悪役未満な俺の執事は完全無欠な冷徹龍神騎士団長

赤飯茸

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報酬は…

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クローゼットを閉めて俺の方を振り返り、真剣な眼差しで見つめていた。
その目はいつもとは違うように思えた。

怒っているわけではない、いつもの優しさを感じる。
でもそれだけではなく、大人の色気もあるように思えた。
なんでだろう、俺にそんな色気を出しても仕方ないのに。

俺もドキドキして、何をするんだろうとジェイドを見つめた。

俺にいろいろしてくれて与えてくれたのもジェイドだ。
そんなジェイドに俺がなにかあげられるのかな。

「ジェイド、報酬って?」

「私はイズ様が欲しいです」

「俺?どうあげればいいの?」

「抱かせて下さい、それが私の欲しい報酬です」

俺は目を丸くして驚きすぎて口をポカーンと開けていた。

さすがにそこまで無知な子供ではない、経験はないが。
抱くってそういう意味だよな、俺達男同士なのに?

もしかして報酬が思いつかなくて適当に言った?

でも、真面目な顔のジェイドはそんな事を言わない。
一緒に暮らしているんだ、そのくらいは分かる。

だとしたらなんでそんな事を…もしかして練習?

好きな人とのそういう行為に経験がないから俺で練習をしようって事なのかな。
経験豊富に見えて、ジェイドは未経験だったのか。
さすがにゲームでそういう話はなかったからまた新しいジェイドを知った。

「ジェイド、俺でいいの?俺、男だよ」

「イズ様がいいんです、イズ様以外考えられません」

そこまで期待してくれていたのか、そうか知らなかった。

でも俺も未経験だから練習としてリードが出来ない。
とりあえず「俺は初めてだよ?」とジェイドに伝えた。

残念そうにするかと思ったら、とびきりの笑顔を向けていた。








ーーー

ジェイドとベッドで向かい合って、いろいろ考える。
練習だから、俺は女の子役をやればいいんだよな。

どうするんだ?何処までするんだ?俺は何処まで出来るんだ?

頭がパンクしていたら、ジェイドに優しくベッドに寝かされた。

あれ…?まだ全然眠くないんだけど、なんで寝る格好なんだ?

「イズ様は何もしないでいいですよ、私が気持ちよくさせます」

「お、俺よりジェイドが気持ちよくなって」

「…なら一緒に気持ち良くなりましょう」

頬を撫でられて、小さく頷いてジェイドに身をゆだねる事にした。
子供の頃寝かしつけられていた時を思い出して、寝るんだと思ってしまった。

俺の服のボタンを一つ一つ外されて、それを目で追いかける。
練習だと言い聞かせても、物凄く恥ずかしいな…

シャツから覗く素肌をジッと見られて、ジェイドの顔を手で覆った。

優しく「イズ様…」と言われても、そんなにジッと見るような身体じゃない。
ジェイドなら綺麗だけど、本当に俺は筋肉もないし見ても楽しくない。

女の子との練習なら顔も見えない方がいいかもしれない。

枕で顔を覆うと今度は困惑したような声を出された。

「そんなに恥ずかしいですか?」

「それもあるけど、こうした方がいいかと思って」

「私に抱かれるのは見たくありませんか?」

ジェイドの声が聞こえて、慌てて枕を外して「違うよ!」と言った。
俺が覚悟を決めて練習台になろうと自分で決めたんだ。

でもジェイドが嫌とか一ミリも思った事はない。
ジェイドが俺とするのが嫌だと思っても逆はない。

良かれと思ってやった結果、ジェイドが傷付くならならない。

ちゃんと目を見て「嫌じゃないよ、ジェイドだからいいんだよ」と伝えた。
他の人に同じ事を言われたら絶対に断る、ジェイドだから身をゆだねる事が出来る。

唇が触れ合い、俺のファーストキスがジェイドになった。

「お嫌かと思いますが、顔が見たいです」

「男の顔を見たくないのはジェイドじゃ…」

「男の顔ではなく、イズ様の顔ですよ」

もう一度キスをして、胸にジェイドの指が触れた。
指を動かして乳首を触られて、そんなところ何ともないと思っていたがムズムズする。

何だろうこれ、今まで感じた事のない…変な感じ。

小さく息を吐いて声が漏れて、身体がビクッと震える。

「気持ちいいですか?」とジェイドに聞かれて、これが気持ちいいって事なんだなと思った。
小さく頷くと乳首を舐められて、軽く吸われた。

弄った事がないのに、こんなに気持ちいいなんて知らなかった。
もしかして俺が知らないだけで、男でも気持ちいいのかな。

指でくすぐられるよりも強い刺激で自分から出たとは思えない声が出た。
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