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繋がる陰謀の線
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繋がる陰謀の線
「レオ!」
「アラ!」
ようやく会えた友人は目の下に隈を作り、やつれている。
「おい、大丈夫なのか?酷い顔だ。」
「気にするな。徹夜続きでな....それより時間がない、情報を。」
「ああ、そうだな。仮面の男の正体に見当がついた。恐らくアイルデールというカルディアの貴族だ。目的はまだ分からん。あとマクレインという将軍は....」
「マクレインは父に忠義を誓っているんだ。アンツェルーシュの恐ろしいところは王政を乗っ取るつもりはあくまでない。その結果、父王がいくら廃れても忠義を誓っていた人物はアンツェルーシュ派にならざるを得ないということだ。いわゆる正統な王系をという派閥だな。」
「そういうことか。それからあの宝石はなんなんだ?俺も一つ持ち帰らされた。」
「俺もだ。部屋に飾れと。」
「側妃....アマリエルだったか?あいつが俺を初日にいきなり誘惑してきた。その時も宝石を見せるとか言ってな。その上あの立ち入り禁止の建物からその側妃が出てくるところを見た。」
「あくまでこれは俺の予想だが.....王族だけに本物を渡すことによって宝石を神格化させる。その神格化されたものを欲しがる貴族に偽物を売るつもりではないかと俺は見てる。」
「それは確かに筋が通ってるな....麻薬の方はどうだ?」
「そっちでも奇妙なことがあった。調べた結果、葉はエイマールでしか取れない非常に稀有な種であることがわかった。」
「エイマールだと?」
嫁いだ妹の顔がよぎった。
「それだけじゃない。エイマールの王子がコアルシオンに来たんだ。内密にな。」
「.....カルディアに裏切りと見られても仕方のない行為だぞ。」
「だが王子の様子は異様だった。終始何かに怯えているようであれでは王族の威厳も何もない。」
「だから俺はあの男は胡散臭いと言ったんだ.....」
「そこでエイマールの王子についても調べてみた。そしたら面白い噂が出てきたよ。」
「ほう?」
「何でも彼は特殊な性癖を持っているそうだ。受け入れてくれている妻....お前の妹だな。との関係は至極良好。というよりは妻がいなければダメなレベルらしい。」
「そこを付け込まれ協力させられていると?」
「可能性としてはあるだろう。となると厄介だ。アンツェルーシュは本気で開戦する気でいる。その時エイマールまで軍を出してくる可能性が高い。」
「そこまでやるか.....」
「アンツェルーシュは必ずこの外交のどこかでお前を陥れようとするはずだ。くれぐれも気をつけろ。」
「わかってる。エルナはどう見てるんだ?」
「エルナは俺に王になって欲しいと思ってる。だが今は得策ではない。もし開戦するようなことがあればエルナは戦を降りるはずだ。」
「.....俺も気をつけるがアンツェルーシュが排除したいのはお前もだろう。気をつけろ。」
「ああ。最終日に晩餐がある。その時までにまた情報を集めておこう。互いに健闘を祈る。」
アラリックが出た後、図書の間にしばらくいた。エイマールの王子が持つ特殊な性癖。しかもそれをシャッツが受け入れていると?しかしカルディアを裏切るのであれば粛清されるのは間違いなくエイマールの方だ。だが性癖の弱みを握られたとしたら可能性は十分にある。
ガラッ
誰かが入って来る音がした。最早ここに来てからの本能だ。奥の書棚の影に隠れていた。足音が去るのを待ち、息を吐く。ふと、一冊の古文書が目に入った。
錬金術。古くに失われたものだ。まだこんなものが残っていたとは。パラパラとめくって辿り着いたページにハッとした。
魂を蘇らせる錬金術。
必要な材料はエイマールでしか取れぬ葉、コアルシオンでしか取れぬ宝石、そして最後は......
蘇り狐。その名はレオも聞いたことがある。カルディアでも一部の地域でしか現れないとされ、見たものは呪われるとも、救われるとも言われる。
そしてその狐は確か――――
スモーキーグリーンの瞳を持つものの元にやってくる。
「レオ!」
「アラ!」
ようやく会えた友人は目の下に隈を作り、やつれている。
「おい、大丈夫なのか?酷い顔だ。」
「気にするな。徹夜続きでな....それより時間がない、情報を。」
「ああ、そうだな。仮面の男の正体に見当がついた。恐らくアイルデールというカルディアの貴族だ。目的はまだ分からん。あとマクレインという将軍は....」
「マクレインは父に忠義を誓っているんだ。アンツェルーシュの恐ろしいところは王政を乗っ取るつもりはあくまでない。その結果、父王がいくら廃れても忠義を誓っていた人物はアンツェルーシュ派にならざるを得ないということだ。いわゆる正統な王系をという派閥だな。」
「そういうことか。それからあの宝石はなんなんだ?俺も一つ持ち帰らされた。」
「俺もだ。部屋に飾れと。」
「側妃....アマリエルだったか?あいつが俺を初日にいきなり誘惑してきた。その時も宝石を見せるとか言ってな。その上あの立ち入り禁止の建物からその側妃が出てくるところを見た。」
「あくまでこれは俺の予想だが.....王族だけに本物を渡すことによって宝石を神格化させる。その神格化されたものを欲しがる貴族に偽物を売るつもりではないかと俺は見てる。」
「それは確かに筋が通ってるな....麻薬の方はどうだ?」
「そっちでも奇妙なことがあった。調べた結果、葉はエイマールでしか取れない非常に稀有な種であることがわかった。」
「エイマールだと?」
嫁いだ妹の顔がよぎった。
「それだけじゃない。エイマールの王子がコアルシオンに来たんだ。内密にな。」
「.....カルディアに裏切りと見られても仕方のない行為だぞ。」
「だが王子の様子は異様だった。終始何かに怯えているようであれでは王族の威厳も何もない。」
「だから俺はあの男は胡散臭いと言ったんだ.....」
「そこでエイマールの王子についても調べてみた。そしたら面白い噂が出てきたよ。」
「ほう?」
「何でも彼は特殊な性癖を持っているそうだ。受け入れてくれている妻....お前の妹だな。との関係は至極良好。というよりは妻がいなければダメなレベルらしい。」
「そこを付け込まれ協力させられていると?」
「可能性としてはあるだろう。となると厄介だ。アンツェルーシュは本気で開戦する気でいる。その時エイマールまで軍を出してくる可能性が高い。」
「そこまでやるか.....」
「アンツェルーシュは必ずこの外交のどこかでお前を陥れようとするはずだ。くれぐれも気をつけろ。」
「わかってる。エルナはどう見てるんだ?」
「エルナは俺に王になって欲しいと思ってる。だが今は得策ではない。もし開戦するようなことがあればエルナは戦を降りるはずだ。」
「.....俺も気をつけるがアンツェルーシュが排除したいのはお前もだろう。気をつけろ。」
「ああ。最終日に晩餐がある。その時までにまた情報を集めておこう。互いに健闘を祈る。」
アラリックが出た後、図書の間にしばらくいた。エイマールの王子が持つ特殊な性癖。しかもそれをシャッツが受け入れていると?しかしカルディアを裏切るのであれば粛清されるのは間違いなくエイマールの方だ。だが性癖の弱みを握られたとしたら可能性は十分にある。
ガラッ
誰かが入って来る音がした。最早ここに来てからの本能だ。奥の書棚の影に隠れていた。足音が去るのを待ち、息を吐く。ふと、一冊の古文書が目に入った。
錬金術。古くに失われたものだ。まだこんなものが残っていたとは。パラパラとめくって辿り着いたページにハッとした。
魂を蘇らせる錬金術。
必要な材料はエイマールでしか取れぬ葉、コアルシオンでしか取れぬ宝石、そして最後は......
蘇り狐。その名はレオも聞いたことがある。カルディアでも一部の地域でしか現れないとされ、見たものは呪われるとも、救われるとも言われる。
そしてその狐は確か――――
スモーキーグリーンの瞳を持つものの元にやってくる。
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