51 / 181
村に還り、過去と向き合う日
しおりを挟む
村に還り、過去と向き合う日
「そういえばセラ」
「はい。」
「離宮へ行く前に一度村に戻るか?」
「よいのですか?」
「ああ。離宮へ行けば何が起きるか分からん。そう不穏なことはないとは思いたいが、今のうちに行っておくのがいいだろう。」
「ありがとうございます。」
「ただし1日しかやれない。構わないか?」
「十分です。難しいと思っていたので。」
「お前の望みは出来るだけ叶えてやりたい。薬師は無理だったがこれくらいはな。あの弟子....ルディだったか?寂しがっているだろう。」
「ルディは....どうでしょう。案外上手くやっているかもしれません。」
強がるルディの目を思い出した。エレンの方が意外と苦労しているかもしれない。
「まあそれならそれで会えば安心出来るだろう。クシェルを付けてやるから明後日にでも行って来い。」
「1人でよいのですが。」
「それはダメだ。クシェルが同行出来ないなら村への帰省は許さない。」
中々頑固な人だ。どうせ反抗したところで無駄なことくらいは学んだ。
「....分かりました。ありがとうございます。」
「楽しんで来い。」
その笑顔でどうでもよくなるのもまた憎らしい。
「セラ様、支度はできましたか?」
「はい。」
「では参りましょうか。」
久しぶりの馬に跨ると広がる視界。
10ヶ月間いた村に戻るだけ。それだけのことが何で緊張するんだろう。
打ち付けるように吹き付ける風に頬が冷やりとする。
「またクシェル様のお時間を取ってしまい申し訳ありません。」
「セラ様が謝られることではありません。どうせまた殿下の我儘でしょう。」
「クシェル様はいつからレオ様に仕えておられるのですか?」
「我が家は代々王家に仕える家系です。兄は現王に、私は殿下にお仕えすることが幼少の時より決まっていました。正式に仕え始めたのは15の時でしょうか。」
「嫌だとは思わなかったのですか?初めから決まっていることに。」
「そうですね、幼少時あちこちに逃げ回り、人を揶揄い回る主に自分の未来を憂いたことがないと言えば嘘にはなりますね。」
「ああ....目に浮かぶような...」
「ですが....」
クシェルはそう言うと目を閉じた。
『クシェル。今日からお前は俺に仕える。裏切ることも、楯突くことも許さない。だが。
俺が愚かに身を滅ぼし兄王に剣を向けるようなことがあればーーーー
その時はお前が俺を切れ。それをお前には許す。』
「あの目を見た時、私は殿下にこの身を捧げることを決意しました。それ以来、散々振り回されてはいますがその実現王のために身を尽くしていらっしゃいます。」
クシェルの言うことは分かる気がした。彼に振り回され、ペースを乱されているのにあの目を見ると許してしまう。だからあれだけ自由に動いているのに民衆人気は高く、王や臣下からも信頼されているのだろう。
「セラ様こそ、不満に思うことはないのですか?人生上手くいかないことも多いでしょう。」
「どうでしょう。生きているだけでも不相応に思うぐらいです。死ぬ術を知る前に生きる術を身につけてしまった。ある意味それが不満でしょうか。」
「殿下が聞いたら必死になって説教始めそうですね。」
「意外と説教臭いですよね。教師なんか向いてるのかも。」
「自分が授業を放り出していそうですけどね。」
そんな話をしていると村が見えてきた。
「セラだ!」
「セラが帰って来た!エレンを呼べ!」
馬二頭では騒々しかっただろうか。村人たちがセラの姿を見るや否や叫ぶ。
「自分で行くからいいよ。ありがとう。」
「セラ様、私は表で待っていますので。」
「はい、ありがとうございます。」
たった数ヶ月ぶりの戸を叩くと懐かしい顔が出て来た。
「セラ姉!外が騒がしいと思ったら....いつ帰って来たの?」
「今よ。急に驚かせてごめんね。」
「セラ姉ならいつでも大歓迎だよ。どうしてるかなって思ってた。」
中に入るといつも通りの薬草の匂いが部屋に溢れている。
「私もだよ。どう?何とかやれてる?」
「やっぱりセラ姉のようにはいかないかなあ。同じ頭痛でもこんなに違うなんて思わなかった。」
「見分けるの難しいよねえ。痛んでる部位、期間、きっかけをしっかり対話して聞くんだよ。少しずつ分かるようになるから。」
「うん。いつ帰るの?」
「今日の夕方には出るよ。無理聞いてもらってるから。」
「ルディには?」
「後で会うかな。まだ仕事してるでしょ。」
「おお、セラじゃないか。お前がいないと薬の効きが悪いぞ。」
後ろから薬をもらいに来ていたであろうターリン爺さんが顔を出した。
「ちょっと!ターリン爺さん酷い!」
「ほっほっエレンも悪くないぞ。セラの腕が良かっただけじゃ。」
「爺さん、お腹の調子はどう?」
「一時治まっとったんじゃが、最近またシクシクするでのう。」
「冷えて来てるからね。ただ爺さんの場合は体質的に熱がこもるからペパーミントを増やして、温めるジンジャーの割合をほんの少しだけ上げよう。」
「ペパーミント増やしていいの?冷やすのに」
「熱が籠る体質の場合のみだよ。消化を促進させるのにいいからね。代わりにジンジャーを少量増やしてあげる。バランスが大事だよ。」
「そっか.....」
「汗のかき方や体温、皮膚の状態などから体質を見るんだよ。ハーブの使い方は一つじゃないからね。」
「分かった。」
「大丈夫、薬の調合自体は間違ってないよ。本も持って来たからまた読んでおいて。」
「うん、ありがとう。」
「セラは村には戻らんのか?」
「今のところ戻る予定はないかなあ。また様子は見に来るよ。」
「そうか。残念じゃのう。まあゆっくりしていけ。またな。」
「またね。」
ほっと一息吐くとエレンが珍しく弱った顔をしている。
「エレン、大丈夫?」
「うん....やっぱり難しくて。」
村の病人をいきなり一手に引き受けたのだ。無理もない。
「ごめんね。急に大変でしょう。エレンが出来ることだけ、やればいいのよ。あとはいなくなった私のせいにしていいからね。」
「セラ姉が来る前は皆自分で何とかしてたんだけど...セラ姉が来て味をしめちゃったみたい。」
セラを村に引き入れたのはエレンだ。責任感の強い彼女は自分の腕を責めているのだろう。
「エレン、貴女が私を村に入れたことも、私が村を去ったことも誰も責められることではないわ。エレンはこの短期間で信じられないほど良い腕になってる。それは私が保証する。1人で放り出されて、不安な中これだけやってるエレンは立派よ。」
「ありがとう....セラ姉....」
まだ15歳。不安な中1人で頑張って来たエレンの目から涙が溢れる。
もしメアがエレンのようだったら世界は違っただろうか。
『何で火くらい起こせないの!....あっ....ごめんね、メア。』
『セラ姉様は厳し過ぎます....』
一度だけ。一度だけだった。メアに声を荒げたのは。市で稼ぎ、食料の調達に夜の警戒とライの看病。毎日ほぼ徹夜でふらふらだった。少しだけ休みたかった。何回教えても火すら起こせずセラを起こしに来たメアに、思わず声を荒げてしまった。
ただ泣くメアを必死に慰めた。一度の過ちはメアを怯えさせてしまったらしい。メアはセラのことを怖い姉と言うようになった。
私が、間違ったんだろうか。
目の前で泣くエレンは必死に自分の足で立とうと努力している。
ならメアは?
もう死んでしまった妹。最後まで、心が通うことはなかった。
「エレン、よく頑張ったね。」
抱きしめたエレンとは、繋がった気がするのに。
「....ルディのところに行ってあげて。セラ姉が帰って来てたのに会えなかったなんて知ったら荒れちゃう。」
「....うん。エレン、無理はしたらダメだよ。」
「大丈夫。私、頑張るよ。」
ルディはセラを見ると亡霊でも見たかのような顔になった。
「え、セラ姉....?」
「ちゃんと鍛錬してる?」
「何でいるの....」
「帰れるようにお願いするって言ってたでしょ。1日だけ許可を頂いたのよ。もうすぐ出なきゃいけないから慌てて会いに来たの。どうしてる?」
「本当に許可貰えたのか....。俺、頑張ってるよ。ちゃんと言われた通り鍛錬してる。」
「ちょっと見せて。」
「う、うん。」
可愛いルディ。弟子を取ったことを後悔してしまうほど、愛着が沸いてしまったこの子の嬉しそうな顔は村を出るのを躊躇わせる。
「どう?」
「いい感じ。ちゃんと言ったこと守ってるのね。目線だけしっかり上げて。でも後ろの警戒は怠ってはダメよ。」
「セラ姉、たまには褒めるだけでもいいんだぜ?」
「愛の鞭よ。強くなって欲しいと思ってるだけ。本音を言えば手放しで褒めてあげたいわ。」
「ちぇっそう言うのはずるいや....セラ姉、すぐ出ちゃうの?」
「もうそろそろ出なきゃいけないのよ。夜は馬を飛ばせないから。」
「また来れる?」
「そうねえ。数ヶ月は空いちゃうかもしれないけど、来れるはずよ。」
「なら俺、もっと強くなって待ってるからな。」
「期待してるわ。」
「セラ様、そろそろ...」
申し訳なさそうなクシェルが呼びに来た。寂しそうなルディの頭を撫でてやる。
「そんな顔しないの。妹とお母さんを守るんでしょ。」
「分かってるよ。」
「じゃあ、またね。」
「うん。」
村に、別れを告げた。その時はまた来れる。そう思っていた。
「そういえばセラ」
「はい。」
「離宮へ行く前に一度村に戻るか?」
「よいのですか?」
「ああ。離宮へ行けば何が起きるか分からん。そう不穏なことはないとは思いたいが、今のうちに行っておくのがいいだろう。」
「ありがとうございます。」
「ただし1日しかやれない。構わないか?」
「十分です。難しいと思っていたので。」
「お前の望みは出来るだけ叶えてやりたい。薬師は無理だったがこれくらいはな。あの弟子....ルディだったか?寂しがっているだろう。」
「ルディは....どうでしょう。案外上手くやっているかもしれません。」
強がるルディの目を思い出した。エレンの方が意外と苦労しているかもしれない。
「まあそれならそれで会えば安心出来るだろう。クシェルを付けてやるから明後日にでも行って来い。」
「1人でよいのですが。」
「それはダメだ。クシェルが同行出来ないなら村への帰省は許さない。」
中々頑固な人だ。どうせ反抗したところで無駄なことくらいは学んだ。
「....分かりました。ありがとうございます。」
「楽しんで来い。」
その笑顔でどうでもよくなるのもまた憎らしい。
「セラ様、支度はできましたか?」
「はい。」
「では参りましょうか。」
久しぶりの馬に跨ると広がる視界。
10ヶ月間いた村に戻るだけ。それだけのことが何で緊張するんだろう。
打ち付けるように吹き付ける風に頬が冷やりとする。
「またクシェル様のお時間を取ってしまい申し訳ありません。」
「セラ様が謝られることではありません。どうせまた殿下の我儘でしょう。」
「クシェル様はいつからレオ様に仕えておられるのですか?」
「我が家は代々王家に仕える家系です。兄は現王に、私は殿下にお仕えすることが幼少の時より決まっていました。正式に仕え始めたのは15の時でしょうか。」
「嫌だとは思わなかったのですか?初めから決まっていることに。」
「そうですね、幼少時あちこちに逃げ回り、人を揶揄い回る主に自分の未来を憂いたことがないと言えば嘘にはなりますね。」
「ああ....目に浮かぶような...」
「ですが....」
クシェルはそう言うと目を閉じた。
『クシェル。今日からお前は俺に仕える。裏切ることも、楯突くことも許さない。だが。
俺が愚かに身を滅ぼし兄王に剣を向けるようなことがあればーーーー
その時はお前が俺を切れ。それをお前には許す。』
「あの目を見た時、私は殿下にこの身を捧げることを決意しました。それ以来、散々振り回されてはいますがその実現王のために身を尽くしていらっしゃいます。」
クシェルの言うことは分かる気がした。彼に振り回され、ペースを乱されているのにあの目を見ると許してしまう。だからあれだけ自由に動いているのに民衆人気は高く、王や臣下からも信頼されているのだろう。
「セラ様こそ、不満に思うことはないのですか?人生上手くいかないことも多いでしょう。」
「どうでしょう。生きているだけでも不相応に思うぐらいです。死ぬ術を知る前に生きる術を身につけてしまった。ある意味それが不満でしょうか。」
「殿下が聞いたら必死になって説教始めそうですね。」
「意外と説教臭いですよね。教師なんか向いてるのかも。」
「自分が授業を放り出していそうですけどね。」
そんな話をしていると村が見えてきた。
「セラだ!」
「セラが帰って来た!エレンを呼べ!」
馬二頭では騒々しかっただろうか。村人たちがセラの姿を見るや否や叫ぶ。
「自分で行くからいいよ。ありがとう。」
「セラ様、私は表で待っていますので。」
「はい、ありがとうございます。」
たった数ヶ月ぶりの戸を叩くと懐かしい顔が出て来た。
「セラ姉!外が騒がしいと思ったら....いつ帰って来たの?」
「今よ。急に驚かせてごめんね。」
「セラ姉ならいつでも大歓迎だよ。どうしてるかなって思ってた。」
中に入るといつも通りの薬草の匂いが部屋に溢れている。
「私もだよ。どう?何とかやれてる?」
「やっぱりセラ姉のようにはいかないかなあ。同じ頭痛でもこんなに違うなんて思わなかった。」
「見分けるの難しいよねえ。痛んでる部位、期間、きっかけをしっかり対話して聞くんだよ。少しずつ分かるようになるから。」
「うん。いつ帰るの?」
「今日の夕方には出るよ。無理聞いてもらってるから。」
「ルディには?」
「後で会うかな。まだ仕事してるでしょ。」
「おお、セラじゃないか。お前がいないと薬の効きが悪いぞ。」
後ろから薬をもらいに来ていたであろうターリン爺さんが顔を出した。
「ちょっと!ターリン爺さん酷い!」
「ほっほっエレンも悪くないぞ。セラの腕が良かっただけじゃ。」
「爺さん、お腹の調子はどう?」
「一時治まっとったんじゃが、最近またシクシクするでのう。」
「冷えて来てるからね。ただ爺さんの場合は体質的に熱がこもるからペパーミントを増やして、温めるジンジャーの割合をほんの少しだけ上げよう。」
「ペパーミント増やしていいの?冷やすのに」
「熱が籠る体質の場合のみだよ。消化を促進させるのにいいからね。代わりにジンジャーを少量増やしてあげる。バランスが大事だよ。」
「そっか.....」
「汗のかき方や体温、皮膚の状態などから体質を見るんだよ。ハーブの使い方は一つじゃないからね。」
「分かった。」
「大丈夫、薬の調合自体は間違ってないよ。本も持って来たからまた読んでおいて。」
「うん、ありがとう。」
「セラは村には戻らんのか?」
「今のところ戻る予定はないかなあ。また様子は見に来るよ。」
「そうか。残念じゃのう。まあゆっくりしていけ。またな。」
「またね。」
ほっと一息吐くとエレンが珍しく弱った顔をしている。
「エレン、大丈夫?」
「うん....やっぱり難しくて。」
村の病人をいきなり一手に引き受けたのだ。無理もない。
「ごめんね。急に大変でしょう。エレンが出来ることだけ、やればいいのよ。あとはいなくなった私のせいにしていいからね。」
「セラ姉が来る前は皆自分で何とかしてたんだけど...セラ姉が来て味をしめちゃったみたい。」
セラを村に引き入れたのはエレンだ。責任感の強い彼女は自分の腕を責めているのだろう。
「エレン、貴女が私を村に入れたことも、私が村を去ったことも誰も責められることではないわ。エレンはこの短期間で信じられないほど良い腕になってる。それは私が保証する。1人で放り出されて、不安な中これだけやってるエレンは立派よ。」
「ありがとう....セラ姉....」
まだ15歳。不安な中1人で頑張って来たエレンの目から涙が溢れる。
もしメアがエレンのようだったら世界は違っただろうか。
『何で火くらい起こせないの!....あっ....ごめんね、メア。』
『セラ姉様は厳し過ぎます....』
一度だけ。一度だけだった。メアに声を荒げたのは。市で稼ぎ、食料の調達に夜の警戒とライの看病。毎日ほぼ徹夜でふらふらだった。少しだけ休みたかった。何回教えても火すら起こせずセラを起こしに来たメアに、思わず声を荒げてしまった。
ただ泣くメアを必死に慰めた。一度の過ちはメアを怯えさせてしまったらしい。メアはセラのことを怖い姉と言うようになった。
私が、間違ったんだろうか。
目の前で泣くエレンは必死に自分の足で立とうと努力している。
ならメアは?
もう死んでしまった妹。最後まで、心が通うことはなかった。
「エレン、よく頑張ったね。」
抱きしめたエレンとは、繋がった気がするのに。
「....ルディのところに行ってあげて。セラ姉が帰って来てたのに会えなかったなんて知ったら荒れちゃう。」
「....うん。エレン、無理はしたらダメだよ。」
「大丈夫。私、頑張るよ。」
ルディはセラを見ると亡霊でも見たかのような顔になった。
「え、セラ姉....?」
「ちゃんと鍛錬してる?」
「何でいるの....」
「帰れるようにお願いするって言ってたでしょ。1日だけ許可を頂いたのよ。もうすぐ出なきゃいけないから慌てて会いに来たの。どうしてる?」
「本当に許可貰えたのか....。俺、頑張ってるよ。ちゃんと言われた通り鍛錬してる。」
「ちょっと見せて。」
「う、うん。」
可愛いルディ。弟子を取ったことを後悔してしまうほど、愛着が沸いてしまったこの子の嬉しそうな顔は村を出るのを躊躇わせる。
「どう?」
「いい感じ。ちゃんと言ったこと守ってるのね。目線だけしっかり上げて。でも後ろの警戒は怠ってはダメよ。」
「セラ姉、たまには褒めるだけでもいいんだぜ?」
「愛の鞭よ。強くなって欲しいと思ってるだけ。本音を言えば手放しで褒めてあげたいわ。」
「ちぇっそう言うのはずるいや....セラ姉、すぐ出ちゃうの?」
「もうそろそろ出なきゃいけないのよ。夜は馬を飛ばせないから。」
「また来れる?」
「そうねえ。数ヶ月は空いちゃうかもしれないけど、来れるはずよ。」
「なら俺、もっと強くなって待ってるからな。」
「期待してるわ。」
「セラ様、そろそろ...」
申し訳なさそうなクシェルが呼びに来た。寂しそうなルディの頭を撫でてやる。
「そんな顔しないの。妹とお母さんを守るんでしょ。」
「分かってるよ。」
「じゃあ、またね。」
「うん。」
村に、別れを告げた。その時はまた来れる。そう思っていた。
0
あなたにおすすめの小説
愛とオルゴール
夜宮
恋愛
ジェシカは怒っていた。
父親が、同腹の弟ではなく妾の子を跡継ぎにしようとしていることを知ったからだ。
それに、ジェシカの恋人に横恋慕する伯爵令嬢が現れて……。
絡み合った過去と現在。
ジェシカは無事、弟を跡継ぎの座につけ、愛する人との未来を手にすることができるのだろうか。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
好感度0になるまで終われません。
チョコパイ
恋愛
土屋千鶴子(享年98歳)
子供や孫、ひ孫に囲まれての大往生。
愛され続けて4度目の転生。
そろそろ……愛されるのに疲れたのですが…
登場人物の好感度0にならない限り終わらない溺愛の日々。
5度目の転生先は娘が遊んでいた乙女ゲームの世界。
いつもと違う展開に今度こそ永久の眠りにつける。
そう信じ、好きなことを、好きなようにやりたい放題…
自覚なし愛され公女と執着一途皇太子のすれ違いラブロマンス。
ヤクザのお嬢は25人の婚約者に迫られてるけど若頭が好き!
タタミ
恋愛
関東最大の極道組織・大蛇組組長の一人娘である大蛇姫子は、18歳の誕生日に父から「今年中に必ず結婚しろ」と命じられる。
姫子の抵抗虚しく、次から次へと夫候補の婚約者(仮)が現れては姫子と見合いをしていくことに。
しかし、姫子には子どもの頃からお目付け役として世話をしてくれている組員・望月大和に淡い恋心を抱き続けていて──?
全25人の婚約者から真実の愛を見つけることはできるのか!?今、抗争より熱い戦いの幕が上がる……!!
天才魔術師の仮面令嬢は王弟に執着されてます
白羽 雪乃
恋愛
姉の悪意で顔半分に大火傷をしてしまった主人公、大火傷をしてから顔が隠れる仮面をするようになった。
たけど仮面の下には大きい秘密があり、それを知ってるのは主人公が信頼してる人だけ
仮面の下の秘密とは?
【完結】捨てられた皇子の探し人 ~偽物公女は「大嫌い」と言われても殿下の幸せを願います~
ゆきのひ
恋愛
二度目の人生は、前世で慕われていた皇子から、憎悪される運命でした…。
騎士の家系に生まれたリュシー。実家の没落により、生きるために皇宮のメイドとなる。そんなリュシーが命じられたのは、廃屋同然の離宮でひっそりと暮らすセレスティアン皇子の世話係。
母を亡くして後ろ盾もなく、皇帝に冷遇されている幼い皇子に心を寄せたリュシーは、皇子が少しでも快適に暮らしていけるよう奮闘し、その姿に皇子はしだいに心開いていく。
そんな皇子との穏やかな日々に幸せを感じていたリュシーだが、ある日、毒を盛られて命を落とした……はずが、目を開けると、公爵令嬢として公爵家のベッドに横たわっていた。けれどその令嬢は、リュシーの死に因縁のある公爵の一人娘……。
望まぬ形で二度目の生を享けたリュシーと、その死に復讐を誓った皇子が、本当に望んでいた幸せを手に入れるまでのお話。
※本作は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さんにも投稿しています。
※表紙画像はAIで作成したものです
捨てられた悪役はきっと幸せになる
ariya
恋愛
ヴィヴィア・ゴーヴァン公爵夫人は少女小説に登場する悪役だった。
強欲で傲慢で嫌われ者、夫に捨てられて惨めな最期を迎えた悪役。
その悪役に転生していたことに気づいたヴィヴィアは、夫がヒロインと結ばれたら潔く退場することを考えていた。
それまでお世話になった為、貴族夫人としての仕事の一部だけでもがんばろう。
「ヴィヴィア、あなたを愛してます」
ヒロインに惹かれつつあるはずの夫・クリスは愛をヴィヴィアに捧げると言ってきて。
そもそもクリスがヴィヴィアを娶ったのは、王位継承を狙っている疑惑から逃れる為の契約結婚だったはずでは?
愛などなかったと思っていた夫婦生活に変化が訪れる。
※この作品は、人によっては元鞘話にみえて地雷の方がいるかもしれません。また、ヒーローがヤンデレ寄りですので苦手な方はご注意ください。
隠された第四皇女
山田ランチ
恋愛
ギルベアト帝国。
帝国では忌み嫌われる魔女達が集う娼館で働くウィノラは、魔女の中でも稀有な癒やしの力を持っていた。ある時、皇宮から内密に呼び出しがかかり、赴いた先に居たのは三度目の出産で今にも命尽きそうな第二側妃のリナだった。しかし癒やしの力を使って助けたリナからは何故か拒絶されてしまう。逃げるように皇宮を出る途中、ライナーという貴族男性に助けてもらう。それから3年後、とある命令を受けてウィノラは再び皇宮に赴く事になる。
皇帝の命令で魔女を捕らえる動きが活発になっていく中、エミル王国との戦争が勃発。そしてウィノラが娼館に隠された秘密が明らかとなっていく。
ヒュー娼館の人々
ウィノラ(娼館で育った第四皇女)
アデリータ(女将、ウィノラの育ての親)
マイノ(アデリータの弟で護衛長)
ディアンヌ、ロラ(娼婦)
デルマ、イリーゼ(高級娼婦)
皇宮の人々
ライナー・フックス(公爵家嫡男)
バラード・クラウゼ(伯爵、ライナーの友人、デルマの恋人)
ルシャード・ツーファール(ギルベアト皇帝)
ガリオン・ツーファール(第一皇子、アイテル軍団の第一師団団長)
リーヴィス・ツーファール(第三皇子、騎士団所属)
オーティス・ツーファール(第四皇子、幻の皇女の弟)
エデル・ツーファール(第五皇子、幻の皇女の弟)
セリア・エミル(第二皇女、現エミル王国王妃)
ローデリカ・ツーファール(第三皇女、ガリオンの妹、死亡)
幻の皇女(第四皇女、死産?)
アナイス・ツーファール(第五皇女、ライナーの婚約者候補)
ロタリオ(ライナーの従者)
ウィリアム(伯爵家三男、アイテル軍団の第一師団副団長)
レナード・ハーン(子爵令息)
リナ(第二側妃、幻の皇女の母。魔女)
ローザ(リナの侍女、魔女)
※フェッチ
力ある魔女の力が具現化したもの。その形は様々で魔女の性格や能力によって変化する。生き物のように視えていても力が形を成したもの。魔女が死亡、もしくは能力を失った時点で消滅する。
ある程度の力がある者達にしかフェッチは視えず、それ以外では気配や感覚でのみ感じる者もいる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる