170 / 454
【1989/05 komm tanz mit mir Ⅱ】
《第2週 土曜日 夜》② (*)
しおりを挟む
いくら言動が幼くなってある程度の段階でそういうことに興味を持つことくらいはわかる、でも、こういうときにどう相手に触れたらいいのか、どう振る舞うのかなんて何処で知るんだろう。アキくんは不思議なくらいに、そういうことに長けている気がする。
おれの首筋や胸元にキスしながらアキくんはコンドームの封を切って落とし、取り出した中身の裏表を指で探って中央の撓みを指の腹で摘んで潰しておれの先端に充てがった。巻き取られていた部分を下ろしきると枕元から適当にクッションを1つとって腰に当てて仰向けに寝転んだ。
持ち上がった脚を伸ばし、右の踵をおれの肩に載せ、小さい声で「声我慢できなくなっちゃうかもだから、続きもお布団被ってしよ」と誘う。乱雑に寄せられていた上掛けを引っ張って、おれはアキくんの脚の間に体を滑り込ませ覆い被さった。アキくんの脚がおれの腰に巻き付く。
体を密着させて、改めて、アキくんの額の傷跡や頬に口づけて、首から腕の付け根、胸元まで自制を失って食い付くように甘咬みしたり吸った。夢中だった。
胸の小さい柔らかな突起を舌で擽り、歯牙の先で撫でたり舌を当てて強弱をつけて吸ったり転がすように舐るとアキくんは手で口元を必死に押さえ、体を震わせながら息を漏らした。
手探りでおれはローションの入ったチューブの蓋を開けて少し指にとって、アキくんの体の下を手で探った。
おれは自分のものを洗うときに指を触れた感覚では入口そのものがきゅっと窄まっているものだと思っていた。でもアキくんのそこは縦に開いていて、その奥に窄まりがあるような感じになっていた。性器の代わりに使うと、性器に形状が似てくるんだろうか。
そしてアキくんのそこは朝にも感じたけど、自分のものとは違って柔らかくこなれていて、指を押し込むと少しの抵抗はあるもののすぐ飲み込まれてしまう。中の直の粘膜の高い体温が、とろりとした液体で濡れた粘膜が指を包み込む。
指を付け根まで入れて腹側に軽く押し当てて探ると指先の辺りに膨らみを感じ、そこを撫で擦るとアキくんの中がひくひくと震え、ぷっくり胸の突起が膨らむ。おれはそれを舌先で弄んでは時折吸いながら中で動かす指を増やし、アキくんの後孔を解した。
唇を徐々に、脇腹から臍、下腹部まで舌を這わせながら移動し、やがて辿り着いたアキくんのあまりに幼い生殖器を口に含んだ。小さいながらもちゃんと勃っているし、先走りを溢れさせてピクピク反応している。口に含んで包皮を捲り、舌で包むように愛撫するとアキくんは我慢できなくなって声を漏らした。
「ハルくん、だめ、それおかしくなっちゃう、だめ」
脚を閉じようとするのを強引に開かせて、おれは執拗に過敏な先端を舐り、内側から内部の過敏な箇所を指の動きを早めて責めあげた。アキくんは必死に声を抑えてはいるけど、腰をくねらせて堪えても、体温が上がり全身がじわりと汗ばんでいくのがわかる。
そのうち、アキくんが脚はがくがく震わせ、おれにきつくしがみついて絞り出すように声を漏らし、そのまま一気に力尽きた。先端からは射精こそしなかったものの、たっぷりと別な体液が吐き出された。
体の力が抜けきっても、アキくんの体の痙攣はなかなかおさまらない。アキくんの顔に顔を寄せて唇を重ねると、アキくんは夢中でおれの口腔を探って舌を求めた。
たまらなくなっておれもアキくんの舌に舌を絡め、甘咬みしたり吸ったりするうちに唾液が溢れた。アキくんがそれをこく、と喉を鳴らして飲み込むのが聞こえて、頭の中が真っ白になった。
我慢できず、脱力しているアキくんの脚を開いて持ち上げ、位置を確認して自分の先端を押し付けた。朝にしたときよりもすんなり奥まで飲み込まれていく。ザワザワと腰から項まで電流を受けたような刺激が広がっていく。
アキくんの覆い被さって、再びアキくんに口づけながら腰を揺すった。さっきまでの余韻が醒め切らないうちに再び内部を擦り上げられて、アキくんはおれに再び抱きつき、脚で腰をぐっと引き寄せるようにしてしがみついた。
おれが達する前にアキくんは達してしまい、再び脱力していた。おれが達してから気づいて、慌ててゴムを外して口を縛ってティッシュに厳重にくるんで捨ててから声をかけると、ふにゃふにゃになったままへらっと笑って、寝言みたいに「ねむくてもぉうごけないよお…」と潤んだ目で半目で答えた。
そして「ハルくんも、きもちよかった?」と小さく笑って言った。
「うん、ありがと今すごい幸せ」
そう言うと、自分でも気づかないうちに涙が溢れ出して止まらなくなった。アキくんは腕を伸ばしておれを抱き寄せて、わけも分からず鳴いているおれの頭を何度も優しく撫でた。
おれたちがしていることが正しいのかどうかなんてわからなかった。でも、おれはアキくんによって、ようやく救われたのだと、あの時強く感じた。
おれの首筋や胸元にキスしながらアキくんはコンドームの封を切って落とし、取り出した中身の裏表を指で探って中央の撓みを指の腹で摘んで潰しておれの先端に充てがった。巻き取られていた部分を下ろしきると枕元から適当にクッションを1つとって腰に当てて仰向けに寝転んだ。
持ち上がった脚を伸ばし、右の踵をおれの肩に載せ、小さい声で「声我慢できなくなっちゃうかもだから、続きもお布団被ってしよ」と誘う。乱雑に寄せられていた上掛けを引っ張って、おれはアキくんの脚の間に体を滑り込ませ覆い被さった。アキくんの脚がおれの腰に巻き付く。
体を密着させて、改めて、アキくんの額の傷跡や頬に口づけて、首から腕の付け根、胸元まで自制を失って食い付くように甘咬みしたり吸った。夢中だった。
胸の小さい柔らかな突起を舌で擽り、歯牙の先で撫でたり舌を当てて強弱をつけて吸ったり転がすように舐るとアキくんは手で口元を必死に押さえ、体を震わせながら息を漏らした。
手探りでおれはローションの入ったチューブの蓋を開けて少し指にとって、アキくんの体の下を手で探った。
おれは自分のものを洗うときに指を触れた感覚では入口そのものがきゅっと窄まっているものだと思っていた。でもアキくんのそこは縦に開いていて、その奥に窄まりがあるような感じになっていた。性器の代わりに使うと、性器に形状が似てくるんだろうか。
そしてアキくんのそこは朝にも感じたけど、自分のものとは違って柔らかくこなれていて、指を押し込むと少しの抵抗はあるもののすぐ飲み込まれてしまう。中の直の粘膜の高い体温が、とろりとした液体で濡れた粘膜が指を包み込む。
指を付け根まで入れて腹側に軽く押し当てて探ると指先の辺りに膨らみを感じ、そこを撫で擦るとアキくんの中がひくひくと震え、ぷっくり胸の突起が膨らむ。おれはそれを舌先で弄んでは時折吸いながら中で動かす指を増やし、アキくんの後孔を解した。
唇を徐々に、脇腹から臍、下腹部まで舌を這わせながら移動し、やがて辿り着いたアキくんのあまりに幼い生殖器を口に含んだ。小さいながらもちゃんと勃っているし、先走りを溢れさせてピクピク反応している。口に含んで包皮を捲り、舌で包むように愛撫するとアキくんは我慢できなくなって声を漏らした。
「ハルくん、だめ、それおかしくなっちゃう、だめ」
脚を閉じようとするのを強引に開かせて、おれは執拗に過敏な先端を舐り、内側から内部の過敏な箇所を指の動きを早めて責めあげた。アキくんは必死に声を抑えてはいるけど、腰をくねらせて堪えても、体温が上がり全身がじわりと汗ばんでいくのがわかる。
そのうち、アキくんが脚はがくがく震わせ、おれにきつくしがみついて絞り出すように声を漏らし、そのまま一気に力尽きた。先端からは射精こそしなかったものの、たっぷりと別な体液が吐き出された。
体の力が抜けきっても、アキくんの体の痙攣はなかなかおさまらない。アキくんの顔に顔を寄せて唇を重ねると、アキくんは夢中でおれの口腔を探って舌を求めた。
たまらなくなっておれもアキくんの舌に舌を絡め、甘咬みしたり吸ったりするうちに唾液が溢れた。アキくんがそれをこく、と喉を鳴らして飲み込むのが聞こえて、頭の中が真っ白になった。
我慢できず、脱力しているアキくんの脚を開いて持ち上げ、位置を確認して自分の先端を押し付けた。朝にしたときよりもすんなり奥まで飲み込まれていく。ザワザワと腰から項まで電流を受けたような刺激が広がっていく。
アキくんの覆い被さって、再びアキくんに口づけながら腰を揺すった。さっきまでの余韻が醒め切らないうちに再び内部を擦り上げられて、アキくんはおれに再び抱きつき、脚で腰をぐっと引き寄せるようにしてしがみついた。
おれが達する前にアキくんは達してしまい、再び脱力していた。おれが達してから気づいて、慌ててゴムを外して口を縛ってティッシュに厳重にくるんで捨ててから声をかけると、ふにゃふにゃになったままへらっと笑って、寝言みたいに「ねむくてもぉうごけないよお…」と潤んだ目で半目で答えた。
そして「ハルくんも、きもちよかった?」と小さく笑って言った。
「うん、ありがと今すごい幸せ」
そう言うと、自分でも気づかないうちに涙が溢れ出して止まらなくなった。アキくんは腕を伸ばしておれを抱き寄せて、わけも分からず鳴いているおれの頭を何度も優しく撫でた。
おれたちがしていることが正しいのかどうかなんてわからなかった。でも、おれはアキくんによって、ようやく救われたのだと、あの時強く感じた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
【完結】 同棲
蔵屋
BL
どのくらい時間が経ったんだろう
明るい日差しの眩しさで目覚めた。大輝は
翔の部屋でかなり眠っていたようだ。
翔は大輝に言った。
「ねぇ、考えて欲しいことがあるんだ。」
「なんだい?」
「一緒に生活しない!」
二人は一緒に生活することが出来る
のか?
『同棲』、そんな二人の物語を
お楽しみ下さい。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる