平凡くんの憂鬱

文字の大きさ
上 下
46 / 73
- 1 -

あ、アッキー!?どうしたの!?

しおりを挟む

「…ごめんって」

ってか、泣くなよ篠崎。お前、男だろ?


「ううん!俺こそ、ごめん… 勝手にもうアッキーとはダチだと思ってたからさ」

へにゃっと笑う篠崎に少し罪悪感を感じる


「ごめん、僕… 今まで友達とかいなかったから。っていうより、あまり興味なかったからそういうの実感がな――」

      ッ!!


「あ、アッキー!?どうしたの、なんかいきなり怖い表情して」


 ガタッ!

「……亜希?」


彼方の吃驚する声、

「いきなり何ですか?平凡」


慌ただしく椅子を立つ俺に怪訝な表情をする副会長らの声を無視する俺の目に映るのは――



篠崎が手にしている、


一輪の… 淡い紫がかかった白い花。



ドクドク、と激しく胸を打つ音が俺を支配する-





.
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

能力1のテイマー、加護を三つも授かっていました。

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:10,857pt お気に入り:2,217

おじさんはΩである

BL / 連載中 24h.ポイント:5,184pt お気に入り:679

片思いの相手に偽装彼女を頼まれまして

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,349pt お気に入り:14

伯爵令嬢は執事に狙われている

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,171pt お気に入り:451

婚約破棄されたけど前世が伝説の魔法使いだったので楽勝です

sai
ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:2,430pt お気に入り:4,186

処理中です...