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【2020/05 道連れ】
《第3週 金曜日 朝》 (*)
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あのあと、泣く先輩を宥めて着替えさせて一緒に眠った。
早めに動かないといけないのでアラームは朝5時にかけていた。どのみち3時間程度しか寝られないから大した支障はない。
起き上がって洗顔歯磨きを済ませ、クローゼットの前で着替えたものの、後から起きてきた先輩がおれに絡みつき、再び睦み合い戯れる。背後から忍び寄り、腰回りに腕を回してベルトを解いた。
「先輩、時間」
「大学からさほど離れてないし、まだ大丈夫やろ」
ベルトで留めていたスラックスの緩い穿き口から手を差し入れて、中でシャツガーターを留め具を外し、下着の中に手を入れてきた。観念してホックやボタンなどを外し、足元にそのまま落とす。
「ほんと、先輩、そういうとこですよ」
苦笑いしていると、肩越しに顔を寄せて頬に口づけてから耳介や耳朶を舐った。腿の間に熱を持って張り詰めたものを差し入れる。
「…しないんですか?」
「まあ、流石になぁ…この歳で朝からはしんどいわ。それに、こういうときは焦らして名残惜しくさせておいたほうが次楽しめるやろ」
膝を寄せて滾るものを締め付けると、先輩は腰を動かす。脇腹から胸元に延びてきた手が、シャツの生地越しに胸の突起を探り当て、その先端を擦る。サリサリとした感触が加わり、直に触られるより快楽を強く惹起する。
「だからね、発想が下衆いんですよ」
「はは、そう言わんともうちょっと愉しませてぇな」
下着が汚れそうだったので、前側だけずらして自分の下腹部を晒し、その先端を左の手の中に収める。指の腹で鈴口を探ると既に溢れている。先端をそのとろみに包み指で覆い手の中で転がすように撫でた。
脚の間で先輩のものが脈打って内腿の柔い部分を同じ匂いがする体液が汚していく。壁に右手をつき、額を擦り付けて声を漏らすと、耳元で囁く声がした。
「こうしてると、あのときンこと思い出すわ」
「…いつの?」
振り返ると、おれの顎に手を添えて引き寄せて唇を重ねてニヤリと笑う。
「おれの結婚式」
熱帯びた息を吐きながらおれも意地悪く笑ってしまう。
「最っ低、悪趣味」
そう言った傍から先輩の手はおれの下着に延びた。脚の間にあったものを引き抜いて、尻朶を割るように差し入れて陰花の襞に擦り付ける。
「先輩、だめですって、汚れる」
「急に甘えてきたり罵ってみたり、相変わらず思うとおりならんな。マーキングしてやりたくなるんよ、そんなされると」
耳元で息荒く、途切れ途切れに言い、おれを壁に押し付けて体を密着したまま強く擦り付ける。徐々に先端が内部を侵し、結局そのままじわじわ前後しながら奥まで侵入してくる。
爪先立ちの不安定な体勢のまま壁に腕をついて仰け反る。突き上げられる度喘ぎとも呻きともつかない声が出た。抜き差しされる度、既にニ度も冒された中の過敏なところが反応して締め付けて奥へと咥え込もうとする。
「玲、なんとでもしたる、死なせん、愛してる」
やがて一定間隔で放たれた体液で内部に熱と濡れた感触が広がる。それに合わせておかわりを強請るように痙攣を繰り返す。体の力が抜け膝から崩れ落ちそうになるのを、先輩が片腕で腰を抱きかかえて支えた。
先輩は溢れた体液を空いている側の掌で受け止めながら引き抜いて、おれを床に座らせれから手を洗いに行き、ついでにトイレットペーパーをロールごと持ってきた。シャツの裾と床を少し汚したので尻を拭ってから拭いた。
脱力して座り込んでいる傍にしゃがんで、おれの頭を撫でて「ごめんな、結局やってもうた」と言って笑う。笑い事じゃないよ、と思いつつ体を起こして立ち上がる。
着衣の乱れを直して整え直してから買っておいていたもので軽く朝食を摂って、片付けて、先輩と互いに忘れ物がないかチェックして部屋を出た。
できるだけ早いうちに送ってもらい、外来棟の駐車場から入って車を停めてもらって車止めで降りる。先輩が少しだけパワーウィンドウを下げた。
「じゃあ、高輪署の知り合いと調整ついたら可及的速やかに連絡で頼むで、最優先で動いたるさかい」
「うん、じゃあまた、あとで」
病院の入口は警備員が居るし下手に大学側で降りるより安全だった。しかしイチャイチャもできないので、先輩は速やかに去っていった。
外来の建物を突っ切って通り抜け、周りを確認しつつ、自分の研究室に向かう。銃痕の周りはパイロンが置かれ近づけないように囲ってあった。
「ここに通うのもあと僅かだな」と呟いてから、おれは建物に入った。
早めに動かないといけないのでアラームは朝5時にかけていた。どのみち3時間程度しか寝られないから大した支障はない。
起き上がって洗顔歯磨きを済ませ、クローゼットの前で着替えたものの、後から起きてきた先輩がおれに絡みつき、再び睦み合い戯れる。背後から忍び寄り、腰回りに腕を回してベルトを解いた。
「先輩、時間」
「大学からさほど離れてないし、まだ大丈夫やろ」
ベルトで留めていたスラックスの緩い穿き口から手を差し入れて、中でシャツガーターを留め具を外し、下着の中に手を入れてきた。観念してホックやボタンなどを外し、足元にそのまま落とす。
「ほんと、先輩、そういうとこですよ」
苦笑いしていると、肩越しに顔を寄せて頬に口づけてから耳介や耳朶を舐った。腿の間に熱を持って張り詰めたものを差し入れる。
「…しないんですか?」
「まあ、流石になぁ…この歳で朝からはしんどいわ。それに、こういうときは焦らして名残惜しくさせておいたほうが次楽しめるやろ」
膝を寄せて滾るものを締め付けると、先輩は腰を動かす。脇腹から胸元に延びてきた手が、シャツの生地越しに胸の突起を探り当て、その先端を擦る。サリサリとした感触が加わり、直に触られるより快楽を強く惹起する。
「だからね、発想が下衆いんですよ」
「はは、そう言わんともうちょっと愉しませてぇな」
下着が汚れそうだったので、前側だけずらして自分の下腹部を晒し、その先端を左の手の中に収める。指の腹で鈴口を探ると既に溢れている。先端をそのとろみに包み指で覆い手の中で転がすように撫でた。
脚の間で先輩のものが脈打って内腿の柔い部分を同じ匂いがする体液が汚していく。壁に右手をつき、額を擦り付けて声を漏らすと、耳元で囁く声がした。
「こうしてると、あのときンこと思い出すわ」
「…いつの?」
振り返ると、おれの顎に手を添えて引き寄せて唇を重ねてニヤリと笑う。
「おれの結婚式」
熱帯びた息を吐きながらおれも意地悪く笑ってしまう。
「最っ低、悪趣味」
そう言った傍から先輩の手はおれの下着に延びた。脚の間にあったものを引き抜いて、尻朶を割るように差し入れて陰花の襞に擦り付ける。
「先輩、だめですって、汚れる」
「急に甘えてきたり罵ってみたり、相変わらず思うとおりならんな。マーキングしてやりたくなるんよ、そんなされると」
耳元で息荒く、途切れ途切れに言い、おれを壁に押し付けて体を密着したまま強く擦り付ける。徐々に先端が内部を侵し、結局そのままじわじわ前後しながら奥まで侵入してくる。
爪先立ちの不安定な体勢のまま壁に腕をついて仰け反る。突き上げられる度喘ぎとも呻きともつかない声が出た。抜き差しされる度、既にニ度も冒された中の過敏なところが反応して締め付けて奥へと咥え込もうとする。
「玲、なんとでもしたる、死なせん、愛してる」
やがて一定間隔で放たれた体液で内部に熱と濡れた感触が広がる。それに合わせておかわりを強請るように痙攣を繰り返す。体の力が抜け膝から崩れ落ちそうになるのを、先輩が片腕で腰を抱きかかえて支えた。
先輩は溢れた体液を空いている側の掌で受け止めながら引き抜いて、おれを床に座らせれから手を洗いに行き、ついでにトイレットペーパーをロールごと持ってきた。シャツの裾と床を少し汚したので尻を拭ってから拭いた。
脱力して座り込んでいる傍にしゃがんで、おれの頭を撫でて「ごめんな、結局やってもうた」と言って笑う。笑い事じゃないよ、と思いつつ体を起こして立ち上がる。
着衣の乱れを直して整え直してから買っておいていたもので軽く朝食を摂って、片付けて、先輩と互いに忘れ物がないかチェックして部屋を出た。
できるだけ早いうちに送ってもらい、外来棟の駐車場から入って車を停めてもらって車止めで降りる。先輩が少しだけパワーウィンドウを下げた。
「じゃあ、高輪署の知り合いと調整ついたら可及的速やかに連絡で頼むで、最優先で動いたるさかい」
「うん、じゃあまた、あとで」
病院の入口は警備員が居るし下手に大学側で降りるより安全だった。しかしイチャイチャもできないので、先輩は速やかに去っていった。
外来の建物を突っ切って通り抜け、周りを確認しつつ、自分の研究室に向かう。銃痕の周りはパイロンが置かれ近づけないように囲ってあった。
「ここに通うのもあと僅かだな」と呟いてから、おれは建物に入った。
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