商科論

藤本夏実

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商いバイブルシリーズ2

飛来新 第4話

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そうして、次の朝のことです。智子は智に言いました。
「私は買付や商売のことはわからないけど、柿をつめて隣街へもう一度向かうならそのための袋が要ると思うの。それも、タダでいいのなら何でもない紙袋でも構わないわ。でもね、なぜかわからないけど。一つ商いとなると袋は毎回同じマークが入っていた方がやりやすい、信用となると思うの。どうかな。」

「それはいい考えだね。では探しにいこう。」

二人はボックスライトの中央駅に向かいました。その辺りには必要な材料等が全てある文化街となっていたのでした。二人はその文化街で ヰ こんなマークの入った袋を10枚程用意してもらうことにしました。

次に二人は考えました。ここへはバスで来たけど商売でもこんなバスの往復でやっていけないものかな。それに週にどれくらいの往復ができるのだろう。そう、毎日の往復ができるのならバス会社も協力してくれるかもしれない。そこで黄色のコンテナを用意してもらうことにしました。

そんな二人でしたが、自ら商売を始めるのはやっぱり不安だったため、二人は部屋で待つことにしました。そうして、二人が部屋で三日を過ごし四日目の朝のことです。二人の宿のご主人が二人にいいました。
「君たち宛にこんなものが届いているよ。」
見るとそれは ヰ のマークの入った袋30枚でした。二人は計算通りだなと思いましたがそれでもこれだけでは始められません。そこでもう少し待つことにしました。

そうして、12月に入った頃です。二人の所に柿の実が入ったコンテナが届きました。

でも、その柿の実のコンテナには少し不可思議な所があることに二人は気づきました。それは黄色のコンテナを頼んだはずなのに、ブルーつまり青色のコンテナだったのです。そこで二人は思案のしなおしをすることにしました。なぜなら、二人がコンテナを黄色にしたのは二人を運んでくれたバスに黄色の線が入っていたからでした。二人はこのコンテナではバスで運べるものではないと思いました。
 そこで二人はこの柿を使い何か加工できないものかと思いました。季節は12月、もうすぐクリスマスです。でも柿なんてクリスマスのイメージではありません。何がいいものか?

「柿を飾り彫りにし、干してクリスマスツリーのオーナメントなんてどうかしら?」

智子がいいました。

「オーナメント?」
 
「柿は普通なら、そのまま食べるか干し柿にするかでしょ。それを食べるためではなく目で視る柿にしあげるのよ。」

二人は試しに皮付きの柿をこんな形に仕上げることにしました。それは柿で作ったクリスマスブーツの形です。『これなら使えるな』二人は思いました。
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