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…雪城くん?君、ホント僕に何の嫌がらせ!?
しおりを挟む「…ちょっと待って。僕、納得いかないんだけど。僕、クラスメートに何かした記憶ないよ?」
「いや、それは…
雪城が怖いからだろ。アッキーが親しそうにしてるからクラスの連中はアッキーも同類なんだと思ったんじゃないか?」
すると、答えてくれたのは友達モドキ篠崎だった。
バッ!!
そんな篠崎の言葉に雪城を睨もうと目を移すと、
「………(シラッ)」
雪城はわざとらしく目を逸らした。
「………」
「……雪城くん?君、ホント僕に何の嫌がらせ!?」
額の辺りにはくっきりと青筋が浮き出ているだろうにこやかな顔で雪城を見るも、
「嫌がらせ…? 私がそんなことすると??失礼ですね。私はただ…」
(((ただ…?)))
ゴクリ、
クラスメートらが息を呑む。
(まさかまさかの… 告白!?)
(実は好きだった、とか?)
(うわー…。ま、好みはそれぞれだし‥)
「ただ…
あなたという思わぬ玩具がいたので此処での学園生活も"退屈"しなさそうかと思いまして。
おちょくっておちょくって絡んで構い倒して遊ぼうかと…」
と雪城が口にした途端、
「……つまり、俺はお前の退屈しのぎの玩具だって?」
フッと笑って俺が立った瞬間、
「待って!待って待って!!どうしちゃったの!?アッキー!!!目が据わっちゃってるよ!?」
篠崎に羽交い締めにされた。
ちっ。面倒くせぇな
「あのさ、篠崎くん」
「なに、アッキー?」
「今すぐその手を離さないと…
ぶっ殺しちゃうぞ☆」
あまり怖がらせねぇよう可愛く言ってみた。
「ひっ!」
…のに、予想以上に震える篠崎に少しショックを受けた。←
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