キリングはかつて、危険度Aランク超と言われている魔物 “デュラハーン” と戦い、剣で首を斬られた事があった。それは、普通の冒険者ならば首を完全に断ち切られていた一撃であったのだ。
だが、首が斬られる端から瞬時に治癒して繋ぎ合わせていく事でキリングは命を存えた。周囲から見るとそれはまるで、剣が首を通り抜けてしまったかのようにさえ見えたものだ。さすがのデュラハーンも動揺したのか隙を見せ、そこを突いてキリングが魔石を砕き勝利したのである。
ただ、そのような治癒魔法はさすがのキリングにとっても一生に一度できるかどうかという無茶であり、キリングの心にトラウマを残したのだった。
無我夢中、死にたくない思いで必死で首を繋ぎ合わせたが、もう一度やれと言われてもできる自信はない……
それを機に、キリングは現役を引退し、ギルドマスターとなったのである。
戦闘中に瞬時に治療しながら戦いを続行できる、確かに凄い能力である。
ルークも【ヒール】が使えるのだから同じように……というわけにも行かない。キリングは治癒魔法で打たれても瞬時に治療できるが、ルークにはたしてそこまで高速の【ヒール】が使えるかどうか……
ルークもそこまで治療の速度を意識して試した事はないが、並の冒険者の【ヒール】ではそんな事は不可能なのは間違いない。
それに、仮にできたとしても、かなり無茶な戦法なのは確かである。打たれても治るとは言え、痛みは感じるのだから。
打たれる痛みの恐怖に耐えながら前に出て。実際に攻撃を受けてその激しい痛みに耐えながら、怯まず攻撃を繰り出すというのは、非常に強い勇気と忍耐を必要とするだろう。それを可能にするキリングの精神力は、さすが元Aランクというものなのだ。
(まぁ、デュラハーンに首を斬られてその恐怖に負けて引退を余儀なくされたのではあるが…)
ルーク「……あれ? そう言えば魔法はなしって言ってませんでしたっけ?」
キリング「そっ、それはだな、攻撃魔法はなし、って事だ」
ポーリン・メア「ずるい……」
ルーク「OKおーけー、じゃぁ治癒魔法は有りとしましょう。でも、ネタが分かってしまえば、もう同じ手は食わないですよ?」
キリング「どうかな? 今のだってギリギリやっと躱したってとこじゃなかったか? 次は外さん」
そう言うと、キリングは剣を大上段に振り上げたまま、ズンズン無造作にルークに近づいて来た。
それまでは、ギリギリ攻撃が届く距離で剣を振り下ろしてたキリングだったが、今度は拙速に攻撃せず、防御を捨てて必殺の間合いに入ってくるようになったのだ。
しかも今回は、攻撃せずにどんどん間合いを詰めてくるのだ。
これは実はかなり厄介な戦法である。
戦闘についてのごく基本的な話だが、攻撃というのは二種類あると言える。
一つは、相手の事など考えずただ攻撃する方法。もう一つは、相手の動きに合わせて攻撃する方法である。
前者は何も考えてない初心者レベルと言えるが、これも磨き抜いて極めれば十分有効な攻撃にもなりえる。たとえば、相手が反応できないほどの超高速で攻撃をしかけるとか、相手の防御が意味をなさないほど圧倒的な攻撃力を身につける、などである。
中級以上になれば当然、相手の動きを見ながらそれに合わせて攻防が行われるようになってくる。
特に、相手の攻撃に合わせてカウンターを取りに行くような戦い方が得意な場合は、基本的には常に “受け” から戦いが始まる事になる。捨て身の戦法はこの究極という事になるのだが……
逆に言えば、相手の動きに合わせる、相手の動きを利用する戦法の場合は、相手が攻撃してくれないと何もできないという事になる。
つまり、キリングが自分から攻撃する事をやめ、完全に捨て身の相打ち狙いに徹してしまった場合、ルークが攻撃を仕掛けない限りは、戦いが成立しなくなってしまうのだ。
戦いたくないのであればそれで良い。だが、これは昇級のための審査である。戦いが成立しないと困るのはルークのほうなのである。
逃げ回っていれば相打ち戦法に掛かる事はないが、それではまるで、キリングを恐れてルークがひたすら逃げ回っているだけという構図に見えてしまう。それでは試験は不合格になってしまうかも知れない。
結局、ルークのほうから攻撃を仕掛けるしかないのだ。だが、攻撃を仕掛ければ、相打ち上等で防御を一切考えない攻撃が襲ってくる。
ルーク「なるほど、確かに厄介ですねぇ……
…どうしよ?」
自信満々の表情で再び攻撃を開始したキリング。
だが、キリングが追えばルークが逃げる。
キリングが止まれば即座にルークが踏み込んで反撃するが、キリングの得体の知れなさを警戒しながらなので、遠い間合いから、それほど鋭い攻めというわけではなく、キリングも余裕を持って躱せている。
キリング「どうした、逃げてばかりでは勝負はつかんぞ? そんなんで本当にバッケンに勝ったのか?」
実はキリングは、バッケンとの戦いを経て、少し戦い方を工夫していたのだが、あえてそれは言わずに煽っているのである。
だがルークも、たしかにキリングの言う通りだと思う。
もう半歩踏み込んで、必殺の一撃を放てば終わる。今のキリングの動きならば、確実にそれは可能なはず……
意を決したルークは、キリングの攻撃に合わせて前に出た。振り下ろされる剣撃を紙一重で躱しながら、キリングの横を走り抜けるように胴を薙ぐ。
十分近い間合いに踏み込んでの腰の入った一撃である。木剣であり、キリングは革製の胴当てを着けてはいるが、それでも肋骨が砕ける手応えが確実にあった。
キリング「ふぐぅっ……!」
だがキリングはルークの攻撃を一切防御しようとせず、躰で受け止めながら、完全には振り下ろされていなかった剣を再び振り上げルークを追って向きを変える。(実はキリングの攻撃はフェイントであった。)
ポーリン「相打ち狙い?!」
どんな達人も、自分が攻撃している最中に防御はできない。全力で剣を打ち込んでいる最中のルークにはこれは躱せない攻撃である。キリングが剣を振り下ろせば当たるだろう。
だが、ルークはそのまま腰を入れて剣を振り抜いた。
移動速度に全体重を乗せたルークの剣撃の重さでキリングの躰が後方へ流れる。肋骨が折れた痛みでキリングもそれほど踏ん張ることはできなかったようだ。キリングの躰が流れた事でわずかに間合いがはずれ、キリングの攻撃は空を切り、ルークは難を逃れた。
即座に距離を取り残心の構えのルーク。
危ないタイミングではあったが、確実にキリングの肋骨は粉砕した手応えがあった。勝負はついたはず……
…だが、キリングは気合を入れると再び剣を構えてみせた。木剣であるにも関わらず裂けてしまっている皮の胴当てがルークの攻撃の鋭さを物語っているが、その下の、打たれたはずの胴体はどうやら無傷のようである。
ルーク「確かに、骨を砕いた感触がありましたが……
…治癒魔法?」
キリング「バレたか。確かに骨は折れたが、即座に治療した。俺は剣士だが【ヒール】が特技なんだよ」
ルーク「すごい治癒魔法ですね、戦闘中に一瞬で骨折を治療するなんて」
キリング「ああ、自分の身体にしか効かないんだけどな。その代わり、どんな怪我も一瞬で治るんだ。なかなか面倒な相手だろう?」
キリングは、攻撃を受けても瞬時にそれをその場で治療し、そのまま反撃してくるのである。これこそが、バッケンをして「面倒な相手」と言わしめたキリングの捨て身の戦法なのであった。
“不死身のキリング” そう渾名されていたキリングの瞬間治癒魔法は、実は伝説級であった。
キリングの【ヒール】が特別強力というわけではなく、それは他人に使ってみると平凡な効果しかない。だが、キリング自身の特異体質と合わさると、恐ろしく効果を発揮するのである。
キリングはかつて、危険度Aランク超と言われている魔物 “デュラハーン” と戦い、剣で首を斬られた事があった。それは、普通の冒険者ならば首を完全に断ち切られていた一撃であったのだ。
だが、首が斬られる端から瞬時に治癒して繋ぎ合わせていく事でキリングは命を存えた。周囲から見るとそれはまるで、剣が首を通り抜けてしまったかのようにさえ見えたものだ。さすがのデュラハーンも動揺したのか隙を見せ、そこを突いてキリングが魔石を砕き勝利したのである。
ただ、そのような治癒魔法はさすがのキリングにとっても一生に一度できるかどうかという無茶であり、キリングの心にトラウマを残したのだった。
無我夢中、死にたくない思いで必死で首を繋ぎ合わせたが、もう一度やれと言われてもできる自信はない……
それを機に、キリングは現役を引退し、ギルドマスターとなったのである。
戦闘中に瞬時に治療しながら戦いを続行できる、確かに凄い能力である。
ルークも【ヒール】が使えるのだから同じように……というわけにも行かない。キリングは治癒魔法で打たれても瞬時に治療できるが、ルークにはたしてそこまで高速の【ヒール】が使えるかどうか……
ルークもそこまで治療の速度を意識して試した事はないが、並の冒険者の【ヒール】ではそんな事は不可能なのは間違いない。
それに、仮にできたとしても、かなり無茶な戦法なのは確かである。打たれても治るとは言え、痛みは感じるのだから。
打たれる痛みの恐怖に耐えながら前に出て。実際に攻撃を受けてその激しい痛みに耐えながら、怯まず攻撃を繰り出すというのは、非常に強い勇気と忍耐を必要とするだろう。それを可能にするキリングの精神力は、さすが元Aランクというものなのだ。
(まぁ、デュラハーンに首を斬られてその恐怖に負けて引退を余儀なくされたのではあるが…)
ルーク「……あれ? そう言えば魔法はなしって言ってませんでしたっけ?」
キリング「そっ、それはだな、攻撃魔法はなし、って事だ」
ポーリン・メア「ずるい……」
ルーク「OKおーけー、じゃぁ治癒魔法は有りとしましょう。でも、ネタが分かってしまえば、もう同じ手は食わないですよ?」
キリング「どうかな? 今のだってギリギリやっと躱したってとこじゃなかったか? 次は外さん」
そう言うと、キリングは剣を大上段に振り上げたまま、ズンズン無造作にルークに近づいて来た。
それまでは、ギリギリ攻撃が届く距離で剣を振り下ろしてたキリングだったが、今度は拙速に攻撃せず、防御を捨てて必殺の間合いに入ってくるようになったのだ。
しかも今回は、攻撃せずにどんどん間合いを詰めてくるのだ。
これは実はかなり厄介な戦法である。
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前者は何も考えてない初心者レベルと言えるが、これも磨き抜いて極めれば十分有効な攻撃にもなりえる。たとえば、相手が反応できないほどの超高速で攻撃をしかけるとか、相手の防御が意味をなさないほど圧倒的な攻撃力を身につける、などである。
中級以上になれば当然、相手の動きを見ながらそれに合わせて攻防が行われるようになってくる。
特に、相手の攻撃に合わせてカウンターを取りに行くような戦い方が得意な場合は、基本的には常に “受け” から戦いが始まる事になる。捨て身の戦法はこの究極という事になるのだが……
逆に言えば、相手の動きに合わせる、相手の動きを利用する戦法の場合は、相手が攻撃してくれないと何もできないという事になる。
つまり、キリングが自分から攻撃する事をやめ、完全に捨て身の相打ち狙いに徹してしまった場合、ルークが攻撃を仕掛けない限りは、戦いが成立しなくなってしまうのだ。
戦いたくないのであればそれで良い。だが、これは昇級のための審査である。戦いが成立しないと困るのはルークのほうなのである。
逃げ回っていれば相打ち戦法に掛かる事はないが、それではまるで、キリングを恐れてルークがひたすら逃げ回っているだけという構図に見えてしまう。それでは試験は不合格になってしまうかも知れない。
結局、ルークのほうから攻撃を仕掛けるしかないのだ。だが、攻撃を仕掛ければ、相打ち上等で防御を一切考えない攻撃が襲ってくる。
ルーク「なるほど、確かに厄介ですねぇ……
…どうしよ?」
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