副会長様は平凡を望む

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こうした罵倒を浴びるのは久しぶりなので新鮮ですね

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いざ、食堂に着くと、赤城と黒瀬の二人は顔をしかめた。

そして、


南はというと…

「………はぁ」


前の学園とさほど変わらない光景に無意識に溜め息ついていた。…ただ、前の学園と少し違うところがある。

それは・・・


『きゃゃぁぁぁあ///黒瀬様に赤城様!!!』

『赤城くんっ //』


『黒瀬様… いつ見てもかっこいい!!!はぅっ//』

『み、見た!?今、僕と目が合ったよ!!?赤城さまが僕のことを見てたんだ//』


『はぁ!?違うよ!!赤城さまが見てたのは僕だよ!?勘違いしないでくれる!?』

『……って、あのお二方の側にいる平凡は誰!?』


『ほんとだ!!平凡の分際でお二方に釣り合う訳がないのに… なんて図々しいヤツなのッ!?』



自分に敵意を向けてくるチワワもとい親衛隊たちの罵倒に…

「ごめん。南…。俺たちのせいで…」


黒瀬は申し訳なさそうに謝るが、南は首を傾げる。

「別にあなたが悪いわけではないでしょう?俺に謝る必要なんてありませんよ。

それに…

こうした罵倒を浴びるのは久しぶりなので新鮮ですね」


「…は?罵倒が久しぶり?新鮮?お前、頭大丈夫か?」

わりと真剣な顔の赤城に南は首を振る。


「あぁ、すみません。言葉が足りなかったみたいですね。久しぶりだと言ったのは、前の学園もこの学園と似たり寄ったりなところが多々ありまして…

入学したての頃は食堂に入る度にこうやって親衛隊の子たちが俺に罵倒を飛ばす毎日だったんですよ。


……まぁ、毎日と言っても三日と持ちませんでしたが」



ニコリ、

と口元には笑みを浮かべているのに目が笑っていない


「え?」

「は?」


南の、最後の言葉に二人が聞き返したのは、ほぼ同時だった。
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