1 / 1
忘れ物~質草~
しおりを挟む
夜間、車を走らせていた。
街灯もない真っ暗な夜道を、車のライトだけを頼りに。
速度メーターは70km/hを指している。
山道だろう、緩く傾斜した道はぐねぐねとしており、反射板がキラキラと道の端を示している。
ふと、対向車がぞろぞろとやって来てトンネルに吸い込まれていった。
バックミラーに映るトンネルに。
知らず踏み込んだのか、メーターは80km/hを指している。
再び対向車の群れがやって来て通り過ぎ、そして再びトンネルへと吸い込まれていった。
何かが奇異しかった。
そもそも何故こんな場所で車を走らせているんだったか?
そうだ。
祖母だ。
祖母が、忘れ物を取りに行って欲しいと頼んできたのではなかったか?
「……さんていうお家なんだけど……を忘れちゃって」
何さんで、何を忘れてたんだったか?
三度、対向車の群れが、今度は随分と長い行列が前からやって来た。そして背後のトンネルへと吸い込まれていく。
いや。
何故、気付かなかった?
速度メーターは95km/hを越えようとしている。
トンネルは、変わらずバックミラーに映り込んでいる。
山道を、ぐねぐねと走るこの車の後ろに、トンネルはまるで当たり前かのように存在し、次々と対向車を呑み込んでいっている。
スピードを落とせば、対向車と同じ様にトンネルに呑み込まれるだろう。
祖母には、今日は諦めて貰おう。
片手でスマホを操作し、祖母へ電話をかける。
と。
RRRRRR……と後部座席で呼び出し音が鳴った。
思わず振り返ると助手席の後ろに背を丸めた小さな影が見える。
刹那、派手なクラクションに慌てて正面に向き直った。
「なあに、電話なんかして」
祖母がのんびりと声を上げる。
「ば、ばあちゃん、あのさ……」
祖母が居た事に、1人では無かった事に安堵する自分を感じる。
「ごめん、忘れ物、今度で良いかな?」
今はちょっとそれどころではない。
「ああいや、大切なものでねぇ……。大切なものなんだよ。取りに行かなきゃ。お願いだから、ねぇ?」
懇願するように祖母が言う。
数瞬の迷いの後、兎に角逃げ切ってから考えようと決めた。
「ばあちゃん、ちょっと飛ばす。しっかり捕まっててね」
上っているか下っているかわからない道を、アクセルをグンと踏み込み、メーターは100km/hを超えた。
徐々に、徐々にトンネルが遠去かり、一時間も飛ばしていただろうか、気が付けば車は見知った道を走っており、トンネルは何処にも見えなくなっていた。
スピードも60km/hまで戻し、コンビニの駐車場へと車を入れて停める。
「ちょっと珈琲買ってくるけど……」
振り返って祖母に声を掛けようとすると、祖母の姿は何処にも無かった。ただ、祖母の携帯電話だけが後部座席に置いてあった。
スマホが鳴る。
母の名が表示されていた。
「……はい」
「繋がった! あんた今どこ? お婆ちゃんが大変なの! すぐに病院に来て! わかるわよね?」
母が取り乱して病院の名を告げる。
そうだ。
祖母はもう何ヵ月も入院していて、何度も見舞いに行っていたではないか。
「わ……かった……。すぐ行く」
病院はここから車で30分程で着く。
訳もわからず祖母の携帯電話をポケットに突っ込み、珈琲を買う。
温かい珈琲は、何故かしょっぱかった。
祖母は、もしかして、祖母が、最後の力を振り絞って助けてくれたのだろうか?
溢れ出る涙を止められず、車の中で一頻り声を上げて泣いた。
泣いて泣いて、やっと息を整えた頃には珈琲はすっかりと冷めていた。
病院へ行かねば。
エンジンをかけて病院へと走らせる。
到着すると祖母はもうすっかりと冷たくなっていた。
微笑むような安堵したような表情に、再び涙が溢れる。
父と母が疲弊しきった表情で椅子に座り込んでいた。
それからは目まぐるしく時が進んだ。
葬儀屋の手配、火葬、喪服、お坊さんの読経、忌明けの食事会……。
慌ただしく、しなければいけない事が押し寄せてきた。
「そう言えばさ……」
食事会を終えて家に帰ると、両親がソファーへ沈み込むように座った。
せめてもの労いにと珈琲を淹れる。
「俺、あの日、ばあちゃんに助けて貰ったんだ」
「あの日?」
「ばあちゃんが死んだ日」
「死んだ日って……」
「あの日、何かわからないけどトンネル?穴?に追い掛けられてて……。ばあちゃんが忘れ物を取ってきて欲しいって一緒に車に乗ってて……」
「それって、婆さん、幽体離脱してたって事か?」
「お婆ちゃん、最期に雄太の所に行ったのねぇ……」
「ばあちゃんのおかげで俺、助かったんだと思う」
「そっかぁ、お婆ちゃん……」
「婆さん、雄太の事ずっと、気にしてたもんな」
「で、さ。ばあちゃんの言ってた忘れ物を、取りに行こうかなって思うんだ」
それから少しして、葬儀に来て貰った祖母の交友関係を当たり、忘れ物を預かってないかを聞いて回った。
すると、それならあの人だろうと1人の名前が上がった。
入院前、祖母が懇意にしていたと言う祖母と同年代の女性。
電話は無いというその女性の家へ、大体の住所を頼りに車を走らせる。
マップは何も無い場所を指し示したが、まぁ近くまで行けば分かるだろうと高を括った。
果たして、その住所には平屋の古そうな木造の大きな家が建っていた。
30分程で迷う事なく辿り着いたその場所は、あの日、母からの電話を受けたコンビニに程近かった。
弔問客の中で、ただ1人、名前だけで住所を書かなかった人物。
インターホンは、無い。ノックをし、引戸をおずおずと開け「すみません」と奥へ声を掛けた。
随分と暗い。人が住んでいるのが疑わしい程度には。だが、返事は意外にもあった。
「はぁい」と返ってきた声に相応しい腰の曲がった、小さな老婆が奥から現れた。
「あら、フミさんのとこの」
「その節はありがとうございました」
「いえいえ、御愁傷様でございます」
「何か祖母の忘れ物を預って頂いていると伺っておりまして」
「……ああ、そうでしたわね」
老婆は残念そうに頬に手を当てる。
「四十九日迄待って頂けませんか? そちらさんも落ち着かないでしょう?」
「いえ、折角来たので、受け取って帰りたいのですが」
「困ったねぇ。あれは質草なんですよ」
「え?」
祖母が借金をしていたという話は聞いた事が無い。
「いくら借りていたんですか? と言うか借用書はあるんですか?」
「金じゃないんですよ。フミさんはまだ女学生だった頃にある約束をアタシとしましてね」
長くなるからと老婆は奥へ招き入れた。
老婆の話はこうだった。
身分違いの恋をしていた当時の祖母は、学校裏の山で朽ちた社を見つける。
祖母は、まだ幼く、初めての恋におぼれていた。
そして、恋の成就を社に願った。
自分の全てを捧げても良い、と。
恋は叶った。
子ができ、孫ができ、人生も終盤になった頃、ヨリ子と名乗る老婆が現れた。
雄太の目の前の老婆である。
二人は仲良くなり、ある日、フミが言ったと言う。
「孫はアタシの全てだよ」と。
だから。
忘れ物というのはその言葉だ。
老婆の目が、口が、冥く沈む。
歯が、まるでトンネルの中の照明の様だった。
ぐらり、と目眩がした。
気が付くと、車を運転していた。
日が落ちていたのだろうか。
街灯もない真っ暗な夜道を、車のライトだけを頼りに。
速度メーターは70km/hを指している。
山道だろう、緩く傾斜した道はぐねぐねとしており、反射板がキラキラと道の端を示している。
対向車がトンネルに吸い込まれていった。
バックミラーに映る、あのトンネルに。
後部座席で、祖母の携帯電話が鳴る。
街灯もない真っ暗な夜道を、車のライトだけを頼りに。
速度メーターは70km/hを指している。
山道だろう、緩く傾斜した道はぐねぐねとしており、反射板がキラキラと道の端を示している。
ふと、対向車がぞろぞろとやって来てトンネルに吸い込まれていった。
バックミラーに映るトンネルに。
知らず踏み込んだのか、メーターは80km/hを指している。
再び対向車の群れがやって来て通り過ぎ、そして再びトンネルへと吸い込まれていった。
何かが奇異しかった。
そもそも何故こんな場所で車を走らせているんだったか?
そうだ。
祖母だ。
祖母が、忘れ物を取りに行って欲しいと頼んできたのではなかったか?
「……さんていうお家なんだけど……を忘れちゃって」
何さんで、何を忘れてたんだったか?
三度、対向車の群れが、今度は随分と長い行列が前からやって来た。そして背後のトンネルへと吸い込まれていく。
いや。
何故、気付かなかった?
速度メーターは95km/hを越えようとしている。
トンネルは、変わらずバックミラーに映り込んでいる。
山道を、ぐねぐねと走るこの車の後ろに、トンネルはまるで当たり前かのように存在し、次々と対向車を呑み込んでいっている。
スピードを落とせば、対向車と同じ様にトンネルに呑み込まれるだろう。
祖母には、今日は諦めて貰おう。
片手でスマホを操作し、祖母へ電話をかける。
と。
RRRRRR……と後部座席で呼び出し音が鳴った。
思わず振り返ると助手席の後ろに背を丸めた小さな影が見える。
刹那、派手なクラクションに慌てて正面に向き直った。
「なあに、電話なんかして」
祖母がのんびりと声を上げる。
「ば、ばあちゃん、あのさ……」
祖母が居た事に、1人では無かった事に安堵する自分を感じる。
「ごめん、忘れ物、今度で良いかな?」
今はちょっとそれどころではない。
「ああいや、大切なものでねぇ……。大切なものなんだよ。取りに行かなきゃ。お願いだから、ねぇ?」
懇願するように祖母が言う。
数瞬の迷いの後、兎に角逃げ切ってから考えようと決めた。
「ばあちゃん、ちょっと飛ばす。しっかり捕まっててね」
上っているか下っているかわからない道を、アクセルをグンと踏み込み、メーターは100km/hを超えた。
徐々に、徐々にトンネルが遠去かり、一時間も飛ばしていただろうか、気が付けば車は見知った道を走っており、トンネルは何処にも見えなくなっていた。
スピードも60km/hまで戻し、コンビニの駐車場へと車を入れて停める。
「ちょっと珈琲買ってくるけど……」
振り返って祖母に声を掛けようとすると、祖母の姿は何処にも無かった。ただ、祖母の携帯電話だけが後部座席に置いてあった。
スマホが鳴る。
母の名が表示されていた。
「……はい」
「繋がった! あんた今どこ? お婆ちゃんが大変なの! すぐに病院に来て! わかるわよね?」
母が取り乱して病院の名を告げる。
そうだ。
祖母はもう何ヵ月も入院していて、何度も見舞いに行っていたではないか。
「わ……かった……。すぐ行く」
病院はここから車で30分程で着く。
訳もわからず祖母の携帯電話をポケットに突っ込み、珈琲を買う。
温かい珈琲は、何故かしょっぱかった。
祖母は、もしかして、祖母が、最後の力を振り絞って助けてくれたのだろうか?
溢れ出る涙を止められず、車の中で一頻り声を上げて泣いた。
泣いて泣いて、やっと息を整えた頃には珈琲はすっかりと冷めていた。
病院へ行かねば。
エンジンをかけて病院へと走らせる。
到着すると祖母はもうすっかりと冷たくなっていた。
微笑むような安堵したような表情に、再び涙が溢れる。
父と母が疲弊しきった表情で椅子に座り込んでいた。
それからは目まぐるしく時が進んだ。
葬儀屋の手配、火葬、喪服、お坊さんの読経、忌明けの食事会……。
慌ただしく、しなければいけない事が押し寄せてきた。
「そう言えばさ……」
食事会を終えて家に帰ると、両親がソファーへ沈み込むように座った。
せめてもの労いにと珈琲を淹れる。
「俺、あの日、ばあちゃんに助けて貰ったんだ」
「あの日?」
「ばあちゃんが死んだ日」
「死んだ日って……」
「あの日、何かわからないけどトンネル?穴?に追い掛けられてて……。ばあちゃんが忘れ物を取ってきて欲しいって一緒に車に乗ってて……」
「それって、婆さん、幽体離脱してたって事か?」
「お婆ちゃん、最期に雄太の所に行ったのねぇ……」
「ばあちゃんのおかげで俺、助かったんだと思う」
「そっかぁ、お婆ちゃん……」
「婆さん、雄太の事ずっと、気にしてたもんな」
「で、さ。ばあちゃんの言ってた忘れ物を、取りに行こうかなって思うんだ」
それから少しして、葬儀に来て貰った祖母の交友関係を当たり、忘れ物を預かってないかを聞いて回った。
すると、それならあの人だろうと1人の名前が上がった。
入院前、祖母が懇意にしていたと言う祖母と同年代の女性。
電話は無いというその女性の家へ、大体の住所を頼りに車を走らせる。
マップは何も無い場所を指し示したが、まぁ近くまで行けば分かるだろうと高を括った。
果たして、その住所には平屋の古そうな木造の大きな家が建っていた。
30分程で迷う事なく辿り着いたその場所は、あの日、母からの電話を受けたコンビニに程近かった。
弔問客の中で、ただ1人、名前だけで住所を書かなかった人物。
インターホンは、無い。ノックをし、引戸をおずおずと開け「すみません」と奥へ声を掛けた。
随分と暗い。人が住んでいるのが疑わしい程度には。だが、返事は意外にもあった。
「はぁい」と返ってきた声に相応しい腰の曲がった、小さな老婆が奥から現れた。
「あら、フミさんのとこの」
「その節はありがとうございました」
「いえいえ、御愁傷様でございます」
「何か祖母の忘れ物を預って頂いていると伺っておりまして」
「……ああ、そうでしたわね」
老婆は残念そうに頬に手を当てる。
「四十九日迄待って頂けませんか? そちらさんも落ち着かないでしょう?」
「いえ、折角来たので、受け取って帰りたいのですが」
「困ったねぇ。あれは質草なんですよ」
「え?」
祖母が借金をしていたという話は聞いた事が無い。
「いくら借りていたんですか? と言うか借用書はあるんですか?」
「金じゃないんですよ。フミさんはまだ女学生だった頃にある約束をアタシとしましてね」
長くなるからと老婆は奥へ招き入れた。
老婆の話はこうだった。
身分違いの恋をしていた当時の祖母は、学校裏の山で朽ちた社を見つける。
祖母は、まだ幼く、初めての恋におぼれていた。
そして、恋の成就を社に願った。
自分の全てを捧げても良い、と。
恋は叶った。
子ができ、孫ができ、人生も終盤になった頃、ヨリ子と名乗る老婆が現れた。
雄太の目の前の老婆である。
二人は仲良くなり、ある日、フミが言ったと言う。
「孫はアタシの全てだよ」と。
だから。
忘れ物というのはその言葉だ。
老婆の目が、口が、冥く沈む。
歯が、まるでトンネルの中の照明の様だった。
ぐらり、と目眩がした。
気が付くと、車を運転していた。
日が落ちていたのだろうか。
街灯もない真っ暗な夜道を、車のライトだけを頼りに。
速度メーターは70km/hを指している。
山道だろう、緩く傾斜した道はぐねぐねとしており、反射板がキラキラと道の端を示している。
対向車がトンネルに吸い込まれていった。
バックミラーに映る、あのトンネルに。
後部座席で、祖母の携帯電話が鳴る。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
義務ですもの。
あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。
婚約破棄から50年後
あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。
そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。
『お前を愛する事はない』なんて言ってないでしょうね?
あんど もあ
ファンタジー
政略結婚で妻を娶った息子に、母親は穏やかに、だが厳しく訊ねる。
「『お前を愛する事は無い』なんて言ってないでしょうね?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる