独裁者の早とちり

morituna

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独裁者の早とちり

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   North Barley Aerospace Defense Command、略称:NORBAD ノラバド
北麦国航空宇宙防衛司令部(きたむぎこくこうくううちゅうぼうえいしれいぶ)は、岩垣島の地下深くに設置されている。
   隊員の時差ボケを防ぐため、毎日、島の地表が日没を迎えると、司令部内の全館にわたり、童謡唱歌の「赤とんぼ」を流した後、照明が昼間仕様から夜間仕様に切り替わります。 
   照明が切り替わったタイミングで、共に大型スクリーンを見ていた幕僚長は、基地指令に、
 「ここは、カクノウチコミ が、良いと思います。」と、意見を述べた。
  基地指令は、「お前のアドバイスに従って、敵陣営に、カクを打ち込んでみよう。」といった。

  その時、全館にわたり、ブラック警報が発令された。
  何らかの探知装置を持った隊員達がドカドカと、レクレーションルームに入ってきた。
  隊員は、「盗聴器の反応が出たので、調査に来ました。」といった。
 探知装置を持った隊員が、「この OK Goggles (オーケー ゴーグル)に、照明連動型の盗聴器が仕込まれていると思われる。」と、言った。
   隊員は、LAN ケーブルをひっこ抜き、OK Goggles (オーケー ゴーグル)を足で踏みつぶそうとした。
非番の基地指令は、「壊すな、中身を検査しろ。」といった。
   探査装置を持った隊員達は、OK Goggles (オーケー ゴーグル)を、  
持って 出ていった。

  将棋初心者の基地指令は、「ジャマが入った。つずきをやろう。」
 「お前のアドバイスに従って、敵陣営に、角を打ち込もう。」といった。


基地指令は、「余談であるが、ここNORBAD(ノラバド)には、核ミサイルは配備されていない。」
「通常弾頭のトモハーケン巡航ミサイルが300発、配備されているだけだ。」
「よって、敵の陣営に、核の打ち込みは、出来ないのだ。」と、独り言を言った。

  基地指令は、ポインターを操作した。
  大型スクリーンは、
『先手 基地指令 4一角、角成り(よんいちかく、かくなり)、王手』
『後手 AI    4一王、(よんいちぎょく)、馬取り』と、発声した。

「おい、幕僚長、馬が取られてしまったぞ。」
「いや、大丈夫、」幕僚長は、基地指令 の代わりに、ポインターを操作した。

  大型スクリーンは、
『先手 基地指令 4一桂、王取り (よんいちけい、ぎょくとり)』
『45手で、基地指令 の勝ちとなりました。』と、発声した。
基地指令は、「我が陣営は、勝利した。
今夜は、ここで、宴会だ。」と、叫んだ。

  このころ、根城(ねじろ)共和国の独裁者、金三胖(ジンサンパン)は、OK Goggles (オーケー ゴーグル)に仕込んだ盗聴器から 得た情報を誤認識して、北麦国(きたむぎこく)が、カクノウチコミ、つまり、根城(ねじろ)共和国への先制核攻撃を画策していると、思い込んだ。
  金三胖(ジンサンパン)は、核のフットボールを操作して、ミサイル発射基地へ、「核ミサイル海王星1号と、地中貫通ミサイル冥王星1号とを発射しろ。」と緊急命令を出した。
  核ミサイル海王星1号は、ロフテッド軌道で打ち上げられ、岩垣島の上空で高高度核爆発を起こした。
NORBAD(ノラバド)は、高高度核爆発によって発生した強力な電磁パルスにより、機能停止に陥った。
そして、地中貫通ミサイル冥王星1号が飛来して、無防備状態の司令部を直撃した。

  根城(ねじろ)共和国の独裁者、金三胖(ジンサンパン)により、禁じ手を食らった、幕僚長、基地指令は、永遠に、宴会を行うことができなくなった。
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